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今日の科学 7月27日 スイカの日

7月27日は、スイカの日。
ネットで調べると由来や制定者にはいくつかの説があります。スイカの縞模様を綱に見立てて、727が「なつのつな(夏の綱)」と語呂合わせになるという説が多く見られます。あと、語呂合わせは同じですが、スイカは夏の果物の横綱だからという説明もありました。

スイカはアフリカ原生の植物が栽培種として世界に広まったことが知られています。リビアのウアン・ムフギアグ遺跡からh約6000年前のスイカの種が出土しています。また、エジプトでもツタンカーメン王の墓などからスイカの種が発見されています。

種子のDNAを調べたところ、6000年前のリビアのスイカは、種を食べるスイカの一種に近いことがわかりました。しかも、当時のスイカは、現在のものと違い、果肉は苦かったようです。6000年前の人たちは、スイカの果肉ではなく、種を食べていた可能性が高いと考えられています。

ただ、エジプトの墓からは、楕円形のスイカが大きな皿に盛られている絵も発見されています。この絵は、品種改良によって現在のように果肉を食べるスイカがつくられていったことを物語っています。

なぜ、このようなスイカが栽培されるようになったのかは不明ですが、暑くて乾燥したエジプトで、水分を補給する手段として重宝したのではないかと推測されています。そして、時代を経て、品種改良が重ねられていく中で、甘いスイカが誕生してきたのです。

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