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XI[sai] JUMBO ノルマアタックRTA 解説 第3回(ノルマ編: 全消し・インターバル)

本記事は、 XI[sai] JUMBO ノルマアタック RTA 解説の第3回です。各回の目次はこちらより参照できます。


今回は、各レベルの最終ノルマである全消しノルマと、その後に要求される「LVアップまで~個」について考えていきます。正直なところ、この2つは他ノルマと比較して苦手という自覚があり、書けることも多くないのですが、何か参考になればということでプレイ中意識している点や細かいテクニックについてまとめていきたいと思います。


全消しノルマ

各レベルの最終ノルマは常に全消しノルマとなっています。全消しノルマの開始時にはダイスの自然発生が停止し、そのタイミングに盤面に存在する全てのダイスを消去することができればノルマ達成となります。レベル10以外ではノルマ開始時にダイスの追加があるため、これらのダイスの消し方にも工夫が必要となります。

消し方の方針ですが、極端に分けると次の2つに分類できると思います。

  • ある目で消すと決め、全部チェインで消す

  • その都度消しやすい目のバニッシュで消していく

前者は考えることが少なく安定した操作ができるという利点がありますが、理論的には後者のほうが臨機応変に消去できるため早くなると考えられます。実際には状況を見てチェイン・バニッシュのどちらも活用していくことになりますが、盤面のダイスの目を見てできるだけ消しやすい目で消去するのが基本になります。これはインターバルにも共通していえる点です。

ダイスが発生しないというノルマの仕様上、地上に降りてしまった場合はダイス投げ(または2段になっているダイスの1段目を押す)でダイスに復活することになります。この操作はタイム的には若干ロスになるため、できるだけ足場を失わないように消す意識を持つと良いと思います。例えば、盤面端に自身のダイスを含めてダイスが4つある場合、それらを4の目で消すとその後地上に降りることになってしまうため、できれば3の目(または2の目)で消す選択を考えたほうが良いでしょう。

盤面端に4つのダイスがある場合

2段目にダイスがたくさんある場合、視認できない面が多くなり大変なので、まずは1段目に降ろしつつ消し方を考えると良いと思います。配置によっては2段目で直接消す方針もとれますが、その頻度は高くないように思います。

普通のダイス・磁石ダイス追加(レベル2, レベル3, レベル6)

これらのレベルの追加ダイスはジャンプ・持ち上げに制限がないため、ダイス数が増えるだけで特別な消し方は必要ありません。磁石ダイスは多少動きが特殊ですが、そのことが問題になることはあまりないと思います。磁石ダイスは動作の特殊性よりも、色で各面の目を判断できないことのほうが問題になりがちです(見にくいことに加え、面の一部だけを見て目を判断することができないため純粋に情報も減っています)。同色であること自体が判断の負担にもなるため、前者の方針(消す目を決めてチェイン)寄りの消し方をしたほうが若干安定するかもしれません。見えない部分には時間をかけず、盤面を見渡してダイスの目が判断できる部分から消していきましょう。

石ダイス追加(レベル4, レベル7)

追加となる石ダイスは転がしのみが許されており、ジャンプや持ち上げはできません。持ち上げができない特性上、配置によっては地面からの復帰が不可能となる場合があるため注意しましょう。このような詰み盤面とならないよう早めに石ダイスを消去したいところです。

持ち上げられるダイスがない詰み盤面の例

石ダイスは動作が制限されるのに加え、普通のダイスよりも転がす速度が遅いため、短縮という意味では転がしの回数を減らしたいところです。盤面に十分普通のダイスが残っており、詰む心配がなければできるだけ石ダイスを動かさずに消すのが楽かと思います。ただ10個追加のレベル7では石ダイスを消すのに十分な量のダイスがないことも多いため、その場合は優先的に石ダイスから消去しましょう(2や3などの消しやすい目にするのが良いと思います)。直前の消去ダイスが残っていればそれにチェインしてまとめて消すのも一つの手です。配置によっては盤面の石ダイスをいくつかまとめて同じ目にし、後から通常ダイスで消すというような動きも考えられます。

ゆうれいダイス追加(レベル5, レベル9)

ゆうれいダイスは上面の目を変更できないため、常に追加時の目で消す必要があります。追加されるゆうれいダイスの目は1~4のみですが、それでも場合によっては詰みの可能性があるため注意しましょう。特殊な動きをするダイスのため、効率よく消すには慣れが必要です。正直なところ私もよく分からないまま消している部分が大きいのですが、とりあえず

  • 大きな目(基本的には4の目)から消す

  • 同じ目のダイスを集める(できればゆうれい同士で消せると良い)

  • (1の目以外を)端に取り残さない

といったところが基本にはなると思います。目を変えずにダイスを動かせる持ち上げも効果的に使っていきたいところです。

レベル9の最終ランダムノルマが「1を40個同時に」の場合は、1が40個そろった直後に消すと詰みを避けられないため、1以外のダイスがある程度たまるまで待つ必要が出てきます。理論的には6個のダイスが残っていればどの目の追加にも対応できることが知られていますが、現実的には安定を考えて10個前後は残したいところです。

ジャンボダイス追加(レベル1, レベル8)

こちらも同様に目を変えられないダイスとなります。さらにレベル8では3個のジャンボダイス追加があり、最悪の場合(4と5と6の目の追加)では通常ダイス12個が必須となります。たいていジャンボダイス追加と同時に十分量の新規ダイスが発生するので詰むことは少ないですが、ダイスが発生する隙間がないほど沈下中のダイスが多い場合(およそ30リンク以上)は注意が必要です。

ノルマとしては先にジャンボダイスを消す意識があればそれほど難しくないと思います。ジャンボダイスは2段目にもつながるので移動方法には気を付けましょう。沈下中のジャンボダイスは8個分、半分以上沈むと4個分として数えられます。そのため6のジャンボダイスだけは半分以上沈むと1個のダイスを接触してもチェイン判定になりません。

追加なし(レベル10)

最終ノルマですが、制限時間は 27.5 秒と短く、盤面のダイス数によってはかなり難問となります(特に直前ノルマが「2で10個予約」の場合)。追加ダイスはないため消し方としてはレベル2などと同様になります。このノルマも「3で30チェイン」と同じく、時間設定が厳しいゆえ RTA 的な攻略優先度は低めです(「3で30チェイン」同様に、 RTA 的な扱いについては「未来予知編」で触れます)。

細かい仕様

全消しノルマの開始直前にダイスを持ち上げておくことで、頭上に降る特殊ダイスを1つ跳ね返せる場合があります。消す必要のある特殊ダイスが1つ減りますが、あえて狙うほど短縮になるかは不明です。また、沈下中のダイスが多いなどの理由で特殊ダイスの降る余地がない場合(沈下中ダイスの上には降らないため)がありますが、この場合追加ダイスはいったん保留されるだけで、降る余地が生じた段階で改めて降ってくる仕様となっています。

インターバル

各レベルのノルマ10問を消化すると、「LVアップまで~個」と表示され、指定数ダイスを消去することで初めて次のレベルに進める仕組みとなっています。この部分は RTA コミュニティではインターバルと呼ばれていることが多く、本解説でもそのように呼ぶことにします。ここではレベル10終了後の「クリアまで99個」もインターバルに含むことにします。消すことが求められるダイスの数は30~99個と多く、時間基準ではノルマアタック RTA 全体の2割前後を占める重要パートです。インターバル中はダイス発生が急激に速くなり、消したそばからダイスが生成するため、いかに早くダイスを消して回転率を上げるかが重要になってきます。

基本方針

ダイスの消し方としては「バニッシュ」「チェイン」「ハッピーワン」がありますが、単純なダイスの回転率としては高いほうから

ハッピーワン  バニッシュ  チェイン

になると考えられます。バニッシュしたダイスが沈み切るまでには約8秒かかりますが、1の目は約2秒で消え、また仕様上消去中にも上にダイスが降る可能性があるため、回転率としては最も高いです。チェインに関しては、「基本ノルマ編」で触れたように「浮き上がり」が存在するため、単発バニッシュよりも回転率は低めになります。

そのため、(とりあえずハッピーワンのことを置いておけば)単発で様々な目をバニッシュさせていくのが最も効率の良い形になります。もちろん盤面によっては「チェインは簡単だが新規バニッシュに時間がかかる」ということもあるため、実際はチェインを多少しつつ、バニッシュしやすく目が固まっているところがあれば優先して消していくような方針になります。あまりチェインを高頻度で行ってリンクを増やしてしまうと、その分沈むのに時間がかかって損となるので注意しましょう。

ハッピーワンに関しては、1の目が盤面にあるかどうかが問題になりますが、基本的には1の目が多少でもあれば十分効率としては良いといえるため、気づいたタイミングで行っていくのが良いと考えています。ハッピーワンは効率的である反面、消去中でも上にダイスが降ってくるという仕様から、盤面が埋まってきた際の時間稼ぎとしてはあまり役に立たないので注意しましょう。基本的に、インターバルでは効率的に消せているほど大量のダイスが発生して動きにくくなり、埋まるのも早くなる印象があります。

レベルごとの差

消す際の方針としてはそれほど変わらないのですが、「レベル5、レベル7、レベル9直後のインターバルではダイスが降らない」ということは多少意識しても良いかもしれません。これらのレベルではダイスの回転率がそのままタイムに直結すると思われるので、できるだけ単発で多くのダイスを消していくことが重要になります。消去中のダイスに違う目のダイスを乗せてバニッシュを予約するのも効率としてはかなり良いので、可能な場合は活用していきましょう。それ以外のレベルでは上から降ってくるダイスが存在します。動きにくいこと以外はあまり変わりませんが、多少チェインや予約を使っていくほうが消しやすい場合があるかもしれません。

最後の「クリアまで99個」

レベル10のノルマをすべて消化すると現れる最後の関門です。これをクリアすればタイマーストップですが、1段目が埋まってしまうとレベル10先頭からやり直しとなってしまうので、とにかくゲームオーバーにならないようにだけ注意したいです。

上で、基本的にはバニッシュをメインで使うと書きましたが、この「クリアまで99個」に関してだけは少しだけチェイン寄りの消し方をしたほうが安定するかと思います。ある程度リンクが多い状態でチェインをしていけば、踏みつぶすなどで多少リンクが減ってもチェインを存続させられ、埋まってしまう危機を避けられます。また、チェイン中のダイスの上には新規ダイスが降らないため、ある程度の足場の確保にもなります。最終インターバルに関しては、上記で述べた回転率の話から多少離れて、現在成立しているチェインを切らないことを意識しても良いかと思います(それでもうまくいかない場合はあります)。

また、ジャンプよりも持ち上げを主に使うほうが動作は安定するように感じます。2段目に上ると1段目に戻ってくるのが難しい(1段目の空きマスに下りてくるか、2段目で消すかしかない)ため、ジャンプをした際に降るダイスに邪魔をされると面倒なことになります。

それから1段目が埋まる心配がなければ、2段目に消しやすいダイスを消しに行くという戦略も取れますが、案外1段目のダイスはすぐ沈むので注意しましょう。2段目を消しに行く場合は、予約を行うなどしてある程度時間を稼いだところで消しに行くのが良いと思います。

現行の私のやり方だと「クリアまで99個」はスキップしてしまうことが多いため、個人的にはあまり慣れていなかったりしますが、基本的には以上のような方針になるかと思います。

持ち上げ反転ジャンプ

インターバル中はダイス発生が速く、ダイスの側面が見えない中で消さないとならない場面が増えます。その際に役立つのがダイスの表裏の関係です。裏の目は側面が見えなくても知ることができるため、盤面が埋まってしまっている場合の消去に役立ちます。ここで取り上げるのは、遠回りすることなく元の位置に裏の目を出すテクニックです。方法は単純で、裏面を出したいダイスを持ち上げて反対方向に置き、飛び乗ってジャンプで元の位置に戻るだけです。

裏の目を出す流れ

このやり方については元々知らなかったのですが、XIシリーズの様々な記録を所持している まる さんの動画でよく使用されており、これを見て以来、私も全消しやインターバルで頻繁に使うようになりました。もちろんこれ以外の一般的なノルマでも活用できます。

同時予約バグ

詳しくは次回「積み込み編」で扱いますが、予約チェインなどで複数ダイスが同時に落下した際、本来のダイス消去数よりも多く消去した扱いになるという現象があります。それほど頻度は高くありませんが、この現象がインターバルで利用できる場合もあります。使えるタイミングとしては、バニッシュ後の同じ高さのダイスに特定の目を複数個予約できる場合です。もちろんハッピーワンでも成立します(ハッピーワンによる同時予約は「積み込み編」で取り上げます)。

同時予約(11個消した判定になる)

同時に2個予約を行うと3個の消去扱い、3個で6個扱い、4個で10個扱いになります。スムーズに3~4個予約できれば短縮にはなりますが、意外と成功させるのが難しいので使いどころを見極める必要があります。

まとめ

本編で解説した全消しノルマとインターバルについて以下にまとめました。

全消しノルマ
 [基本戦略]

  ・その場に合わせた目でバニッシュを行うのが効率的
  ・地面に降りないことを心掛ける
 [普通のダイス/磁石ダイス]

  ・基本戦略通り
 [石ダイス]
  ・数が少ない場合(レベル4):動かさず消すのが楽
  ・数が多い場合(レベル7):詰まないようできるだけ早めに消そう
  ・先に石ダイスを消しやすい目にする戦略もある
 [ゆうれいダイス]
  ・大きな目から、ゆうれい同士で消すのが基本
  ・レベル9の最後が「1を40個」の場合はいったん待つ
 [ジャンボダイス]
  ・同じく詰まないよう優先して消す
インターバル
 
・効率的にはバニッシュ、安定を取るならチェイン
 ・ハッピーワンは気づいたら優先して
 ・裏の目を出すテクニックが有用

これで第3回の全消し・インターバル編を終了いたします。次回は「同時予約バグ」を利用した積み込みについてまとめたいと思います。皆さん読んでくださりありがとうございました。

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