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忘れっぽい私や誰かのための短い読書 4-1

病気を活用して成長し、ハイで治癒力を高める
(・・・)ナチュラルハイになっているときは治癒力が高まっているときでもあります。この本でご紹介しているどの方法を使っても、ナチュラルハイになっているときは免疫機能が高まり、その人のそのときの状態にとっていちばん必要なホルモンや酵素などの「自家製の薬」が分泌されているはずなのです。
(略)その不快は〈わたし〉にたいする〈からだ〉からの警告反応です。〈からだ〉が〈わたし〉のやり方を拒絶し、「いまの生活を続けているともっとひどいことになるぞ」と教えてくれているのです。つまり、病気のときは〈わたし〉と〈からだ〉がひとつながりの存在ではなく、分離し、対立しているときなのです。したがって、早い時期に〈わたし〉が〈からだ〉と和解してひとつになれば警告反応が消え、治癒が促進されるのです。分離していたものが統合されたときに自然にわき起こる快感をハイというのですから、ハイが治癒力を高めるという理由はお分かりいただけると思います。
(略)エイズの自然治癒第一号のカルデロンさんのように、からだからの警告反応に真剣に耳を傾け、なぜその病気になったかをつきつめて反省することが出来れば、治癒という贈り物を手にできるばかりか、心身の統合、さらに心身と環境の統合という意識の深まりに到達し、人間としての成長もとげられるのです。
 上野圭一 ナチュラルハイ

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