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子どもは親がするとおりのことをする

ギリギリラスト5記事目!
去年末に読んで、なかなか難しくて文章にできなかった本の話。
今年のベスト本…だけど、2023年のことです。
やっと書けたけど、やっぱ難しい😅


自分の親に読んで欲しかった本

私は育児本はあまり読む気がなかった。
と言うのも、「その通りにやらなきゃ」と思いたくない。
その通りにできなかった子どもや自分を責めたくない。
この子の反応を見て決めたい。
本に当てはめて決めつけたり、先入観を持ちたくない。
…そんなところ。

でも評価も高くて、育児のルールやライフハックではなく、子どもとの関係性に重点を置いたこの本には興味があった。↓

https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/09/11/01001/

結果、すごく良かったけど、消化不良💧
ありがたいことに、なかなか子どもが授かれない期間に他の家族が目につくことが多くて、いろんな家族を客観的に見て、嫌というほどたくさん学ばせて頂きまして…😅
そんな時間はいらないから早く妊娠したかったけど💧

書いている内容は納得できるものが多く、私もそういうように子育てしようと思っていたことが書かれていて、よし!自分の考えは間違ってなかった!そう思った。

では、なぜ消化不良なのかというと、
序盤に「子どもは、親が言うとおりのことはしない。親がするとおりのことをする。」と、書いてあって、そこに消化不良の原因がある。
しかも序盤に書いてあるこの言葉が、実はこの本の全てのような気がする。
そんな大事なところが消化不良。

元々、私も子どもが自分の行動を真似して学ぶと思っていたから、挨拶や礼儀、自分の立ち振る舞いはちゃんとしようと思っていた。
でも、実際はそんな上っ面なことが問題ではなかった。
内面は細かい所作に出る。
多分この本で言っている、"親のするとおりのこと"は、自分でも無意識で、隠せていると思っている自分の内面まで含めての部分だ。
私の内面を真似をされるなんてとても恐ろしいことだと思うし、簡単に改善できることではない。
頭では理解できるけど、実行するのにはあまりにも難しく「消化不良」を起こしている。

自己肯定感が低いことの大問題

私の育児の目標の大きな1つは「自己肯定感の高い子に育てる」だった。
自分が自己肯定感が低くて苦労をすることが多かったからだ。

勉強や運動ができる!よりも、それをすることが楽しい。
楽しくなくても苦痛ではなく、好奇心があって、経験することで知見が広がるし、いろんなことにチャレンジするのが好きな子になって欲しかった。
結果を残さなくても怒られなくて、失敗しても帰る場所があって、安心してチャレンジができる。
そんな帰る場所を提供したかった。

***

私は自己肯定感が異常に低く、自分のことは嫌いだし、他人に注意する時には絶対に言わないようなことを自分には言っている。
マイナスな決めつけをして怒鳴りつける大人たちを見て「あぁはなるまい」と思っていたし、他人にそんなことはしなくても、自分にだけはそんな接し方をしている。
→自覚はあるので修正中だけど、まぁ急にはできない💧

でも、私が自分に対してそんな接し方をしているのなら、きっと子どももそうなる。
性格の遺伝ももちろんあると思うが、子どもは私のやることを見て学ぶからだ。
私の自己肯定感が低い言動を、見て学ばれてしまったら…それは大問題!!

あと、この本では、子どもの言動に対していらだちや怒りなどの「負の感情」を抱くとき、その原因は目の前の子どもにではなく、
「あなたが子どもだったころの親との関係にあるのでは?」
というような問いかけがあり、私はすぐに自分の自己肯定感の低さから、感情的になることが多いことに気がついた。

これは子どもだけではなく、夫にしても他の人にしてもそう。
軽く扱われたり、「こいつならいいや」と思われたり、私だけ雑に扱われると、急に感情的になる。
自己肯定感が低くい上に、他人にまで軽く扱われると、自分が本当に価値がなくて、この世に必要でないように感じるからだと思う。

自分の自己肯定感の低さが問題で、子どもに感情的になってしまって、(自分の問題なのに)まるで子どもが悪いかのように感情的に叱りつけて大喧嘩。
関係性が拗れるなんてことはこの先あるかも知れない。
それも大問題!!

私の中にいる嫌な大人たち

私の自己肯定感が低い原因ってなんだろう…と、考える間も無く、親や教師の理不尽な言動、たくさんの心当たりある。
こういうの、よく覚えてるから根に持ってたのかもしれない😅

まず家のことに絞ると、私は、実力主義、努力しないものが悪、結果を出してからものを言え的な父から育てられた。
めちゃくちゃ厳しくて、今で言うパワハラ系だけど、筋が通っていて正しくもあるから反発もできない。
母は父の言いなり。感情的で、気分屋で、自分の機嫌で子どもを怒る。

つい最近、正月だったから正月のことを書くと、親戚中が、隣の父方祖父母の家と実家に集まり、私たちは未就学児や小学校低学年にして手伝いを求められる。
「女の子でしょう?」
「長男の子どもでしょう?」
と言う感じ。
それを祖母は言わないが態度でわかる。
気を遣って「手伝おうか?」と祖母に言うと、笑顔で断られるが、あとで母が祖母に叱りつけられる。
「あの子達は手伝いもしない!育て方が悪い!」と言う感じ。
そして、その後母に「あんたたちのせいで祖母に怒られた」と二重怒られ。
多分、祖母と母の関係性が悪いトバッチリを食らっていた。
今なら2人ともに言い返せるのに。
そう、子どもは大人が思う以上にちゃんとわかってて、言葉が出ないだけ。

家が隣だったので、窓からいつも祖父母に覗かれていた。
「今日は、まーが食べる時に足を開いていたね。母の育て方が悪い」→「あんたのせいで祖母に怒られた」
そのループ。
常日頃からも、いろんな方向からジャッジされていた。

そのせいか、私は今でも自分の部屋だけはカーテンを開けない。(夫に指摘されて気づいた)


私は姉と仲が悪く、昔から正反対でお互いに相容れない存在だった。
そんな2人の共通しているところは"自己肯定感が異常に低い"というところ。

私たち姉妹はたくさん習い事もしていたし、結果を出さないと怒られるので、客観的に見てある程度のことは平均以上できる。
なのに、2人揃ってこの自己肯定感の低さは本当に異常。
思えば、2人とも常に結果や完璧を求められていた気がするし、ジャッジされるし、失敗は許されなかった。
と言うか、失敗したらめちゃくちゃ怒られてたから…失敗を隠したり誤魔化したりなんかよくやってた。
すごく良くないことだったと思う。

当時は圧倒的な力を持つ大人たちに、力でねじ伏せられていたけど、今だに納得がいかなくて覚えていることがたくさんある。
子育てをしていると、自分が子どもだった時のことをよく思い出すし、それはいい思い出じゃない方が多かった。 
それなのに、「あ、今のあの怒り方は、あの時の父親(母親)みたいだった」と思うことも多い。

自分が育てられたやり方しか知らないことも、この不幸の連鎖を生む原因だと思う。
序盤に書いた自分に対していろんなことを言い聞かせてる自分の姿は、「こうはなるまい」と思っていた親や教師たち…大人の嫌な怒り方にそっくり。
あれだけ「こうはなるまい」と思っていたのに。

こんな私の内面を隠し通せると思ってるのはどうやら私だけだったらしく、きっと「今の怒り方は父親(母親)みたいだった」と自分でも自覚できるくらいのボロを出し続けて、子どもは私のやるとおりにする。
それに私のこの自己肯定感の低い言動や所作も、隠しきれない。

子どもは自分の嫌なところばかり真似をするなんて、よく聞いたことがあるけれど、まさにそれだ。

これからやること

私は、自己肯定感を上げるってのが大きなテーマな気がするけど、そんなものはhow toではないし、すぐに身につくものではない。
小手先だけでなく、ちゃんと学ぶには、いろんな経験を通して、自分で心から理解しなくてはならない。

子どもの自己肯定感を高めてあげたいなら、まず私が自分を成長させ続けて、この連鎖を断ち切らなければいけない。
長い時間がかかると思うし、失敗は必ずする。
大事なのは失敗に気づいて、反省して、謝って、改善することができるかどうか。
考え方がクセになってるところがあるから、まず気づくところが1番難しいのかも💧
あぁ、難しい…

付け焼き刃や演技は、長い子育てでは通用しない。
書いたように、大人が思ってるよりも子どもは理解してるし。

つくづく思うことだけど、子育てとは自分を育てることだなぁと感じる。

まだ消化できてないところがあるから、上手く自分に落とし込んで言葉にできなくて、まとまってなくて伝わりにくい文章だったと思う。
わかりにくくてごめんなさい🙏

まぁ、読んでみたら、私が言ってることもちょっと理解して頂きやすい…かも😅
子育て関係なしに、大人同士の対人コミュニケーションや自分との付き合い方にも有用だと思うので、興味ある人はぜひ読んでみて下さい。

#今年のベスト本

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