黒よりも暗い -26-

アルバイトの面接結果。待った。一週間待った。お昼まで来ないということは縁が無かったのだろうと思った。それでも午後も待った。やはり連絡はこなかった。採用なのか落選なのかの連絡もない。それだけどうでもいい応募者だったのだろう。そういう人事対応が当たり前と言われればそれまでだ。割り切るしかなく、それでも割り切れない自分がいる。そういう人事対応の求人にはできるだけ応募しないように気をつけているのだが、焦りの影響か境目がわからなくなる。藁をも掴む状況である。なんでもいいからと思ってしまうのである。履き慣れていない革靴のせいで足が痛む。一週間緊張して待った私は一体何なんだろうか。この世に存在してていいのかとさえ思うぐらい自分が情けなく思う。自分で自分を殺したい。悔しい。もう応募したくない。もしかしたら、人事では評価がよくトップから却下されたと勝手に妄想してみるが、それで採用か不採用の連絡はするべきだと生意気にも思う。私ならそうする。相手に失礼である。相手がまだ待っているかもしれない。私が人事の立場に立つのであればそれは必ず守る。そういう人としてもプライドは捨てはしない。仕事ができない、勉強ができない、人付き合いができない、そういうプライドはとうに捨てた。しかし、相手を思いやるプライドは決して捨てない。死んでも捨てない。だからそうういプライドを大切にしていないビジネス社会では私は価値は無いのである。私も正直働きたくないのである。と考えると私が無職なのは必然なのである。これはチャンスな筈である。もう会社員として働かず、違い形で働くチャンスなのである。これについて私はきちんと受け止めないといけない。チャンスなのである。見えにくいがこれは大チャンスな筈である。他の人はすぐにでも働かなければいけない状況にあるかもしれず、かたや私は働きたくても働けない状況であり、これはもう天が「考えを改めよ」と言われているに違いないと思い始めている。ここまで落選ばかりならもうこれは自然な流れである。あとは私が冷静に心を落ち着かせ、今までとは違う思考パターンへ変化させていたかなければならない。しようと思ってできるのものではない。単純な行動としては、今までしていなかった行動をするのである。あとは惰性でしていたこと。そこへ応募したくないのに一般的にはまともそうな求人へ応募したりする。そういうことを一切に辞めるのである。辞めつくして何も残らなければそれでいいのである。それは私のやりたいことである。私にとって最も大切なことであり、それでもしダメなら、最悪死ぬとしても後悔はない。しかし、惰性し続け、さらにどこにも受け入れられない状態にもかかわらず、さらに惰性をし続け人生が終わるのは必ず後悔する。どこにも受け入れられないことは非常に悔しく悲しいことだが、しょうがない。私に興味を持たれないのなら、もう諦めるしかないのである。20年頑張ったらもういいだろう。あとは独りで生きるしかないのである。あとは独りで惰性ではなく、自分の心地よい感情に従って行動するのみである。正直求人は心が暗くなるだけである。だから向こうから断ってもらった良かったのである。私は既に死んでも同然。死んでいるのにゾンビのように毎日行進してもしょうがないであろう。死んでいるのに死んだような目で行動したくない行動を毎日しなくてもいいではないか。話したくない人と話さなくてもいいではないか。虐めたり八つ当たりする人から離れればいいのである。関わりたくないなら離れればいいだけの話。それは今叶っているのである。必ずしも今不幸ではないのである。なのに今絶望状態なのである。原因は再びゾンビの人生が始まるストレスである。ならゾンビ人生の道へ進まなければいいのである。進まず餓死しようぞ。求人に応募して結局エネルギーも時間も捨てるのであれば、自分の時間だけ自分で使い餓死しようぞ。もしかしたら、奇跡が起こり新たなビジネスや新たな展望があるかもしれない。それが駄目でも餓死でよいではないか。人間として死ぬのである。ゾンビで死ぬよりよほどいい。私の魂は生きている。人間という形ではゾンビとして生きなければ死ぬのであればしょうがない。人間として死のう。応募して履歴書作り落選して、それを繰り返す。それを乗り越えたとしてもゾンビの人生。その道は進まないことに決めた。もう一方の道が死への道だとしたら、喜んで進もう。それで死ねるなら悔いはない。私の人生の半分は就職活動をしている。もういいだろ。就職活動が人生なんて言葉で表せないほどの憎しみが募っている。怨念である。これを解消させていくには、就職活動から離れた生活でなる。これ以上就職活動し続けたら発狂してしまう。本当に鬼となってしまう。人間として貧しくとも寿命が短くとも、自分らしく死のうと思う。これ以上社会へ入ろうとは思わない。私は私らしく朽ちていくだけである。その道だけはこの世は許してくれているらしい。

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