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【霞ヶ関で働いてみた#4】これが公務員か...「飲み物」事情について

民間企業からとある省庁へ転職し、実際に働いてみて、中央省庁ってこんなところなんだと感じたことを不定期・順不同で気ままに投稿します。

※この内容はあくまで私が勤務していた省庁においての話であり中央省庁すべてに当てはまるものではありません。


私は民間企業から転職して、とある省庁に入省しました。


入省して割と衝撃的だったのが、職場での「飲み物」でした。


以前勤務していた民間企業は、歴史ある古臭い製造業という感じの会社で、オフィスはごく一般的な雰囲気でしたが、
それでも「飲み物」はコーヒーやお茶が出るマシンがあり、職員は自由に利用することができました。



とある省庁の「飲み物」事情

転職してとある省庁で働き始めた時にふと

「そういえば、みんな飲み物どうしているんだろう」

と思い、周りをみると...

・ペットボトル(お茶、水、炭酸水など)
・自前のマグカップや水筒(コーヒー、お茶など)
・何も置いてない人(?)などなど...


コーヒーマシンとか無いのかなーと歩き回ってみても無い。
あるのは...

・自販機(自己負担)
・コンビニ
・ペダルを踏むと冷たい水がピューっと出てくるマシン...?
・熱湯が出てくる蛇口...??

んー、そんなはずないよな。さすがに味のあるものも飲めるよな。

というか「ペダルを踏むと冷たい水がピューっと出てくるマシン」「熱湯が出てくる蛇口」って何だ!?笑


「ペダルを踏むと冷たい水がピューっと出てくるマシン」は、
よく図書館とかにあるアレです。踏みながら口を近づけて飲むアレです。

「熱湯が出てくる蛇口」は、
給湯室の奥にある大きなタンクから伸びている蛇口...
タンクは高温で触れないくらい熱く、中でお湯が沸騰しているみたい。蛇口をひねるとゆっくりアツアツの熱湯が出てくる...なんだこれ(笑)



実際のところ...

私の感覚ですが、
多くは自前のマグカップや水筒。
ペットボトルを自分で買って飲んでいる人は割と少なめ。


そして、自前のマグカップや水筒に入れているものが意外!


なんと「ペダルを踏むと冷たい水がピューっと出てくるマシン」の冷水を入れている人が意外と多いではないか!(長いので以下「マシン」と言います)
確かに、マシンで冷水を水筒に汲んでいる人をよく見かけます。(たまに順番待ちするくらいです(笑))

さすが公務員!
贅沢は言いません、税金を使っておしゃれなオフィスにあるようなコーヒーマシンやウォーターサーバーなんて求めません、これで十分なんです、といった感じで皆さん飲んでいるのかはわかりませんが、私の目にはそのように映りました。

また、このマシンが意外と便利で、トイレに行く途中や他部署からの帰り途中などにマシンの水を直接飲んでいる人もよく見かけます。建物が広かったので自席に戻らずとも水分補給ができる点が意外と便利でよく利用していました。


あとは、「熱湯が出てくる蛇口」でインスタントコーヒーや簡易のドリップコーヒーを飲んでいる人も多かったです。

これはもうウォーターサーバーの熱湯と同じですね。
蛇口をひねれば熱湯が出てくるので、お湯で溶かして飲むものは何でも飲めます。結構利用者多かったですね。

でっかいタンクから直接熱湯を注ぐので、最初はまさか飲むためのものでは無いだろうと思っていましたが、慣れるとなんてことないですね。

つまりそう、おしゃれなウォーターサーバーなんていらないんです。
熱湯が出れば見栄えなんて何でもいいんです。大事なのは中身ですから。飲めればOK。どれも同じ!



「井の中の蛙」?

ある日何人かに聞いてみました。

「飲み物が冷水か熱湯だけってどう思いますか? 私がいた会社ではコーヒーやお茶が飲めましたけど..」

そしたら意外な回答が来ました...

「え、コーヒー飲み放題なの!?そんなマシンが職場に置いてあるの!?それが民間企業なのか...」

おぉ、そうかみんな新卒で公務員になって最初からこの環境だから、これが当たり前なのか。
逆に私は皆さんが驚いていたことに驚きました(笑)


でも、おしゃれなコーヒーマシンなんて求めている人はほとんどいないと思います。(あるに越したことはないと思う人は多いかもしれませんが...)

そもそも公務員を志す人の大多数は、
おしゃれなオフィスやフリードリンクなどではなく、業務の社会的影響力や使命感、正義感にやりがいを求めているからです。

「井の中の蛙」なんかではありません。
おしゃれな職場環境なんかどうでもいい。
フリードリンク?いやいやそんなところに税金は使いませんよ。我々公務員が自分の職場を快適な環境を整える前に、国民がより良い生活を送れるようにすることが先でしょう。
職場環境に文句を言わない方たちをみてそんな印象を受けました。



最後に

この記事で言いたいことは、
公務員は決して恵まれた職場環境ではない。たとえ中央省庁であっても贅沢はしない。文句を言わず、より良い社会の実現のためにひたむきに公務に取り組む。ただそれだけ。という文化であり、そのようなスタンスの人が集まっている組織なんだと感じたことです。


この記事では「飲み物」に絞って書きましたが、
飲み物だけでなく文房具やPCなどのデスク周りにおいても、決して恵まれた環境ではないのが実態です。職場から支給される物品は必要最低限のもの。それ以上を求めるなら自己負担で購入する。
私もマウスやキーボード、テンキー、電卓、筆記用具は自分で買いました。


ちなみに私の飲み物事情は、
自前の水筒に、マシンの冷水を入れたり、熱湯でドリップコーヒーを入れていました。
しかも、コーヒードリッパーにフィルターを敷いて粉を入れてちゃんとドリップしていました。(さすがに豆をミルで挽くことまではしませんでした(笑))

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