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Synthesizer Vのデータベースを徹底比較! 個人的おすすめも紹介!

 こんにちは! Aquasnowです! この記事では、ボーカルソフト「Synthesizer V」で使用出来るデータベースについて徹底比較していこうと思います! それぞれのデータベースごとに、その一言所感、長所と短所、参考曲2曲(アップテンポとバラード、ないものは省略)を紹介していきます! それではどうぞ!

※なお、比較するデータベースは、Aquasnowが所持しているもの、かつ、今までアップロードした楽曲にてメインメロディとして使用したことがあるもののみとなります。予めご了承ください。この記事がアップされた後に、メインメロディとして使用したものの所感は逐一更新していきます。また、純粋な比較動画も近いうちに制作する予定がありますので、そちらもお楽しみに!(これができれば参考曲以外全ての事項が書けると思います。制作しましたらこちらの記事に貼ります。)


女声データベース

Mai

 Synthesizer V Pro (製品版)を買うと、もれなく無料で使える女声データベースです。サンプルとなったのは、シンガーソングライターの橘田ほのかさんです。ご本人と同じく混じり気のない純粋な歌声をしてます。アップテンポやバラードを問わず、爽やかな曲にぴったりです。

〇長所
・明るい声と快活な歌い方は、明るい曲にぴったり。
・シンセVの製品版を買うと無料で使える。

〇短所
・ちょっとだけ歌い方に癖がある。
・声が明るすぎるので、ダークな曲には不向き。

〇参考曲
・アップテンポ→「Primavera!」(六花、花梨、千冬と共同ボーカル、歌いだしがMai)

・バラード→「残された日記」

Qing Su

※申し訳ありません。まだメインメロディで使用していません…。

Sheena

※申し訳ありません。まだメインメロディで使用していません…。

Ayame

 Maiとは声の方向性が違い、程よく深い歌声で癖のない声質を持っているので、J-POPにとてもピッタリ似合う女声データベースです。「ボーカルスタイル」の値をいじると、歌声が大きく変わることも特徴です。個人的には、声優の早見沙織さんの歌声に似ていると感じます。

〇長所
・癖がない歌い方で、程よい深さの声質なので、アーティスト系のJ-POPにぴったり来る。
・「ボーカルスタイル」の値による歌い方の幅がとても大きい。

〇短所
・一部子音の発声がリズムに対して早いのが顕著に出る(シンセVのデータベースは全部いくらかその傾向にありますが、Ayameは顕著ですね。)。

〇参考曲
・アップテンポ(というよりミディアム)→「前に進むためのCrying」

・バラード→まだ使用曲がありません…

GUMI (Megpoid)

 ご存じ、声優の中島愛さんの声をサンプルとした女声データベースです。もろに中島愛さんの歌声、歌い方なので、かわいい歌にはぴったりです。

〇長所
・中島愛さんの歌声、歌い方そのままなので、中島愛さんの曲っぽい曲ならとてもぴったり来る。例えば、かわいめのアイドルポップ。

〇短所
・声が少し薄いので、豊かな歌声が求められる曲や激しい曲には不向き。「ボーカルスタイル」の値によっても歌い方はあまり変わらないので、使いどころを選ぶかも。

〇参考曲
・アップテンポ→「Departure」(六花と共同ボーカル、歌いだしがGUMI)

・バラード→「Friendship」

小春六花

 元Wake Up, Girls!で声優の青山吉能さんの声をサンプルとした女声データベースです。素直な声質が特徴で、ボーカルスタイルによって歌い方が大きく変わるので汎用性は高いです。「ジェンダー」の値を0.15ぐらい上げると青山吉能さんの声に近づくので、僕はデフォルトでそうやって使ってます。

〇長所
・素直な声質であり、ボーカルスタイルによって声質や歌い方が変わるので、汎用性が高い。特にボーカルスタイルの「Pops」と「Emotional」はこのデータベースの可能性を大きく引き出してくれるのでおすすめ。

〇短所
・自動調声だとビブラートがかかりにくいので、手動で調整しなければいけない箇所が出てくるかも。

〇参考曲
・アップテンポ→「繋がれ! 無限の可能性」

・バラード→「葛藤」

夏色花梨

 元Wake Up, Girls!で声優の高木美佑さんの声をサンプルとした女声データベースです。アイドルっぽい声質とキャピキャピした歌い方が特徴で、アイドルソングなどの盛り上がる系アイドルソング系の曲にぴったりです。しかしながら、ボーカルスタイルで声質・歌い方がしっかり変わるので汎用性はそこそこあります。こちらも「ジェンダー」を0.1ぐらい上げると中の人ご本人の声に近づきます。

〇長所
・キャピキャピしたアイドルソングに一番適したデータベース(Aquasnow調べ)。歌い方もそれに適している。
・発音が強いので、アイドルソングのほかにも明るめのロックにも合う。

〇短所
・声質と歌い方が一点特化なので、汎用性はあるものの、使いどころを選ぶ。
・発音が強いので、バラードなどでは、一音単位で手動で音量調整が必要。

〇参考曲
・アップテンポ→「Life is Wonderful!」(GUMI、六花、千冬と共同ボーカル、2:00~あたりから花梨パート)

・バラード→「Loving for you」

花隈千冬

 元Wake Up, Girls!で声優の奥野香耶さんの声をサンプルとした女声データベースです。空気の多いウィスパーボイスとほんわかした歌い方が特徴で、優しい歌にはぴったり。和風バラードにもよく合います。しかしこちらもボーカルスタイルで声質・歌い方がしっかり変わるので汎用性はそこそこあります。

〇長所
・空気の多いウィスパーボイスは優しめの曲にぴったり。

〇短所
・ブレッシーなので激しい曲では第1選択肢には挙がらない。

〇参考曲
・アップテンポ→「Primavera!」(GUMI、六花、花梨と共同ボーカル、2番歌いだしが千冬)

・バラード→「忍ぶれど 愛は実らず 乞ひ願ふ」


男声データベース

Ryo

 温かく優しい歌声の男声データベースで、歌い方含めアーティスト系J-POP曲にはぴったりです。綺麗な裏声を持っているのでバラードと相性がいいです。

〇長所
・温かい歌声・歌い方なので、アーティスト系J-POP曲にぴったり。特にバラードには相性がいい。

〇短所
・高音において、地声の音域が狭いので張り上げてほしい場面で張り上げてくれず、イメージ通りにならないことがある。

〇参考曲
・アップテンポ→「あなたに捧げるForget-me-not」

・バラード→「本物の愛」

Yuma

 ソリッドな声質を持つ男声データベースで、チャラい歌い方をするので、若々しいコンセプトの歌にぴったりです。また高音は地声の音域も高いところまで出るので、パワフルに歌わせることもでき、ロック系にも相性がいいです。

〇長所
・地声の音域が高い方面に広いので、高音の表現力が高い。
・ソリッドな声質なので、ロックなど激しい曲調にもアジャストする。

〇短所
・歌い方がとにかくチャラいので、熟成感を求める曲には不向き。そのチャラさを生かせば長所にもなる。

〇参考曲
・アップテンポ→「孤独に輝くDiamond」

・バラード→まだ使用曲がありません…

Hayden

 英語ベースの男声データベースで、青年のような爽やかな声質を持っています。高音もパワフルに出せて、音域も広いです。また、英語ベースでありながら、日本語も発音良く歌ってくれるので、意外にも汎用性は高めです。

〇長所
・高音域がパワフルで、表現力が高い。
・爽やかな声質を持っているので、多くのジャンルの曲に合う。
・英語ベースのデータベースながら、日本語の発音が良い。

〇短所
・ほぼないが、日本語の時に、アメリカ訛りが出てしまうときがある。

〇参考曲
・アップテンポ→「Let's Go! Pretty Cat」(Ryo、Yuma、Jinと共同ボーカル、頭サビ歌いだしがHayden)

・バラード→まだ使用曲がありません…

Jin

 青年系の爽やかな声質を持っていますが、こちらは歌い方がパワフルでソウルフルなのが特徴です。地声の高音がパワフルなその歌声はニュージャックスウィングやディスコファンクなど、ソウルフルなブラックミュージックにぴったりです。

〇長所
・歌い方がパワフルでソウルフルなので、ファンクなどにぴったり。
・地声の音域が高い方面に広いので、高音の表現力が高い。

〇短所
・弱奏の表現力が今一つ。
・発音が全体的に強いので、書き出しの時にラウドネスや子音を弱くしないと、ノイズが乗りがちになる。

〇参考曲
・アップテンポ→「Let's Go! Pretty Cat」(Ryo、Yuma、Haydenと共同ボーカル、頭サビ前がJin)

・バラード→まだ使用曲がありません…

Aquasnowのおすすめ

 ここまで、各データベースのことをまとめましたが、「結局おすすめは何なの?」って思う方もいると思います。ということで、個人的なAquasnowのおすすめも紹介しておきます。1つ目のデータベースとして選ぶならという観点で選択したので、「Synthesizer V Studio Pro スターターパック」で引き換えるデータベース選びの参考にしてくださいね(また使ったデータベースが増えたときは更新するかもしれません。)。

〇女声→「Ayame」
 Ayameは、僕の持ってるデータベースの中で、最も汎用性が高く、アーティスト系J-POPの楽曲ならば、ほぼどんなジャンルの曲にもアジャストします。迷ったら、Ayameを最初に選ぶと損はないと思います!
 アニメ系・アイドル系の曲を多く作りたいなら、「小春六花」も選択肢に入ってきます(この時、必ず「AI」の方を選ぶこと!)。

〇男声→「Hayden」
 RyoもAyameと同じ理由ですが、英語ベースのデータベースでありながら、日本語の発音が良いことに驚きました! なので、日本語曲を主に作る方でも、データベース自体の汎用性が高いので、積極的に選んでいいと思います。

まとめ

 いかがでしたか? 「Synthesizer V」というソフトは、本当に素晴らしいボーカルソフトだと僕は思っています。何より人間の声や歌い方をあれほどリアルに再現してくれて、作曲者の感性を最大限に表現できると思います。皆さんもこのソフトをぜひ使ってみてください。世界が変わります。本当に。
 そして、この記事があなたのSynthesizer Vのデータベース選びにおいて、少しでも助けになることを願います。
 最後までお読み頂き、ありがとうございました!


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