見出し画像

原則9「心からほめる」|人を動かす

今回は「人に好かれる6原則」のうちの最後の原則です。さっそくいきましょう!

褒めポイントを見つけるための自問

相手をうわっつらだけのお世辞ではなく心から褒めるには、心から感心できる点を見つける必要がありますよね。カーネギーは郵便局に出向いた際、局員に対して以下のような考えをしてみたそうです。

「一つ、この男が私に好意を持つようにやってみよう。そのためには、私のことではなく、彼のことで、何か優しいことを言わねばならない。彼について私が本当に感心できるものは、いったい、何だろう?

ここで感心できる点が、相手が今までずっと言われているか否かはあまり関係ありません。それよりも、それをあなた自身が本当に感心しているか?が重要のようです。

原則5「笑顔を忘れない」でもお伝えしたように、笑顔は声にのって伝わります。それと同じように、あなたの感心が本物かどうかも声、表情、仕草などの節々に表るため、お世辞だとだいたいバレてしまうんです。


自分も嬉しいから相手を褒める

上の例では実際に、カーネギーは局員の髪の毛の色が綺麗だったことを褒めたそうです。そして、この話をある講演でしたのですが、こんな質問が飛んできました。

「それで、あなたは、彼から何を期待していたのですか?」

これを聞いたカーネギー、最初は "何たることを言うのか!褒めたからには何か報酬をもらわなければ気が済まないというような考えの連中は、当然失敗するだろう!" と思ったのですが、こう考え直したそうです。

いや、実は、私もやはり報酬を望んでいたのだ。私の望んでいたのは、金では買えないものだ。そして、確かにそれを手に入れた。彼のために尽くしてやり、しかも彼には何の負担もかけなかったというすがすがしい気持ちが、それだ。こういう気持ちは、いつまでも楽しい思い出となって残るものなのである。

どうでしょうか?私は、相手のために見返りを求めず美しい心を持ちなさい!と唱える自己啓発本よりもこういう正直な姿勢の方が好きです。笑


大事なのは、重要感

人間の行為に関して、重要な法則。それは、「常に相手に重要感を持たせること」。

このマガジンを書いていて正直耳タコになるレベルのこの言葉。笑
でも、それだけ大事なことだとカーネギーは本書全体を通して伝えたいのでしょう。

人は誰でも他人より何らかの点で優れていると思っている。だから、相手の心を確実につかむ方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物であることを素直に認め、そのことをうまく相手に悟らせることだ。

そして、この「相手なりの世界で」というのもポイントです。自分にとっては重要でない事柄も、相手にとっては重要な事柄である場合が多々あります。むしろ、何かの点において必ずその場合があると言い切ってもいいぐらいです。

だから、原則3「人の立場に身を置く」ことが大事なんですね。相手にとって重要なことを見抜く必要があり、その点に関して重要であることは素直に認める。その素直さがあるからこそ、心から感心して褒めることができる、と言うわけです。


さて、これで「人に好かれる6原則」は終わりです。いかがでしたでしょうか?私自身、言うだけでなく実践していかないとですね...!
次回からは、「人を説得する12原則」を紹介していきます。今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました!

「人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。
そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」
ー 政治家 ディズレーリ ー

原則9:重要感を与える ー 誠意を込めて。



頂いたサポートは仕事のおとも、スターバックスラテに使わせていただきます。 また、下のツイートボタンから感想をシェアしてくださったら、RTで紹介させていただきます!