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PEファンド面接対策②

本日も、PEファンド業界を志望される志高いプロフェッショナルの皆様にとって、少しでも参考になればと、面接対策について書いていきます。

未経験者の方々にとってのハードル


PE各社によって規模はバラバラですが、所詮は10人~100人程度で、中小企業のような組織です。

基本的に採用の目的は、原則として、
即戦力を前提としたリソースの確保」でしょう。

最近のトレンドとして、例えば特定業界やデジタルなどの専門性により、案件開拓やPMIに活かそうという動きがありますが、上記原則の範疇です。

即戦力という観点で、最も適切なのはどういうバックグラウンドかといえば、同業他社です。では、未経験者の方はどうやって即戦力であることを示していくのか。

PEファンドは何を求めているか?

どこか就業を希望するファンドがあって、そこに入社する最も手っ取り早いのはPE業界に入ることでしょう。横の転職は頻繁にあります。

この記事をご覧いただいている方は未経験から業界に飛び込もうというわけですから、その前提で、「即戦力を前提としたリソースの確保」への適合性を証明するプロセスを面接において行うわけです。

もちろん、完璧さは期待されていません。何らかの業務やフェーズにおいて、役割を担えるかどうかが重要です。
面接準備で手間がかかるのは、ファンドによって、期待される役割がやや異なるということでしょう。

その違いもまた、②つに分けて考えておくことが大事です。

① 各社ばらばらとなる「現状」
投資先が多すぎてPMI要員が欲しいのか、ファンドレイズして投資を加速せねばとソーシング要員が欲しいのか。採用背景を知っておきたいところです。
こういうニーズをきっちりとエージェントを使って取っておくことが重要です。

② 各社ごとの「業務スタイル」
ラージキャップとスモールキャップ、そして最近増えてきたマイクロキャップは、まったく違うスタイルと考えたほうがいいでしょう。

例えばソーシングを例にとっても、以下では全く違うわけで、「ソーシング強いです」の意味も中身も全く変わってしまいます。
・ラージキャップでカーブアウトのソーシング
・スモール~ミッドキャップで有力中堅企業のソーシング
・マイクロキャップの中小企業の後継者対応のソーシング


これで非常に単純な話だということが分かりました。

上述の②を分解して、自身が適合するスキルを真ん中に設定したら、あとは
①について特に強くアピールするのが基本戦略になりますね。

むろん、ハードスキルのPRだけで面接は突破できませんので、その点も今後カバーしていきます。

前回言及した「どのファームもそこそこ似ている採用基準」というのは、概して、ファンドサイズと投資戦略で類型化されます。具体的なPEファンドの特徴とそれに応じた対策は、今後ご紹介していこうと思っています。


では次回、更に具体的に書いていこうと思います。





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