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絵本組み思案中…。

 とりあえず、絵が一通りそろったので、文章と組み合わせていく作業に入りました。今回は、なるべくエコな作り、ということもコンセプトにしているので、基本、片面に文章、片面に絵、真ん中に見開きカラー、というシンプルな構成にしていてはいるのですが、実際にレイアウトをしてみると、全体としてのバランス等も考慮しなければならないので、そこでまた少し文章をいじって、という調整が必要になってきます。
 
 そして、すべてがピタッとくるまでには、結構、時間を要するもの。締め切りがガッチリ決まっている仕事の場合、限られた時間の中で、どこまでやるか、どこで見切りをつけるかが鍵になってきたりします。
 
 今、作っている絵本に関しても、まだしっくりこない箇所が何か所かあり、どこをどう直すべきなのか、考えあぐねています。自分の中で納得のいく形が見えてこないまま、ちょこちょこ直しても、時間と手間を浪費するだけなので、まずは「これでいこう!」という方向性をしっかり固めないとならないのですが……。
 
 編集者の夫にも、「産みの苦しみだね」と言われましたが、ここ数日、全体を眺めているうちに、これは絶対だな、と気づいたのが「全体的に“空”が足りない」ということ。絵本のタイトルが「あの日の空の色」なのに、空のインパクトが薄いのです。
 
 また、「このページは変えたい」というところもハッキリしてきました。一言でいうと「表情や感情が見えないページ」です。心象風景を大事にした作品なので、まずは構図うんぬんよりも、心に迫るインパクトを伝えるにはどういう絵にしたらいいのか、という方向で考えていった方がきっとピッタリくるだろう、ということ。
 
 ということで、あの日の私の目線でみた、あの日の風景は……ということを考えながら、写真を撮ったり、空の画像を眺めたりしています。広がり、明暗、色味。特に空に関しては、色が命。紫陽花の色を探した時と同じ状況ですが、あとちょっとでピタッときそうな予感がしています。


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