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♪コンテスト参加記事 【Almon de Curry(あるもんでカレー)のお話】

♪我が屋の食卓は、基本『アルモンデ』。
カレーに限らず、昼食・夕食・弁当などにも共通するスタンスです。
こじつけでアルファベット表記すると、エレガントな雰囲気が漂います?
 
ちなみにこの『アルモンデ』、他の拙文中にもチラホラ登場させています。
 
☆ Almonde = アルモンデ = あるもん(有る物)で
 
説明不要ですね?
 
冷蔵庫もしくは食材庫内の残り物が、その都度臨機応変に主役を務めます。
もちろん節約最優先ではなく、必要と判断した食材はケチらず調達します。
 
ここまでが前置きです。
それではようやく本題の、
 
#カレーにこれ入れる
 
こちらにフォーカスさせるように心がけながら、お話を続けさせていただきます。

 
 
★我が家の台所事情
 
下の添付画像が我が家のキッチン全景です。

独居用としても必要最低限の設備。
シンク上部に換気扇すらなく、照明は右上に裸電球が2つ。

築30年を数える変則的に広いワンルームマンションで、法的配偶者同士の同居生活10年目。
 
一人息子の独立を機に、
「テレビも固定電話も持たない、削ぎ落した暮らしがしたい」
「それ、面白そうだな」
理想以上の賃貸物件との遭遇に恵まれ、これぞ『狭いながらも楽しい我が家』。
 
Almon de Life(据付られている設備だけでの暮らし)
 
独居用の冷蔵庫は、おそらく30年間稼働を続けているのでしょう。
ドアの蝶番(ちょうつがい)は歪み、冷凍庫もないため製氷すら不可。
電子レンジ・オーブンもありません。
数年前にようやく交換いただいた、IHコンロが一基のみ。
(※卓上用電気コンロと鉄板を兼ねた電気鍋は別途購入しました)
 
パートナー自慢では有りませんが、臨機応変な料理の腕は一級品。
若い頃から喫茶店の雇われ店長を幾度も経験し、厨房を仕切っていました。
親子暮らし時代、息子の弁当は中学3年間皆勤賞。
 
「この設備でこの食生活!?凄すぎます!」
長年レストランを経営する友人が、このような感嘆詞を。
 
そんな調理担当者が語る、カレーにまつわる『こだわり』をご紹介する前に、次のサイドストーリーを確かめていただけますか?
 
 
 
★おふくろの味を知らない私たち
 
いえいえ、可哀想な物語ではありません。
 
パートナーはとある特殊(?)な世襲制の家の長女。
母親は代々家業の補佐を最優先と命じられ、子育ては乳母が担当。
母親の手料理や、幼い頃に甘えた記憶が見当たらないとか。
 
さらに絶対君主的な一家の主(=父親)の味覚が、超弩級のおこちゃま口。
高級食材とされた砂糖過多の料理で、フォアグラ傾向が否めぬ家族一同。
そんな家庭環境ゆえ、子ども時代は学校給食のカレーシチューすら、
「辛すぎて食べるのが辛かったわ」
一文内に『辛』が2つも入るコメント、彼女の実妹や姪っ子にも共通しています。
 
それでも思春期を迎え、友達同士での外食で才能が開花したのでしょう。
「あの頃知らなかった美味しさを料理にするのが、ライフワークかも?」
頼もしい限りです。
 
対して私のルーツを簡潔に申せば、
「料理をしない母親で、小さい頃から祖父母宅で育てていただいた」
まだコンビニや弁当専門店がなかった小学生時代、遠足の昼食は自ら買いに走った菓子パンが常でした。
これで十分お察しいただけるかと?
 
ですから給食が楽しみでした。
湯気こそ立ち上らなくとも、十分温かく、級友と談笑しながらの食事が嬉しかったです。
残念ながら白米給食導入前、それでも冷えた食パンとカレーシチューのコラボ、美味しかったです。
 
・パートナーとの末永い円満の秘訣=味覚の一致
 
おふくろの味なる、味覚の座標軸の基点を持たずに育った私たち。
とりわけ辛さや刺激がポイントとなるカレーの好みの合致には、大いにプラスに作用しているのでしょう。
「料理は理科の実験!口に合わなくとも腹を壊さなければ、次にリベンジ!」
毎回笑いと新たな発見が絶えることのない、還暦越えが向かい合う食卓。
なにやら自慢話みたくなってしまいましたが、私たちの宝物的な時間です。
 
それでは軌道修正から、ようやく本題です。
 
 
 
★我が家のカレー・調理のポイント2つ
 
 
1.季節の野菜を地産地消
 
全国各地の野菜が簡単に手に入る、北摂(大阪府北部)の住宅地。
先述の台所事情ゆえ、買い貯めからの中長期的備蓄はできません。
翌日以降の献立を見据えての調達は、私にはとてもできません。
「地産地消は常に頭に置いているわ」
料理の発明者(?)、このように申しております。

オクラ。

画像の保存を失念してしまい、ここでご紹介できないメニューもありますが、
 
・夏野菜カレー
 
・万願寺唐辛子と牛肉のみのカレー
 
・某人気店の冬季限定メニュー『グランマザ◆カレ◆』みたいなやつ
 
最後は伏字になっていませんが、このあたりが毎年登場します。
 
 
2.食の細さはスープカレーをベースにひと工夫
 
両名還暦を過ぎて、食が細くなり続けています。
自身のブログでも繰り返し触れている通り、外食でも迷えばカレーの私。
しかしながら、各店舗の普通サイズが食べ切れません。
 
「ご飯を300→200gに減らし、ルーは増量して、辛さは◆辛にアップ」
気に入ると同じ注文一辺倒……今度から紙に書いて提示するかな? 

拙・ブログ内では高頻度で登場する、お決まりの外食画像。

こんな調子ですから、自宅では炊き立てのご飯が毎回余ってしまいます。
ならばと冷蔵庫内のタッパーで出番を待つ冷飯を活用すべく、

・スープカレー=カレーは飲み物

カレーライスにこだわらなければ、飲むように食べられます?

・カレールーの鍋の中に、冷飯投入からグチャグチャ食べバージョン。

説明不要。
大阪・自由軒のインデアンカレー方式?

・スープカレー気味にしゃぶしゃぶに仕上げ、雑穀米とのコラボ 

扉画像の『冷蔵庫内一掃・雑穀米カレーライス』。
アルモンデイズム(←)の真骨頂。

こちらも我々的にはグッドです。
 
 
 
★門外不出の秘技を特別に耳打ち
 
数値通りに計測から調理を続けても、同じ風味に仕上げることは至難の業。
毎日同じ風味の料理を提供できる飲食店は、やはりプロフェッショナルです。
 
食材から出る水分や個体差、さらには調理担当者の当日の体調など、仕上がりはある意味アンコントローラブル(=制御不能)。
 
ここまでご一読いただいた感謝をこめて、我が家の厨房担当者の裏技(?)を、特別に耳打ちさせていただきましょう。
 
・仕上げ時に味が物足りなければ、カレー粉で辛味を追加から、砂糖で最終調整。
 
・味が決まらなければ、最終兵器は焼き肉のタレ。
 
分量云々は一概には申せません。
ご興味があれば、理科の実験に挑んてみてください。
責任は?……
 
 
 
#カレーにこれ入れる
 
今回この記事を執筆するに際し、地方の大都市で新米パパ奮闘中の息子に、
「オマエにとって、おふくろのカレーって、どんなだ?」
メールでベタな質問を届けるも、忙しいのか面倒なのか、現時点で返事は未着。
 
「私には親子丼が母の料理のイメージだって、随分前に話していたわよ」
「お嫁さんには、おふくろのハンバーグが絶品だと言っているみたいよ」
 
カレーは?
 

そろそろ離乳食が始まった(※2023年2月時点)、我らが初孫お姫さま。
息子や私たちの時代とは違い、これら商品の進化には、目を見張り戸惑うばかり。
 
カレー風味もあるのかな?
何か入れても大丈夫なのかな?

『愛情』などと、ベタな隠し味を文字にする私ではありません。

おっと……余計な辛口スパイスにもならない締め括り、失礼しました。
 
 
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