Valley of Flowers(2007年)

画像1 こちらは邦画版。Valley of Flowersの邦題は「花の谷 - 時空のエロス -」(笑)タイトルの通りとても官能的なシーンもありました。パン・ナリン監督はインド人ですが、俳優さんはイギリス、フランス、日本など様々。舞台が19世紀初頭のヒマラヤの砂漠地帯に始まり、現代の東京まで広がっているところと、不老不死というテーマ性が「時空の〜」というタイトルがついた所以でしょうか。
画像2 こちらが海外版。さすがタイトルにエロス入ってない分、色気ゼロ。東洋の神秘とシルクロード感強め。
画像3 ある盗賊の統率者、ジャラン。ミリンド・ソーマンというスコットランドの俳優さんです。謎の美女との出会いをきっかけに、不思議な人生を歩んで行くことになります。
画像4 今までいた盗賊の群れから外れ、ジャランの一味に加わった謎の美女、ウシュナ。ミレーヌ・ジャンパノイというフランスの女優さんですが、ジャラン役のミリンド・ソーマンと実際の夫婦だったようです(今は離婚している)。
画像5 お互いに惹かれ合う2人は群れの中で特別な関係となり、ジャランがウシュナを独り占めしていると周りの男たちから反感を買い始めます。
画像6 仲間達と仲違いして群れにいるのが気まずくなり、2人で生きて行くことを決意。訪れたチベットの僧院で不老不死の薬を飲み、永遠の命を手に入れたと思いきや、なぜかウシュナだけ薬が効かず死んでしまいます。失意のどん底で1人漂い続けるジャラン。長い年月をかけて東京にたどり着き、2人の思い出にちなんだValley of Flowersという名の会社を設立します。
画像7 アジア映画コーナーにある作品になぜ剛くんが?!と半信半疑で借りてみたけど、1時間20分くらいしたところで登場!「この人殺し!お前がやっていることは犯罪だ!!日本から出ていけー、出ていけー!!!」と捨て台詞を叫び、走り去って行く。このワンシーンのみ(笑)一体どんなルートで入ってきた仕事なんだろうか?話題になったこともないけど、こんなレアなものをどのくらいの人が観てるんだろう…(どう考えてもこの短期間で2回も借りたの、私以外いねーだろw)
画像8 剛くんに「人殺し!」と罵られた理由は、このValley of Flowers、本人との合意の上で安楽死を引き受ける会社なのです。剛くんは安楽死に反対する団体の代表者の役だったんですね。この日本人の老夫婦は安楽死を望むクライアント。
画像9 ジャランは東京でサユリというジャズシンガーの女性と出会います。実はヒマラヤで死んでしまったウシュナは転生を繰り返し、東京で再びジャランと巡り会ったという展開。
画像10 2人は今度こそ不老不死を手に入れて未来永劫一緒にいようと誓いますが、今度はなぜかジャランが死んでしまうという悲しい結末。サユリは取り残されてさめざめと泣く。サユリの目の周りのラメラメはウシュナのアイメイクを象徴しているのでしょう。エロスがテーマかと思いきや、不老不死とか命とは?みたいな意外と壮大なテーマでした。所々日本に対する変なイメージの描写はありましたが、なかなか見応えのある作品でした。でも観終わった感想としては、やっぱりぶっ飛んだB級映画かな(笑)

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