くたばれ専業主婦!


っていう本が
専業主婦の時にベストセラーになっていたことを
思い出す。

その本をパラパラと本屋でよみながら
あぁ、私はなんで専業主婦を
選んだんだろ。と後悔していた。
くたばれって…寄生虫って
ひどい言い方しなくても…。

そんな時代だったじゃないか。
お母さんは家を守るのよ。
結婚してから仕事するにしても
子どもが生まれるまでよ。
三つ子の魂100までって言うんだからね。
先生になって人の子どもの世話する?
まずは自分の子どもの世話をしっかりすべき。
ごはんは手作りにしてね。

母の敷いたレールにのって進んだ。
そうだよ、そうするって
自分が決めたのだ。

幸せでなかったわけじゃない。
楽しくなかったわけでもない。
でも、その時間
広い社会との関わりをなくしていたことで
今この歳になって
いろいろな壁にぶち当たり
その度に砕け散っては
立ち上がることの繰り返し。

声を大にして言う。
みな、働こう。
もう、真剣に働こうではないか。

あの日々働いていたら
いくらになっていただろう。
年金だって増えていただろうし
自分自身のスキルだってあがるだろう。
社会のルールって
仕事場と主婦の生きる世界では
違いがある。
考え方だってそうなのだ。

子どもたちにとっても
その方がいいのかもしれない。
ひとりっ子の私に
母からあなたのために私は働かずに
家にいるのよと言われていたが
逆に辛かった記憶がある。

もちろん、いろいろな制度は使い
助けも借りて…。
お父さんにも家事育児に
積極的に参加してもらおう。
人に迷惑かけて生きよう。
お互い様なのだ。
介護だってそう。

還暦間近の今、
今まで身につけてこなかった
学んで来なかった
いろいろなことに向き合っている。
老眼で見えにくいわ
理解に時間はかかるわ
体力も落ち、仕事日には寝落ちの毎日。

でも、何年か後には
自分のコンプレックスを
またひとつ手放すことが
できるのかもしれない。

人生は、修行だ。


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