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【読書記録】ハチドリのひとしずく

こんにちは、appyです🌿

東平山ハチドリ農園の名前の由来ともなったこの本、あらためて読み返してみました。

この物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話だそうです。

山火事で逃げまどう動物たちの中、一匹のハチドリだけは、森の火に水のしずくを一滴ずつ運ぶのです。

そんなことをして何になるんだ、と笑う動物たちに、このハチドリはこう答えます。

「私は、私にできることをしているだけ」


とても短いお話ですが、このひと言にハッとする人も多いのではないでしょうか。

私がこのお話に出会ったのは、ちょうどマイクロプラスチックなどが話題になり、何か行動をしなければという思いにかられていたときでした。

その頃私は、水回りで使うものを天然素材にしたり、使い捨てプラスチック製品をなるべく使わないようにしたりと、できそうなことをあれこれ試していました。

それでも、テレビをつければマイクロプラスチックを排出する製品たちが「便利〜!」ともてはやされているし、ママ友にもそんなことを気にしている人はおらず。

私1人が頑張っても、所詮…

そんな無力感が常にありました。

このハチドリのお話が広まった背景には、きっと多くの人がこんな無力感を人知れず抱いていたのだろうな、と思います。

このお話が教えてくれること、

それは、小さなひとしずくは無駄じゃないってこと。

もちろんひとしずくで山火事は消えはしないけど、

大事なのは自分の生き方。

誰を責めるでもなく、諦めるでもなく、

自分にできることをただやるだけ。

ハチドリの物語はここで終わっているけれど、

きっとそこには、共感してくれる仲間が集まる。

現に私は、今奇跡とも思える仲間に恵まれて、東平山ハチドリ農園という素敵な場所を皆で作ることができました。

今地球規模で抱えている問題は、プラスチックだけではなく、本当に山積みですよね。

私自身も、引越しからのワンオペ育児、食の安全の問題、体調不良などなど…どうにかしたいことが山積みのときに、コミュニティガーデンというものに出会いました。

ハチドリ農園のコンセプトは、

小さくても、自分にできることを。
小さなひとしずくも、集まれば大きなものになる。

雑草や落ち葉などの自然物や生ゴミ(野菜クズ)を利用して畝づくりをすれば、

焼却処分される雑草や落ち葉、家庭ごみも減り、化学肥料も使わなくて良くなり、土壌は菌が増えて健康になり、
結果的に栄養豊富な野菜を食べることができるようになる。

薬草・ハーブを育てて利用法を学べば、

ちょっとした不調なら、不要な薬を飲まず自分の力で健やかに過ごせるようになる。

いつでも誰でも来ていい場所があれば、

子育てで煮詰まったお母さんも、
独りで暮らすお年寄りも、
仕事でストレスが溜まっている大人も、
のびのび遊べる場所がなくてぐずる子供も、
みんなが笑顔になる。
地域につながりが生まれて、安心して暮らせる場所になる。

みんなが野菜の育て方、種の取り方を身につければ、

いずれ来ると言われる食糧難も、不安が和らぐはず。


小さなハチドリ農園では、近所の人たちしかかなわないことではあるけれど、

ハチドリ農園を見て、もっとコミュニティガーデンがあちこちに欲しい!と思う人が増えたら。

きっとこの街はもっともっと住みやすくなる。

コンビニのような距離感で、コミュニティガーデンがあちらこちらにある街。
素敵じゃないですか?

ちなみに私は夕飯前にスーパーじゃなく畑に駆け込んで食材調達しています。笑
畑は近くなきゃ続かないです。

だからこそ、ハチドリ農園の存在も小さなひとしずくだと思っています。

ハチドリ農園を大きくするのではなくて、
ひとしずくを運ぶ人があちこちに増えることを願って。

今日もゆるゆると楽しく活動しております😊❤️

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