スーパータクマー 55mm F/1.8前期型の絞りとピント調整
Pentax Super Takumar 55mm F/1.8は、スペックの割に高値でやり取りされる人気のあるオールドレンズです。
人気理由は、フレアやゴーストが入り込やすいことで、レンズ的にはマイナス要因で人気が出るというのは面白い話です。
特に前期型は、後期型に見られる黄変という症状が起らないので更に珍重されています。
前期型と後期型の見分け方
銘板のフォントが違います。とくにSuper Takumarの ”a”
丸っこいのが前期型
アットマークっぽいのが後期型
銘板が紛失しているなんてこともあるかもなので別の見分け方も
Rの位置が4より外側ならば前期型
4と一緒ならば後期型
Rって何ですか?
とよく聞かれることがありますが、赤外指標といって赤外線写真を撮るための目盛りです。おそらく一生使うことはないと思うので忘れて下さい
初期型
前期よりも更に前の型を初期型と呼んでます。
狙って仕入れるというより、前期型だと思って買ったら初期型だった的な出会いになると思います。
絞りリングに注目して見比べて下さい。
初期型は前期型以降とは絞り値の並び方が逆です。
絞りモード切替のMとAの向きも逆になっています。
最後にもう一つ、中央の赤い指標マークの形も違っています。
初期は温度計みたいな形ですが、前期はひし形です。
といっても、全ての初期型が温度計のマークをしているわけではなくて、後半に作られた初期型はひし形のようです。
絞り羽根の大きさ調整
絞り羽根が開ききらない。
F2とF1.8で大きさが変わっていない。
など絞り羽根の開きが、絞りリングで設定した絞り値とズレている場合があります。
銘板を外してからレンズ周りのリングを回して外して下さい。
後期型とはかなり造りが違います。
参照: ペンタックススーパータクマー、SMCタクマーの分解
レンズを後ろから押し出すと前に抜けます。
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