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Canon New FD 24mm F/2.8の分解

キャノンニューFD 24mm F/2.8の分解方法です。
しかし、キャノンニュー FD 35mm F/2と同じく分解すると、カタカタ音がする場合があります。安易に分解しない方が良いレンズです。
参照: Canon New FD 35mm F/2の分解


前玉分解

ニューFDレンズには珍しく銘板ははめ込みしてではなく、ねじ込み式です。
ゴムオープナーで回して外して下さい。

フィルター枠を押えているネジを3本外します。

レンズを押えているネジを三本外します。
先ほど外した3本と位置がごっちゃにならないように印を付けておいた方が良いです。

周りの金色のリングに穴がたくさん開いています。
これも、どの位置に戻すのか印を付けおくとよいです。

中心のレンズ部分をゴムオープナーなどで回しても空回りするだけです。
レンズの奥にあるカニ目を回します。

少し緩やかにカーブしているカニ目レンチでないと穴に刺さりません。

前玉が全て外れ絞り羽根まで到達します。

最後に外したレンズです。
画像のようにプラパーツで止まっていて、回しても外れないようになっています。

外す際に裏の薄い金属リングが変形してしまいます。
組み戻すときは、整形しなおしてから戻して下さい。

上と同じ部分ですが、銀の厚いリングが入っているパターンもあります。

前玉さらに分解

一番前側のレンズ群をさらに分解していきます。
カニ目があるので回します。

ゴムのスペーサーごとレンズを外します。

戻すときは、レンズを入れた後その周りにゴムスペーサーが収まるようにします。

前玉清掃の注意

うっかりすると淵のところの清掃を忘れがちです。
小さく丸めた脱脂綿を押し込んで拭くのがやり易いです。

後玉分解

マウント側面のネジを外します。

銀のリングを外します。

マウントは、レンズの初期状態(レンズ取り外しのボタンが引っ込んだ状態)では外れません。
右回りに30°程回して下さい。

カメラにはめた状態(ボタンが飛び出た状態)にしてから上に抜きます。

後玉はプラスチックのキャップで止まっています。
プラ内部にストッパーとなる出っ張りがあり、レンズの段差を噛んで止まっています。外すときは、細いヘラを差し込み内側から持ち上げて外します。プラが切れてしまないようご注意下さい。

レンズが小さいので、小さめのレンズサッカーがあるとやり易いです。
根元からは外れないので、上から一枚一枚抜いていきます。

更にレンズが小さくなるので、ガムテ―プに張り付けて外すのがおススメです。

最後にレンズ一枚は本体側に残ります。

後ろから3番目のレンズは裏表逆でも組み戻せてしまいます。
淵が斜めになっている方が上側(後ろ側)です。

組み戻し

ニューFDの組み戻しの基本ですが、戻すときは絞り羽根は全開にします。

マウントの戻し方がわかりづらければ、ニューFDレンズの分解記事をご参照ください。
参照: キャノン ニュー FDレンズの分解方法

以上Canon New FD 24mm F/2.8の分解方法でした。


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