不妊外来の扉
このnoteのもうひとつのメインになりそうなトピック。
今回の話は、健康診断から発覚してCIN3の治療をする合間でのことです。
医師の判断により経過観察という猶予ができましたが、私としてはただ定期検査に通うだけでは何の意味もありません。
逆に、病理診断目的で円錐切除をすることもあるのがCIN3(高度異形成)です。
踏み切れないのはコロナの影響でこの病院の手術がストップしているからではなく、少しでも妊娠出産への影響を減らしたいと思ったからに他なりません。
※しつこいですが定期検査でも可というのは当時の判断です。すぐの治療を望めば提携病院で手術可能でした。
あと円錐切除しかないと思っていたので。今はレーザー蒸散術を受け経過を見ています。
■不妊外来デビューの為に
まずは定期検査に行く合間にできることを始めました。
・基礎体温表
・排卵検査薬
・夫に妊娠できるタイミングを説明
コロナの影響で体温計も品薄になっていたこの時期、お決まりの基礎体温を付けるための婦人体温計までもが欠品していたり。(多分一人暮らし中に捨てていた私)
排卵検査薬はTwitterで知識を得た海外製のものを、購入から到着まで2ヶ月かかってゲット。
夫にはここで改めて保健体育ワタシver.の授業です。「生理不順で、妊娠できるタイミングが分かりづらい」「休日前だとか好きなときにセックスしてても多分できないよ」・・・ということを理解してもらいました。笑
話はそこからでしたが、前提として、授かれるならもういつでも子供が欲しいから、一緒に頑張ろう。すぐには上手くいかなくても、また一緒に考えよう。夫がそういうスタンスでいてくれたことはとても話がしやすく、助かりました。
そもそも身体が第一、は言わずもがなですが。感謝。
そんな感じで準備期間にしておき、
定期検査で通院した際に担当医に意向を伝えたところ、不妊外来科への予約をとりつけてくれました。
(不要不急の不妊治療とか言われていた時期・・・)
不妊外来デビューです。
■多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
と、いきなり書いてしまいましたが。
女性は生理周期が安定しているか否かは自覚できると思いますが、どうして生理不順なのか?身体の中で何が起きているのか?って分からないですよね。
私の場合は、排卵されることもあるけどされないこともある無排卵周期症という察しがついていたので、不妊外来デビューではまずエコーで子宮と卵巣を見ました。
『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)』と診断されました。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。
〔中略〕10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。
引用元:https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/feature/case/case03.html
これも実はTwitterなどで知見を得ていた私は「やっぱり」という感じだったのですが、先生と一緒に自分も画面を見たり卵巣のほうを見たのは初めてでした。
本当にギュってなってるんですよ卵、イクラみたく。。。
■精子くんいますか?
はい、精液検査。
「そういう科でなんか検査するなら、俺もちゃんと精子いるか見てもらいたい」
夫、先述のとおり気持ちはあってもタイミングすら説明するまで良く分かっていなかったのですが、優秀!
一方、妊活に関わる男性の検査項目って女性に比べたら少ないので、プレッシャーあるのかも?とは思います。
肝心の結果は・・・
量・濃度は問題なし、ちゃんと精子いた。
運動率が少し低め、前進運動率という速くまっすぐ進む率が結構低めに出ていました。
結果の説明を聞いたのは後日通院した私ですが、ご所望の検査だったので紙は本人に渡しており詳しい数値は記憶していないです。
「直近の食べ物、お酒、風呂、運動、睡眠、ストレスなどで数値が変わります。卵子は新しく作られはしないけど精子は作り出される!」
ですから尿検査だと思って(?)まずは旦那さん、なるべく早くに一度検査して欲しいなと思います。
■タイミング指導から始めなくてもいい
子を授かりたい2人にとって、医師の手を借りる場合の第1歩『タイミング指導』というのがメジャーですね。
私たちはその前のスタートラインに来たわけです。
薬を使うかどうか、何周期その方法をとるかなど、それぞれの考え方と体質そしてクリニックの方向性、夫婦での話し合いによると思います。
以下は私たちの場合です。
・PCOSのため自然に排卵しづらい
そりゃ妊娠できませんから、排卵のために薬を飲む、もしかしたら注射を打つ必要もあるかもしれません。
・精子の運動率が低め
ふつうに受精にこぎつけるのが無理とまではいかない数値だそうですが、もう一度検査しても良いかもとのこと。
・その他は問題はなさそう
私は甲状腺ホルモンやらなんやらの血液検査をしていますが、PCOSだからAMHが高めに出るとか関連する項目はありつつ、現時点で大きな問題は見つかりませんでした。(卵管造影は後にとっておき未実施です)
私はこれらの結果が分かったところで、
タイミング指導は飛ばして『人工授精(AIH)』から始めて良いのではと考えました。
担当医に伝えたところ、お二人の場合それは確かに適していると思います、とのこと。
長くなりましたのでこの話はまた今度!
この時点でここまでの、初期検査といえることをしておけて良かったと思っています。