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何かが足りない

忙殺されるほど仕事漬けになったことがないのんき者(一人で勝手に気疲れしたりはしている:笑)なのだけれど、「気がつけば、職場と家の往復だけしかしてないじゃないか⁈」ということがよくある。
朝起きて会社に行って仕事して帰って来て寝る…まぁそれだけじゃなく家事とか生活するための行為はしているんだけど。娯楽というか、自分の精神とか魂を喜ばせることを怠っている。そしてだんだん何が楽しいかもわからなくなっていくのだ。

そんなときに聴きたい音楽などあるはずがないと半分ヤケになりながらも、The Rakes の曲を聴きながら自分の状態をフラットに戻していく。
これが無気力に傾きかけたときのひとつの手段だ。

「Work, Work, Work (Pub, Club, Sleep)」は、仕事仕事仕事で疲労が溜まり、注意散漫になっている様を歌っている。睡眠不足のせいか、昨夜の酒のせいか…。ちょっと毒も吐いてみたりなんかして。労働者の悲哀を歌っているわけでもなく、ただ淡々と自分と周りを実況している。感情移入を許さないのは歌声のトーンのせいだろうか。
The Rakesはひょろひょろとしたシティボーイという見た目に反して、無骨な(⁈あくまでも私見)バンドサウンドが魅力だ。当時のロンドン近郊の等身大の若者って感じがして。社会風刺的なメッセージが込められた歌詞も、同時期に出てきたUKバンドと一線を画していたように思う。2005年から2009年までに1枚のEPと3枚のフルアルバムを残して解散してしまったのだけれど、彼らの作品をリアルタイムで聴けたことはラッキーだった。

この数週間はnoteに何かを書こうという気が起きなかった。体調が悪いわけではなかったし、頭の中には下書き状態の文章もあったのに。やった事(仕事)とやらなかった事(娯楽)を思い返して、ノッペリした気分になった。次の波を待つ凪みたいに。せめて《パブ》や《クラブ》があれば、自分の中に潜んでいるものをもっとすんなり押し出せたのではないかと思ったり。
いやぁ、仕事以外の関心事って大事だね。

The Rakes/Work, Work, Work (Pub, Club, Sleep)


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