あぽの音楽雑記 はじめてのフジロック(3)ライブ編 1日目

朝、蒸し風呂サウナ状態のテントのなかで目覚める。ほんとに気持ち悪い(別に二日酔いとかじゃなくて、ほんとに暑くて吐きそうなのだ。)そこで一行、車で20~30分ほどの「街道の湯」に行く。しかしここでアクシデント発生…車が動かないのである…。バッテリーがあがってしまったようだ。恐らく電灯か何かの付けっぱなしが原因か?(目をつぶれ…先生は犯人を探したいんじゃないんだ…いいか。でもやったやつ、静かに手をあげろ。決して目は開けるんじゃないぞ…)

って状態で30分くらい立ち往生。だがしかし、さすがフジロック。経験豊富なよろず屋スタッフ(?)が助けてくれたらしい。しかも無償!本当にありがとうございました~。

綺麗さっぱり汗を流し(街道の湯オススメ☆)越後湯沢に到着するマイミクのashを迎えに行く。しかしここでまたアクシデント発生。私のビーサンが破損!む、無念。ど~しよ。駅までハッシーの運転で着いたのは11:10くらい。そしてめでたくashを湯沢駅でキャッチ。送迎バスはすさまじく並んでいた様子。迎えに来てよかった☆ さて、ホームセンターへ寄ってビーサンコーナーを探したが、見当たらない。このクソ暑い夏にビーサンを置いてないホームセンターがどこにあるのだろうか。店員に聞くと、

「売り切れです…」 

え~~~~~?!信じられない…残っているのは子供用だけ。どうやら、フジロッカーの思考回路はみなおんなじらしい。とりあえず、もう一つのスニーカーで一日しのぐことにした。そして帰路。無事に会場に戻ってくる。ashさんのリストバンドもそれほど時間もかからず交換完了。小腹がすいて、もち豚並ぶ@オアシス。雨に降られる。 公開ラジオ中のクレイジー剣さんを拝む。

ではライブ編…

Longcut@レッド(期待の新人)

事前の予習といったら、クラブのイベントでもらったデルタソニックのコンピだけ。疾走感とキレのある演奏は聴いててとてもエキサイティングでした。ブロックパーティー好きな人はイケるんじゃないっすか?声もちょっとオケレ毛っぽいし。見に行った我々全員が「なんかいいね~!」と満場一致で、ちょこっと聴いてみるだけってつもりがなかなか離れられない。新人バンドの中ではちょっと異色な雰囲気でそういうところもますます惹かれてしまうわけです。単独来たらもちいくでしょ。

ここでashさんThe Musicのために緑に居座る宣言でしばしお別れ。靴を雨仕様に変更すべく、一旦テントへ。 ハッシーとテントで遭遇。ライブ会場へ戻って、ハッシー&とがちゃんとお昼。

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Cake@グリーン(とろーり、コクのあるのどごし)

アメリカ西海岸なバンド。この人たち結構おっさんなんだけど、かなりゴキゲンに演ってくれます。といっても、金六イレブンのもち豚ときゅうりを片手にがっついてたので最後の2曲しか見れなかったwこれでどーレポせーっちゅーねん!って感じなんだけど(笑)とにかく青空の下でほわほわ聞きたい感じで、ステージは緑で大正解。雨降ってたけどね。晴れてたらまったーり、ビール片手にいかがでしょう。ジャンルは…何だろう。ミクスチャー?ラテンっぽい音も出してますね。私はHip Hop、ファンク、ソウル、ジャズなどちょっとクロっぽさが見え隠れする音楽が結構好きなので音的にはツボです。正直もうちょっと見るべきだったかなーと思います。

Kaiser Chiefs@レッド (変態orキチガイpop)

赤で音が鳴り始めたとたん、走る。前へ前へ侵入。帰りにコプタ&137ちゃんと遭遇。この人たちのステージ、ほんとキレてておもろいです。演奏もCDとそれほど変わらない感じだけど、身振りとか大げさでやっぱ生で見ておきたいところ。ボーカルだけでなく、みんなで吠えるのも面白いし。ボーカルがブンブンマイク振り回して危ねーから!!ってもうギターに当たるんじゃないかものすごい心配でステージが楽しめませんでした(←ウソ。I Predict A Riot!って歌いながらめちゃめちゃノリノリで飛んでました笑)演奏も多分パワーアップしてる。すごい音もパフォーマンスも楽しいバンド。

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シャーロット嬢@レッド(男前な女ギタリスト)

ひとりシャーを拝み、そして撮影。これはもう絶対kobaっちの守備範囲なんだけど、残念ながらkobaっちが来れなかった代わりにワタクシがレポを。Ashのライブでは考えられないくらい終始笑顔のシャー。野郎ファンが多いのを意識してだかしないでか、今回は白で肩紐にお花だか鳥だかのモチーフの飾りが付いているとってもラブリーなお召し物でした。写真をベストポジションで撮ろうと頑張ったけど、前にいる熱狂的な野郎ファンが邪魔で苦労した。だって「そんなにガンガン踊るような曲か?!」っていう曲なのにもろ手を挙げて体をゆらゆら。やっぱりギター弾く姿、後光が差してました。カッコよかったけど、入りがマーキーの半分くらいでちょっと寂しかった。でもBastardoのときはすごく盛り上がってた。水のがぶ飲みはしなかった。やっぱり乙女なシャーを演出するための工作だったのかな?さらっと演奏こなして、さらっと歌って、ソロ決めるところはバッチリ決めて…すごく潔かった。女神級です。

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The Music@グリーン(GROOVE☆ぐるぐる)

ashさ~ん?どこやねん?ashさんもはや見つからず。TOMOたん、最前列キープで圧死。 携帯、通話・メールともに困難。ひとりで盛り上がる。

今までは正直ちょっとまだまだかなって思ってたけど、今回はかなりの成長が感じられました。1st、2004年のサマソニ、2nd、1月の単独で音をずっと聴いてみたのですが、だんだん底力がついて逞しくなってきたというか…。音に重厚感が出てきたような。グリーン後方で、4つ打ちドラムの心地よさといい、揺れるオーディエンスといい、聴いてて見てて快感だった。Freedom FightersとWelcome To The Northがきたときは思わずサビの部分シングアロングしながら拳を上げましたよ。焼きそばヘアのロブも今回初めて色気を感じたし、カッコイイと思った(←ashさんに言ったら「いつもだ!」と怒られるのだけれども)正直、ドラムのずれとかギターのもたつきはあったけど、あれだけオーディエンスと一体になって盛り上げてるならOKでしょう。(The Musicの評価にしては珍しくベタ褒めです。でもそのくらい今回はよかったっちゅーことですw)

帰りにコプタ&137ちゃんと遭遇。(行動パターン類似)一緒に夕食。ナンを食べるが、器を持つのに両手がふさがってナンがちぎれない。近くのテーブルでたむろっていた青年たちに白い目でみられながら机の隅っこを拝借。いづらくなってナンを全部引きちぎってカレーの中にいれる。コプタに「そんなんするヤツ、見たことねえ~!!」と突っ込まれる。

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Coldplay@グリーン(変人クリス)

コプタ&137ちゃんと。はっきりいって私このバンド、昔1回試聴して自分的にイマイチであまり気に掛けてませんでした。でも最新アルバムのX&Yが思いのほかよかった(「Speed Of Sound」で瞬殺)のと、「Clocks」「In My Place」がColdplayの曲だったと知って(聴いたことあって好きな曲だったけど、アーティスト名が分からなかった)考えが変わりました。「Yellow」は鳥肌立った。最後のほうステージの下に降りて、アコースティックやったけど、「Kingdom Come」もよかった。ステージからオーディエンス側に歩いて握手してみたり、サービス精神旺盛な男です、クリス。黙ってたらカッコイイのにやっぱ変人、MCおもろい。やたら日本語使ってみたり、あとにステージを控えたフーファイのデイヴの「Best Of You」の歌いだしのマネ何度もして笑いとってみたり…きっとアタマがいいのだね、この人は。そんなウィットに富んだところにきっとグウィネスも惚れたとみた(笑) 野外で聞くと壮大に広がる曲にすごく感動!

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フーファイ@グリーン(男気ロックス!!)

もう私の中での今回フジ・ベストアクト。「In Your Honor」からどーんと始まるステージ、さすがの貫禄。このかすれ声、最高にカッコイイわ~。男デイヴ、吠える吠える。髭&ほほエクボ派の私としてはまさに理想のオッサン像であります。こんなオッサンカッコよすぎるぞ~~。

「All My Life」とか「Times Like These」とかかなり気持ちよかったわ~。もちろん「Monkey Wrench」は燃えましたよ。跳ねましたよ。歌いましたよ。そしてやっぱり「Learn To Fly」はじーんときます。大空の下でホントにそのまま飛んでいけそうな感じがしました。また曲にシンクロしてレーザーが空に伸び出ていくのもキレイだった~。で、途中でステージを降りたデイヴが観客の方に向かってくるんだけれども、人だかりで最初はどこにいるのかわかって、持ってた荷物置いて追いかけた!みんながそっちのほうに寄ってく寄ってく!!そしたら突然人ごみが消えて、?って思ってたら後方のセットの階段登ってて一番上から手を振ってる(笑)ホントにこの人もお茶目。あのウシシ笑いが目に浮かぶよう…。

で、戻ってみたら荷物の場所がわからなくなってる(←アホ)隣にいたコプタに「荷物なくなった…」て言ったら、「ここ前いた所と違うじゃん!」と突っ込まれ…。後ろに下がってみると、目印のレジャーシートが見つかって、そのそばに私の荷物も。ほっ。でも思いっきり足型ついてますけど~(笑)そりゃアレだけの人が押し寄せりゃね。はい、そりゃ置いてった私がわるーございますよ。で、極めツケにデイヴがドラムを叩くではありませんか~!もうこれに感動せずにいられますか?!最後にすごいパフォーマンスを惜しげもなく見せ付けてくれました。ステキな夜をありがとう、デイヴ!!

そしてashとやっと合流でき、一旦テントに戻って準備してからオールナイトフジ@オレンジへ

ホントは琉球ディスコも見たかったけど、思いのほかボードウォークが混雑してて前に進まず見逃す。でもせっかくここまで来たのなら…と思い、ぴこぴこ音が鳴るほうへ向かった。

まだ卓球タイムが一時間くらいあるぞ~!面白い!!やっぱり来てよかった。それにしてもあの卓球がいたDJブースからオーディエンスを眺めてみたいと思った。「オレの曲でこんなにもみんな踊ってるぜ」的な快感がそこにはあるのだろうか。一時間だったけど面白かった。そして少し飲んだのと、寝不足で帰り道には眠気がピークに!そしてまた私歩き寝という奇妙な行為をしていたようです…歩きながら寝る、寝ながら歩く女を外人さんまで顔を覗き込んでいたそうです。寝言もなんだか言ってたと(半分しゃべってた記憶はありますが何をしゃべってたかはさっぱり笑)

そしてこの日の締めにふさわしい出来事が。世にも奇妙な「歩きながら寝る女」とashは深夜のルーキーを通り過ぎようとしたら他の男の子たちの会話が聞こえてきた。

「そこにいるのThe Musicのベースじゃね?」

確かにStuartです。近寄って話しかけようとしたらとなりの外人のオッサンがなかなかそばを離れない(笑)ケータイをカメラモードにしてスタンバイ。しかしそうこうしてるうちに私のケータイの充電があ…ジ・エンド あああ~~~デジカメと写るんですをテントにおいてきた自分を呪った。

悔しいので、ダッサいアウトドアやフェス専用財布にサインしてもらったw スチュはとても気さくでフレンドリーでめちゃくちゃいい人そうだ。8月1日のインストアライブ終わったらイギリスへ帰るらしい。せっかくだから日本を十分楽しんで帰ってくれ~☆最後の最後にちょっと楽しい思い出ができた~。さっきまでめちゃネムだったのに、一気に目が覚めました。

そしてテントに帰ってみると、なんと雨が侵入している!仰天でテントの中をまずタオルで拭く。そして眠る場所を確保。一瞬パニクってたわりには早朝5時に帰るashの見送りもせず爆睡。(ash、ごめんよ)

今日はここまで…。2日目ライブ編へつづく。

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