嘘つきにしてしまってごめんね

26年間、何度も人を嘘つきにして生きてきた。
最近は、誰を好きになっても、
「今だけだ。最初だけだ。
この恋もどうせ初期速度が速いだけで、
あとはもう、止まるのを待つだけだ。
この人のことも嘘つきにしてしまうんだ。」

_____そんな風に思ってしまう。



今までの人生の中で
果たしてもらえなかった約束が、
数え切れないほどたくさんある。
誘ってきたのは、そっちじゃないか。
ご飯行こうって言ったのも、
運転してあげるよって言ったのも、
ぜんぶ、ぜんぶ、
そっちが最初に言ったんじゃないか。
それなのに、なんで。
なんでいつもなかったことになっちゃうの。
なんで私の恋はいつもこうなっちゃうの。

約束を守らないのは、
嘘つきのすることだと思う。
でも、
私との約束を果たしてくれなかった彼らを、
嘘つきだと思ったことはない。
みんな嘘じゃなくて本気で言ったと思う。
私とご飯に行きたいと思ってくれたのも、
私とドライブに行きたいと思ってくれたのも、
ぜんぶ本当のことだと思う。
だけど、私と関わる中で、
明るく天真爛漫な印象とはかけ離れている
拗れに拗れた私の内面が見えてきて、
「あ。こいつメンヘラじゃん。」ってなって、
私との約束を果たそうという気持ちが
消えてなくなってしまうんだと思う。

誠実な人は、それでもなんとか
私との約束を果たそうとしてくれるけど、
"言ってしまった以上引くに引けない感"
相手からひしひしと感じる。
なんだかそれは、
とてつもなく虚しく、余計につらい。
彼らは、明るく天真爛漫な私と
食事やドライブに行きたかったのであって、
こじらせた私と行きたいわけじゃない。
それが分かっているのなら、
最初から最後までずっと
"明るくて天真爛漫なあんずちゃん"
でいればいいだけの話だけど、
ずっとずっとそんなお芝居を続けられるほど
私は、強くない。

_____つまり私は、
"約束を破らせてしまう女性"ってこと?
"人を嘘つきにしてしまう女性"ってこと?
彼らの言葉に嘘はなかった。
絶対になかった。
何故だかわからないけど、
それだけは確信できる。
それなのに、いつも彼らを
嘘つきにしてしまった私という女性は、
一体なんなのだろう。
私の内面は、人を嘘つきにしてしまうくらい
厄介で、救いようのないものなの?

でも、私の内面が
どれほど厄介で救いようがなくとも、
それを言い訳にしてる場合じゃない。
そんな甘ったれたことを言ってないで、
自分が変わらなきゃいけないということが、
こんな風に記事を書く日々の中で
だんだんとわかってきた気がする。
同じような恋の失敗を繰り返しながらも、
少しは成長してこれたのかもしれない。
"どんな手を使ってでも
この子との約束を果たしたい"
そう思わせるくらいの女性になるんだ。
そんな女性になれるまで、私は、
人に愛されることを絶対に諦めちゃいけない。


久しぶりに好きになれた人と
海へ行く予定でした。
"言ったからにはどこまでも運転するよ"
って言ってくれてたけど、
その言葉を信じてたけど、
やっぱりなしになっちゃって
そんなことには慣れてるはずの私も
さすがに泣いた(笑)
まあ今回は、優しくて誠実な彼の
"言ってしまった以上引くに引けない感"
に耐えられなくなって
自爆したようなもんだけど。
休み取っちゃったから、ひとりで行きます。
どこかの海で、
ひとり泣きそうにしている女性がいたら
きっと私だから、
どうか何も聞かずそっとしてて。

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