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大都会の孤独

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noteを始めてから書き溜めた39本のエッセイ、短編小説を1冊のマガジンにまとめました。 【収録作品】 売れない役者をやっている役者について書いた『僕の叔父さん』、都会で一人暮…
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#日記

大都会の孤独

(「noteのcakes」アカウントにて2019年4月14日に書いたものを修正して転載) ①4月から住んで…

水の
1年前
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絶対に走らない男

都会に出ると、渡らなければならない幅の広さに比べて青信号でいる時間が明らかに短い道路に出…

水の
2年前
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「有言不実行リスト」をつくろう

何一つ自分や他者と交わした約束を守れない人間すなわち私のような人間は、これまで守れなかっ…

水の
2年前
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言い換えの魔力

ゴキブリのことは、これから蟑螂と呼ぼう。これが当記事の趣旨である。 なぜ多くの人間がゴキ…

水の
2年前
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くたばれCM

 一体いつごろからだろうか、商品の具体的な機能やメリットを出演者がペラペラと語るコマーシ…

水の
2年前
2

聞き返すのが苦手な人

聞かれたり話しかけられたりした内容がよく聞こえなかった時、聞き返す。そうすると相手が内容…

水の
2年前
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極端な生き方とサイレント・テロル

 年に数度、極端な生き方をしている人間に出会うことがある。人格破綻者であることが少なくない。大抵、独り身(1人で人生が一応、完成している)である。すでに完成された生活を見栄もへったくれもない狭い部屋に構築しているので、わざわざパートナーを見つける必要性もなく、人によっては狭量な性格をしていると言われてしまうかもしれない。「なぜそれを」と少なからぬ人が思う対象に情熱を注ぎ、その他の事柄には一切の注意を払わない。そういう人間が一定数、いる。というか、ここ数年増えている気がする。も

枝を使って宇宙を創る

 近所の公園を散歩していると、公衆便所の裏で、小さな男の子が木の枝を使って何やら「バシュ…

水の
5年前
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