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【Netflix】「地面師たち」にみるコンテンツの長さとプラットフォーム、そしてイッキ見の関係

Netflix「地面師たち」で大根仁監督がこだわったところ、心臓に当たるところは「イッキ見させる」ということだと語っている。

大根仁監督自身が、小説である「地面師たち」をイッキ読みした、その感覚を大切にしたいということだった。

最大の競合相手として「睡眠」を挙げることで有名なネットフリックス

https://toyokeizai.net/articles/-/647459?page=3

まさに最大の競合相手は、視聴者自身の「睡眠」にあるというNetflixならでは。

同じ大根仁監督による地上波の連続ドラマ「エルピス」を見ると、CM時間をのぞくと大体1話あたり45分。初回だけ15分拡大版と言われて57分ほど。

ところが「地面師たち」は、Episode#01が55分、Episode#04が62分、そしてEpisode#06は38分Episode#07は67分とその差は30分近く。
私も見始めたら止められなくなって「イッキ見」してしまったが、その長さについては全く気にしていなかった。

一般的に雑誌には「台割」というものが存在し、そのパッケージメディアとして、書籍との大きな違いは、コンテンツの途中に広告が入ることである。

地上波民放テレビの場合も雑誌同様に、途中にCMが挟まれる。1時間という放送枠もそうだが、実はCMが挟まれるというものも、イッキ見ということを考えると作り方が違ってくるだろうなと。

書籍はイッキ読みはするけれど、雑誌はどちらかというと開いては閉じ開いては閉じを繰り返す。

地上波がTVerで見られるようになり、またNetflixで配信されるようになったりとプラットフォームの力関係で、またドラマの作り方は変わってくるんだろう。いまはその過渡期かと思う。

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