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自分を差し出さず、しかし人に対して誠実でありたい。誤謬を認識し、前提を洗い直し、できる…

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自分を差し出さず、しかし人に対して誠実でありたい。誤謬を認識し、前提を洗い直し、できるだけ根源に近く。

最近の記事

フェミニズムの前に男女差別の仕組みを考える

某男性が女性の私物に体液を混入させた事件がネット上の話題になった。 そこでさまざまな意見や不満、そして暴言を言う人々を見て、6年間女子校に通っていた私が女性の人権について考えていることをここに記す。 女性差別は何故起こるか私は男尊女卑はある程度あると思うが、 「男性の知識不足」と「女性の弁論能力不足」によって、この議題は一向に進展の気配を見せないと感じる。 まず、男性は女性を卑下する意図はあまりないと思う。 男性が「女性とはそういうものである」という環境で育てば、いくら

    • 共同親権の前に、家族愛とは何か

      共同親権が話題になっている。 親が離婚し、親を捨てる決意をした人間の気持ちをここに綴ろう。 家族は「出産選択権利」と「扶養義務」によって成り立つ契約関係である。 なぜなら、愛のない家族でも家族と定義されるからだ。 そして扶養義務は法的に定められているため、親の愛でもなく、恩でもない。義務である。 愛のない家族で子供は健康に育てないのか。 子供に愛を与えるのは家族だけではない。 同じクラスの友人からもらう優しい感情、気にかけてくれる支援者の眼差しも愛であるはずだ。 家族

      • かつて親だった者へ

        かつて親だった者へ 清々しい気持ちである。 幼少期に「実母は死んだ」という自己暗示でストレス軽減を図っていた私は、やっと壮大な家族ごっこを終えたのだ。 娘を友人だと勘違いしていた実父。 娘を過去の清算だと錯覚した実母。 限界を感じたら死刑覚悟で殺そうと決意した13歳の私はやっとここで救われる。 親に生活を、命を、握られているのが苦痛であり悔しかった。 なにより「目立った虐待はしていない」という物的証拠のなさが学生時代の課題だった。 1人暮らしでやっと離れられると希望を

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