新人漫画家のデビュー、そしてそのあと。

※こちらは今現在漫画家デビューを目指してる方や、もしくは新人漫画家として今奮闘している顔も知らぬ同期の方々にこんな人もいますよという気持ちを込めて書いたものになります。


初めに自己紹介をします。
私はとある電子書籍配信サイトの月例の漫画賞を受賞し、そこのオリジナルレーベルで連載をしている者です。漫画家歴はデビューして2年。
ジャンルでいうと少女漫画になります。想定される読者層は社会人、アラサーやアラフォー。R指定まではいかない大人の恋愛メインのものになります。

そんな私がデビューに至るまで。
本格的にデビューを目指して活動を開始し、色んなことを試して結果が出るまで約5年ほど掛かっています。

何をしたのか。
主に「出張編集部へ持ち込み」です。
出版社に出向いての持ち込みはしていません。
コミティアで出張編集部へ持ち込み、名刺をもらえたらその方に連絡を取り、やりとりを開始することがほとんどでした。

ですが、結論から言うとデビューには繋がりませんでした。
デビューするという目的なら「賞に応募する」方が早いと個人的には感じます。
出張編集部は第三者の意見や、日々漫画原稿を見ている出版社で働く人のアドバイスをもらいたい人向けの場所だと思います。
私がそれに気づいたのは出張編集部に3年ぐらい通ったあとだったのでもったいない事をしたなと思いながら、そのあと様々なコンテストや賞に応募し始めました。

私のデビューはとある漫画投稿サイトで行われたコンテストの大賞受賞でした。(今私が連載をしているサイトではありません)
大賞というとかなり大袈裟ですが、コンテスト自体が少し特殊であったのと
漫画と言っても10P以下の軽い物です。
この受賞作品がデビュー作品だと担当さんから教えられたのは、受賞した半年後の事でした。
私がイメージしていたデビューは短編漫画が何かに掲載される事だという認識だったので、あまりにもあっさりとしたデビューで拍子抜けしたのを覚えてます。

これが私の漫画家としてのデビューでした。

そこからの活動は、今度は「掲載を目指して短編ネーム選考会に出す」ことを繰り返す事となりました。
ここで何が壁になるかというとこの選考会はデビューしていることだけが条件で、10年以上漫画を描き続けているプロと同じ選考会にネームを出して勝ち抜かなければ掲載されないということです。
新人の内は選考が甘いという噂もあったりなかったりしますが、私は三回ほど挑戦し、デビューから一年後に短編を雑誌に掲載することができました。
これで自分が勝手にイメージしていたデビュー像も達成です。

そして現在。
ネーム選考会にそのあと何度か挑戦するも落ち、今連載をしている配信サイトで連載権もついてくる月例賞を獲得後、月一で連載を描いています。
ネーム選考会への挑戦は、今後も自分のモチベやスケジュールが合い次第続けていくつもりです。
隠さず言うと、連載だけだと収入が厳しいです。
逆に短編だと一度に入って来る収入が連載に比べて多く、自分のキャリアのためというよりは生活面の為にやらなくてはいけない、という感じです。
宝くじの当選、みたいなものですね。
あとはまたどこか賞金の出るコンテストや賞に積極的に応募していこうと思っています。

デビューしても、デビュー前とやってることは変わらない、新人漫画家です。

出張編集部やコンテストや賞の事などもし何か質問等ありましたら、答えられる事はお答えしていきたいと思います。
読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?