「貴方の運命の人は間違いなく私だよ。」

先日、えいやっ！と勇気を出して
1人で街コンとやらに行ってみた。
街コンてどんな感じなんやろ〜って
割と楽しみにしていたくせに、
まさかの財布を忘れてしまったことに
受付で気付き、
父に連絡をして持ってきてもらうという、
最高に親不孝な私なのでした。
(さすがに親に街コンとは言えなかった。笑)

私は恋愛ドラマが好きで、
いちばんはなかなか決められないけれど、
やっぱり"花より男子"は最高に好きだ。
エンタメとして、自分の人生とは切り離して
そのドラマを好きでいたけれど、
街コンに行ったことで、私の人生に、
花男みたいな展開が起きたのです。

_____私はつくしにでもなったんか？！

私が行った街コンはナンパ形式で、
男性が話しかけてくれるのを
女子たちは適当に待つような感じ。
私は1人で永遠にお菓子を食べながら、
ニコニコするわけでもなく、
目の前で繰り広げられる
初対面の男女のあまりにも拙い手探りの会話を、
ぼーっと観察していた。
"あ〜これが恋の始まりってやつ？"
とか思いながらひたすらモグモグ。
そういう場に行くと、何故だかいつも、
クラスに1人はいる一匹狼みたいに
なってしまうのが私。
間違いなく
話しかけんなオーラ出てたやろうな。笑

そんな私の元へ来てくれたのは、
びっくりするようなイケメン。爆イケ。
しかも、私の座っていたソファの前には柵があり
その柵をわざわざ乗り越えて来てくれたのです。
何故こんな爆イケが私の元へ来てくれたのか
全く理解できず、目をぱちくりさせながら私は、
超が付くほどのビックボイスで
「お兄さん爆イケやん！
なんでこんなとこおんの？！」
と叫んでいた。。。マジ響いてたな。。。

そのままその爆イケお兄さんと話をしていて、
まさかの10歳以上年上だと発覚。
しかも社長さんだった。......は？
"私の生きてきた人生には登場したことがない"
"あまりにも住む世界が違う"
そんなことを思いつつも、彼との会話は、
ゲラゲラ笑っちゃうくらい面白くて、
気がつけば彼からのLINE交換の申し出に
あっさりと応じていた。
臆病で警戒心の強さなら誰にも負けない私が、
会って15分の男性と連絡先を交換していることに
自分が一番驚いていた。

その日からLINEのやりとりが始まり、
今日まで途切れたことがない。
2回食事にも行った。
それも、ただの食事じゃなくて、
キャビアが出てくるようなお店に連れて行ってくれて、なんかもうお姫様になった気分だった。
私と付き合いたいと言ってくれたし、
手も繋いでくれた。嬉しかった。
でも、返事はまだしてない。できてない。
彼のことは大好きなんだけどね。
ずっとそばにいたいし、いつか結婚したい。
でも、ずるい私は
マッチングアプリをまだやってるから、
同時並行で会っている他の男の子がいたし、
それに、やっぱりどうしても、
住む世界が違うよなって思ってしまったんだ。
_____つくしと道明寺は、
約束されたドラマ的展開だから上手くいったの。
私の人生にそんなドラマチックなことは
起きたりしない。起きるはずがないよ。って。

彼は社長さんなので
ものすごく多忙な日々を送っているようだけど、
すごくマメに連絡をくれる。
さっきも書いたけれど、私はやっぱりずるくて、
付き合いたいと言ってくれた彼を待たせながら、
時々他の男の子の存在を匂わせて、
そのくせ彼からの返事をいつも待っている。
いやぁ、言葉にすると本当にずるいし、
恋愛ヘタクソ過ぎんか？もっと素直になれよ...。
でも、そんなずるい私なりに、
答えは出しました。
次会うときに言うんだ。
「私とずっと一緒にいて欲しい」って。

彼にそう答えようと思えたのは、
自分の口からものすごい言葉が出てきたから。

「貴方の運命の人は間違いなく私だよ。」

私はLINEのやりとりの中で彼にそう伝えていた。
しかも超自然に。超あっさりと。

彼と何故か運命の話になり、
彼は「俺は運命信じる人。笑」って送ってきた。
そのとき何故か思った。
私の運命の人が彼なのかはわからないけれど、
彼の運命の人は間違いなく私だ、って。
思ってすぐ、言葉にして、彼に伝えていた。
それを読んだ彼が
「あんずちゃんは、俺の運命の人に認定されちゃってええの？笑」って言うから、
もちろん！って答えた。気づいたら答えてた。
いつも拗らせて、自分を貶すことでしか
相手の興味を引けなかった私が、
何故そんな強気なことを言えたんだろう。
住む世界が違うって今でも思ってるくせに、
そう思う度に泣きそうになるのに、
それなのに、どうして言えたんだろう。

理由は何度考えても言葉にできないけど、
そんな強気な発言ができたってことは、
少しはこじらせ女子を卒業できたのかな？って。
完全には卒業できてないけど、でも、
少しずつ強くなれてるってことだと思うから、
そんな自分に期待してみたくなった。
もしかしたら、今までよりも上手に
恋愛ができるかもしれないよね。
だから、うまくいくかは全然わからないけど、
次会ったときに、彼に必ず返事をするよ。

_____貴方の運命の人は間違いなく私だよ。

そう言えた理由はわからないままだけど、
もしかしたら、強くて美しいつくしちゃんが
こじらせてばかりの私に力を貸してくれたのかも。
つくしと道明寺みたいに
何があっても乗り越えてゆける
何があってもお互いを見つめていられる
そんな最高で最強な恋愛ができたらいいな。

私、がんばります。