(5-2)混乱の始まり【 45歳の自叙伝 2016 】
否定できない証拠たち
年が明けて、新たな問題が矢継ぎ早に起こった。
それは父の身の回りを整理していた母からの「お父さん、大人二人でペンションを予約していたようなんだけど、その日どこで仕事してたの?」と、知らない相手先からの請求書について尋ねられたことで始まった。ついで、父の携帯にあった中野さんに好意を寄せるメールのやり取りを見せたうえで「この請求書、中野さんとの予約だったんじゃないの?馬鹿にすんじゃないよね、あの女!」と、父が倒れた翌日の中野さんを思い出してか、ひどく憤