ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(17)ルートナポレオンをたどって

3/13 今日は北上して英雄ナポレオンがエルバ島からパリに帰るときに通ったルート(ルートナポレオン)を行く。その前にニースからカンヌに移動して海辺のアンティーク市に立ち寄ったり、周辺の小さなサングラスや水着を売っているお店を見たりした。このへんがさすが海辺のリゾート地っていうラインナップよねw アンティーク市に出ているものはそんなに高いものばかりじゃなく、小さなアクセサリー類から食器、洋服も出ていた。フリーマーケットと同じ感じだけれどやっぱりセンスが違う。ガラクタと言っていいようなものも並んでいるのに、それぞれがとても趣味のいいものなので、全体的に美しくて品がある。見ているだけで楽しくて心が豊かになる。カンヌはかなり私のツボにはまり、この地を間もなく去るのがとても悲しかった。そういえば、トップレスの発祥地と言われているパンプローヌビーチは一体どこにあるんだろう?コートダジュールにあるというから、きっと美しいセレブがいっぱい集まってくるのだろうか?近くにあったプラネットハリウッドという有名人の手形を取った石膏が飾られているレストラン(今はもう閉店しているようだけど)とかカンヌ国際映画祭とか、やっぱり南フランスのコートダジュールは優雅でセレブなイメージがあるなあ。時間があったらこのあとカフェに入って1日のんびりしたかった~。グルノーブルを目指してそろそろ出発する。旅も終盤に近づき、かなり連日の疲労がたまって眠い。1日もつのかとても不安。昼までまだ時間もあるし、少し眠るzzz ええええーー!私が眠っていた間、なんだか面白い場所を通った様子。ベリンダも見たと言っていたけど、いろんな人の証言によると、どうやらピースサインをするウィンストン・チャーチルの銅像のこと?そんなモノなかな見れないだろうに、何だか損した気分!我々の乗ったコーチはカンヌ~グラース~グルノーブル間をつなぐルートナポレオンをどんどん進み、いよいよ山間の道に入ってきた。美しい景色の中に静かに小川が流れ、そこに木漏れ日が差す。なんと美しい風景・・。ため息がでてしまう。きっとこの辺に住んでいる人たちは心も穏やかであること間違いなし。そろそろお昼の時間。フランス語圏の食べ物は絶対美味しいはず!と思っているので、きちんとした食事がしたい。山の中なのでそんなに立派なお店はないけれど、家庭の素朴な味を食べさせてくれるところを探し、見つけた。日本で言う田舎食堂的位置づけの店だろうか?レトロなバイクが置いてあったりして、内装もとてもかわいらしい。1人でふらっと入ったら、同じCOSMOSツアーの年寄りの方のマイケルと出くわし、一緒に食べることになった。チーズ入りのオムレツを頼んだが、昼のピーク時から少し外れていたせいか、すぐにフワフワ出来立てのオムレツが出てきた。ソースも何もかかってないプレーンオムレツの中にチーズが入っているだけのシンプルな料理だが、中のチーズのほんのりとした塩加減も絶妙。お皿の脇にはフレンチフライでこれがまたウマイ!マイケル爺と話すといつも「どんどん怖がらずに英語を喋りなさい」と言ってくれる。長い間ずっと同じツアーで過ごしていると、もはや家族のような感覚になってきて、みんな親子のように面倒を見てくれた。今回のツアーに参加したことは本当にいい体験だ。

この辺りはアントレヴォーという町らしい。お昼を食べた後は更に山道を進む。さっきから通行を止められることが多くなってきてるけど、今日何かイベントあるのかな?人が集まって何かを見ようとしているが・・何?それは自転車レース。道が閉鎖されて車が通行止めになり、警備が張られている。とりあえず先には進めないし何だか面白そうだし、いっか。ツアコンのステンカが「皆さん、ちょっとホテルに着くのが遅くなっても良ければ、少しここで見ていきましょうよ!」と提案した。すでに組んだ予定があったとしても、ツアー客の了承を得れば予定変更もOK。こういうスタイル大好き☆だってこんなの滅多に見られないじゃない?そして待つこと45分・・最初に入ってきたのは先導車。先導車の上には予備用のレースチャリが載っている。そのあとに続いて先頭集団が猛スピードで駆け抜けた。「速ぇぇぇぇーーwww」あんなトップスピードでぶっ飛ばしてるのに、よくもつれ合って転ばないなあ・・。どんどん自転車軍団が通り過ぎるのを見ていて、全ての自転車がとてもカラフルでおしゃれですごく楽しい!と思った。これってもしかして有名なツール・ド・フランス?と思ったけど、それとは時期が違うらしい。きっとこんな自転車レースの大会が各地で開かれているのだろう。20分くらい経過して全ての自転車が通過しただろうか?こんなイベントに偶然にも出くわしてしまうなんて感激!みんなとても満足そう。さて、我々も再度出発。あとはホテルを目指すのみ!辺りが暗くなってきてあまりよく見えないけど、田舎道をひたすら走っている。ホテルに近づくにつれ、陽気な歌が始まった。そしてみんな口々にホテルの名前を叫びだしたw 今日泊まるホテルはEUROPOLE。「ユーロポール!!ユーロポール!!」何なんだ、この一同ユーロポール大合唱www そしてホテル到着と同時に大きな拍手喝采が起こった。食事は既に用意されている。もうおなかペコペコなんですけどw チェックインをすっ飛ばしていきなりレストランに招き入れられた。豪華なディナーを目にしてみんな嬉しそう。手分けをしてお皿を回したりソースをかけたり、みんな一刻も早く食べたい様子。今夜はもう食事が終わったらソッコー寝ようw 明日は美しいスイスへ!

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