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私にとって過去だったものが、3連休の新宿では現在だった

こんにちは、きゃわです。

先週末の土曜日、久々に新宿へ行きました。
付き合いは25年、会うのは10年以上振りという友人に会うため、ひょいひょい出向いた訳です。

新宿駅に着き、待ち合わせの改札へ向かいます。
しかしそこは世界有数のダンジョン、世界の新宿は私をすんなり西口改札へと向かわせてくれません。
単純に降りる車両の位置が悪かったんですけど。

そもそも中央西口と西口って不便ですよね。
中央東口と東口はすんなり行けるのに。チッ。
東口ランキンランキン前が懐かしい。


無駄な動線を踏みましたが、高校時代から幾度となく来ている新宿駅です。
自分で考えながら、最速で西口改札へ向かいます。
その間に見かけた男性の姿が、個人的に衝撃でした。


あり得ない程細い黒デニム。
シルエットが複雑なコート。
抜けるような金髪にブーツ。


きた。これは間違いない。


バンドマンだ!!!
あの人絶対バンドマンだ!!!!


おかーさーん!!
バンドマン居るよー!!見てー!!
コラッ、やめなさい!!


ウルトラ失礼な話ですが、その人を一目見た瞬間
「まだ居るんだ…!」
と思ってしまったのです。

もちろんいわゆる”バンドマン””ギャ”と呼ばれる方々はいっぱいいらっしゃると思います。
完全に大きなお世話なのですが、もう随分と自分の中の文化にない姿だったので、逆に新鮮に見えたのです。



友人と合流し、その日の目的を終えた後、私たちはお茶しようと近くのベローチェに入りました。
私はベローチェのコーヒーゼリーがとても好きです。
この日もコーヒーゼリーを注文し、飲み物と合わせて外が見えるカウンター席に座りました。

生憎その席ぐらいしか2人で座れそうな場所が無かった為、そのカウンター席に並んだのですが、残念ながら目の前の光景は工事現場でした。

おそらく工事作業のおじさま達が休憩される場所であろう簡易プレハブを前に、コーヒーゼリーをいただきます。
あったかい飲み物にすればよかった。
アイスのおかげで体が冷えるぜ…なんて思いながら外を見ていると、本当に色んな人がプレハブとベローチェの間を抜けていきます。

普段なら多分気にも留めなかったであろう人々の姿。
その日はなんだか妙に目に入って止みません。
というのも、一度気になってしまったのです。


新宿…ロリータ多くない??



一言でロリータと言っても、同じくくりに出来ない幅があると思っています。
ゴリゴリのブランドの方も居れば、ふんわり匂わせニュアンス★の方もいらっしゃいます。

洋服だけでなく、小物やメイクもその種類は多岐に渡ると思っています。

お顔までしっかり作り込まれている方。
洋服はゴリゴリだけど、お顔はそのままの方。
そのバイオリンケース、ぜってぇ中身バイオリンじゃねぇだろ。って方。
アクシーズ好きなんだろうなーって方。

個人的にロリータを悪く言うつもりはありません。
ベイビーだってイノワだってアクシーズだってしまむらだって、好きなもの着たらいいじゃないと思ってます。
他人を傷つける訳じゃあるまいし、洋服なんて好きに着たらいいと思います。
※社会におけるTPOは残念ながらありますけども。



ベローチェを出て駅に行くまでの間、友人に思わず
「新宿ってさ、もう自分が忘れてしまった時代が未だに続いてるんだね。
もう自分の世界では見なくなってしまった人種が、まだここには現役で生きてるんだなーと思った」
という話をしました。


新宿にはもう、私たちが高校時代によく行ったマルイワンは無いけど。
色違いのコンバースを買い、左右交換して履きながら歩いた時代とは違うけど。

私たちが勝手に大人になって、勝手に卒業して見なくなっただけで、新宿は変わってないんだなーと思いました。


竹下通りも、表参道も、キャットストリートも、お店は随分と変わってしまった。
同じように新宿も私たちが毎度遊んでた頃とお店は随分違う。
(渋谷にあまり行かなかったのは、ギャルではなくヲタだったからです。渋谷怖かった)


バンドマンの正装(だと思ってる)や、ロリータちゃん達の姿が自分の近くに無くなったからって、世間から無くなった訳じゃない。
それはちゃんとしっかり残ってて、新宿はどんな格好した人も馴染む場所なんだなーと思いました。


私もせめてもう少しオシャレ頑張らなきゃなー。


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