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ミノルタ XDの分解

スタイリッシュでかっこいいカメラです。
巻き上げや、シャッター音も心地よい♪
シャッター優先AEと絞り優先AEを双方に備えたという点が売りなんですが、残念なことに不良率多いです。

基礎知識

シャッター優先AEはMD ROKKOR以降のレンズ

MCレンズでは、絞り優先オートは使えますが、シャッター優先オートは使用不可です。
MD ROKKORかNEW MDレンズを付け、絞りを最小、シャッターモードの切り替えをAUTO Sにするとシャッター優先オートが使えます。

バルブは電池なしでも使用可

ヤフオクなどでも、「シャッター切れました!!バルブでね」的なこと書いてあることあるので動作品と間違えて買わないように

前期、後期あり

後期はシャッター速度125が緑色、故障率も後期の方が少ないと噂
販売価格は変わらないと思います。

50周年記念モデルあり

50th Aniversaryと書かれたトップカバー以外は全部一緒
新品購入時には、ミノルタ社長からのお手紙が入っていたそうな。

スクリーンの清掃

スクリーン清掃は、少し分解がいりますがミラー室から可能です。
ミラー室にあるネジを2本外します。

カバーを取ります。
鉄製なのでドライバーなどでくっつければ簡単に取れます。

スクリーンの押えがなくなるので、下に外せます。
戻すときの為、スクリーンの方向を覚えておいてください。
中央の突起が下側についています。

戻すときは、奥の金具にスクリーンが入るようにします。
クッションの役目をしてるので、少しおしながらスクリーンをもとの位置に戻して下さい。

トップカバーの分解

オート不良の場合、トップカバー内の金属接点を清掃すると改善することがあります。
確実に治るわけではありませんが、分解自体はたいして難しくはないので試してみる価値はあります。
絞り優先オートだけ治って、シャッター優先は治らないというようなこともあります。

巻き上げレバーのカバーをゴム板などで外します。

バネでつながっているので外します。

レバー下の金属パーツを外します。

バネを外すときは上下を覚えておいてください。*外さなくても作業可能です。

蝶番のピンを下げて裏蓋を外します。

巻き戻しクランクを外します。
フィルム室内の二股を固定しつつクランクを回してください。

ワッシャーを外し、内側の金属リングをペンチで回します。

ASA感度の盤を外します。

どのように組み合わさっているか確認しておいてください。

黒いリングを外し、露出補正のレバーを外します。

レリーズボタン周りのリングを回します。

シャッターダイヤルの位置は決まっているので、どこで外しても良いでしょう。

シャッターダイヤル、下のワッシャーを外します。
ワッシャーが2枚入ってる場合もあります。

minolta下のネジを2本外します。
フロントのプレートはつけたままでよいです。トップカバーを上に抜く最中に外れます。

背面のネジを一本抜きます。

外す際は、アイピースシャッターは閉じておいて方が好ましいです。

分解に必要なパーツはすべて外したので、トップカバーを上に引き抜きます。
配線びっしりなので、プリズムの取り外しなどは大仕事です。
巻き戻しクランクの下とシャッターダイヤルの下の接点部分を清掃します。

アイピース内の清掃

左右のネジを2本外します。

後方に引き抜きます。

組立の際の注意

シャッター切り替えレバー裏側の突起がボディ側と組み合ってます。
位置が間違っていてもトップカバーを戻せてしまえるので注意です。
間違っていると、レバーの切り替え出来ないのでかぶせたらまずチェックして下さい。

シャッターが遅い時の対処

シャッターがやたらゆっくり切れる場合の対処法です。
正常であればミラー脇のダンパーから中心の銀の円柱が飛び出して戻るっていう動きがスムーズですが、やたらもっさりしているときがあります。
バルブでシャッターをきって、飛び出ていた円柱部分洗浄すると治ります。

以上ミノルタXDのスクリーン清掃とトップカバー分解でした。

















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