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サウナブームの次のステージ

※当アカウントから発行する記事は、温浴施設経営者向け有料メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」(https://aqutpas.co.jp/mailmagazine/)の過去記事を再編集したものとなります。
(執筆日:2022年8月10日)


 今から6年前、ニュージャパンサウナなんば店がまだ営業していた2016年8月9日のFacebook投稿です。
https://www.facebook.com/newjapan.spa/posts/pfbid0ubfpity18Twz1bgmAT4ou1voFnEnoaYt4ewxBRH3BGFvZizVZbLsga7uYewmXDPYl

2016年当時はもう顧問の立場ではありませんでしたが、関西方面の出張があると、できるだけニュージャパンサウナに立ち寄って、館内の状況を見ていました。

サウナブームが本格的に盛り上がる前なので、聖地ニュージャパンといえども多くのお客さまで賑わう状況ではなく、集客に苦戦しているご様子だったので、「もっと水風呂の温度を下げましょう」という提案をしました。

当時はまだ、サウナブームの夜明け前で、朝日が昇り始めることをいち早く察知した施設がサウナ環境の強化に取り組みはじめた頃です。

サウナイキタイもリリースされておらず、全国の温浴施設の水風呂温度を知るためには、自分で足を運んで体験する以外にありませんでした。

それまでマニアック扱いだったサウナヘビーユーザーの意見が徐々に市民権を持ち始めていましたので、サウナ温度は熱く、水風呂温度は冷たく、というトレンドが必ず来るから、とお伝えしました。

ニュージャパンサウナには内風呂と露天に水風呂があって、元々内風呂は18度、露天は22度の設定でした。2つの温度バリエーションが楽しめるだけでも贅沢なのですが、サウナニーズの変化に埋もれることなく聖地であり続けるためには、より冷たい水風呂を求めるヘビーユーザーに応える必要があるという考えでした。

素直に実行していただけることになったのですが、チラーの温度設定を変えるだけでは水温があまり下がらず、設備工事を経てようやく13度まで下げることに成功、その告知が冒頭の投稿だったのです。

POPの「テスト中」という表現から、現場はまだ半信半疑、恐る恐る実行している様子がうかがえます。

今でこそサウナファンが冷たい水風呂を好むことが認知され、中にはシングルと呼ばれる水温1桁台の水風呂を提供する施設も増えてきましたが、当時の温浴施設の多くが18度前後の設定だったので、13度でも冒険でした。

メルマガ第1772号「ビッグデータ」(2022年2月21日)で、サウナイキタイの鈴木有さんの講演について、

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