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【エンジニア・インタビュー】(PM)

ホテル予約のスペシャリストとして積み上げた経験とじげんグループの強みであるデジタル領域の技術を活かし、企業(BtoB)と個人(BtoC)の両側面から旅行業界のDXを目指すアップルワールド。
その要とも言えるホールセール事業部の開発マネージャを務める大久保に、プロダクト開発グループの仕事やプロジェクトマネージャー(以下、PMという)の役割、BtoB事業とBtoC事業の違いや特徴、採用したい人材の条件などを聞きました。

ホールセール事業部開発マネージャ 大久保

はじめに、アップルワールドの開発体制を教えてください

アップルワールドには、BtoB事業を行う「ホールセール事業部」と、BtoC事業を行う「トラベリスト事業部」があり、各事業部に開発グループがあります。それぞれの開発グループでは、正社員及び業務委託の方やオフショアの開発チームなど、様々なメンバーの協力のもと、新規開発・保守運用を行っています。
BtoBの場合は営業側と、BtoCの場合はマーケチームと協力して作業を進めることが多いですね。開発手法はBtoBがウォーターフォール開発、BtoCがアジャイル開発です。

アップルワールドのプロジェクトマネージャー(PM)の役割は何ですか?

一般的にPMといっても仕事内容は会社の規模や体制によってさまざまで、アップルワールドのPMはプロジェクトの管理もしつつ自分自身も手を動かす、いわゆるプレイングマネージャーです。
営業からシステム改修の要望を受けたりマーケから施策が上がってきたりして、そこから工数を算出し、開発可能かどうかを議論を重ねます。実際に開発が決定したらメンバーに意思を伝えアサインする。開発が始まったら進捗管理をしながら自身でも手を動かしていきます。
おおまかな仕事内容はこんな感じですが、BtoBとBtoCでは若干作業フローが異なります。

<BtoB事業> BtoB事業のPMの仕事内容について教えてください

まずBtoBの開発規模ですが、社員やSES、アップルワールドの親会社であるじげんの海外子会社「VeNtura」の開発メンバーも含めて6人〜14人です。
実際の開発の流れは、まず営業から「こんな機能が欲しい」「ここを改修してほしい」などの依頼が来ます。それをもとに企画内容・機能の摺り合せをして工数を算出。話し合って工数がかかりすぎるようであれば機能を削ったりして調整し、決定したら開発に着手します。
まず仕様書「シーケンス図(フローチャート)」を作成し、要件をメンバーに伝えてアサインします。会社の規模によっては仕様書はメンバーが書くこともありますが、アップルワールドでは基本的にPMが仕様書を作成します。
開発が始まったら進捗を管理しつつ、自分でも手を動かします。ここが一般的にイメージされるPMとの違いですね。仕上がったらテストを行い、問題なければリリース。リリース後の効果検証もシステムマネジメント部で行います。ここもアップルワールドのPMならではの仕事ですね。

BtoBの仕事の難しさ、大変なところはありますか?

航空券やホテルの予約というのは内部で動いているステータスが多いんです。
ユーザーから見るとひとつの「予約」でも、キャンセル中だったり一部入金済みだったり入金待ちだったりと、さまざまな状態(ステータス)があります。それがひとつ増えるごとに書くコードがひとつ増えるというイメージで、とても複雑です。
建築を例に挙げるとしたら、もともと3本柱が建っていた場所に、もうひとつ新しい柱をなかば強引に建てなければいけない、そんなイメージですね。
「そのまま柱を建ててもいいのか、それとも土台から組み直さなければいけないのか」と考えるのがPMの仕事です。

そんな複雑なBtoBの仕事の中でもおもしろさ・やりがいはありますか?

はい。構造が複雑だからこそ、それを頭の中で考えて、実際に開発して上手くいったときは「やり遂げたぞ」という達成感があります。頭を捻ってパズルのピースをひとつずつ埋めていき、それが完成して1枚の絵になったときのような感覚です。
また、後で詳しく紹介しますが、BtoCはマーケがいわゆる企画書を作ってきてくれるのに対し、BtoBでは営業の要望を受けた段階から話し合っていきます。自分たちで新しい仕組みを作り上げていくクリエイティブな側面が強く、これも面白さのひとつですね。

エンジニアチームのメンバー

<BtoC事業> BtoBは複雑だからこそ難しく、やりがいもあるということですね。では次に、BtoCの仕事内容について教えてください。

BtoCは大きく分けて国内航空券、国内ホテルがあり、開発規模はそれぞれ7人くらいですね。海外航空券は現在立ち上げ中なので、リリースされたらここにも何人かメンバーをアサインします。
おおまかな開発の流れは基本的にBtoBと同じですが、マーケ側が改修案や新たな施策を考えて企画書(画面仕様書)を持ってくるので、それをもとに作っていきます。なのでBtoCでは仕様書は書かないことが多いですね。実際に一度作ってみて、それを見ながらマーケ側と話し合って改善や調整を行う。この工程を繰り返していきます。
また、リリース後の効果検証はマーケ側が行うのもBtoBとの違いですね。システムマネジメント部側ではエラーの検知やログ管理などを行います。

BtoCならではの難しさ・大変さはありますか?

複雑性という点ではBtoBと同様ですが、BtoCではマーケ側と連携しながら開発を進めていくので、コミュニケーション量が多いです。
マーケが持ってきた企画に対して、これはどういう意図で、どういうユーザーのニーズを満たすものなのかを考えなくてはいけません。
例えば、近くにいる人に「水が欲しい」と言われたとします。相手はちょっと喉が乾いたからペットボトルの水を買ってきてほしいのか、それとも喉がカラカラだから自分の持っている水筒の水をくれという意味なのか。それとも服が汚れたから水で拭きたいのか。
そういった相手の課題を汲み取る能力、そして相手の気持ちを理解する努力が必要です。

また、技術的な面で言えば、使用する言語が多いのもBtoCの特徴です。Python、Nest.js、PHP、JavaScript、TypeScriptなどさまざまな言語、フレームワークを使用します。
なるべく統一したいのですが、アップルワールドのBtoCのシステムはレガシーな技術と新しい技術が混在しているので、どうしても多くの言語を扱う必要があります。すべてを熟知している必要はありませんが、さまざまな言語や技術に向き合うマインドが大切ですね。

BtoBとは違った面白さ、やりがいはありますか?

予約数や金額など、フィードバックが直接的で分かりやすいことですね。自分たちが作ったサービスがユーザーの役に立っていることをより身近に感じられるのがBtoCならではのやりがいです。
また、航空券やホテルの予約は自分たちも使用するサービスなので、自分自身が良いと思うUI/UXを提案できるのも面白いところですね。プライベートで使ったほかのサービスの良かったところを参考にしたり、反対に不満に感じた点を「こういう風に改善できる」と考えられます。メンバー各々が開発者であり、ユーザーでもあるんです。

ホールセール事業部開発マネージャの大久保(左)と、トラベリスト事業部開発マネージャの松岡(右)

それぞれ難しさや大変さがあるんですね。では次に、アップルワールドのPM向いている人、反対に「こんな人はうちとは合わないかも」などありますか?

向いている人はやはり技術が好きな人ですね。プログラミングや技術が好きで寝食も忘れ没頭してしまう。そんな人は歓迎です。
また、複雑な仕組みを理解し、クリエイティビティや技術で課題を解決するのが好き、得意な人はアップルワールドでの仕事に向いていると思います。
また、BtoBもBtoCもプレイングマネージャーとして働いてもらうことになるので、マネジメントしつつ自分でも手を動かしたいという人は歓迎です。

反対に、こういう人は向いていない、などはありますか?

複雑性に向き合うのが苦手な人ですね。正直大変な場面もありますが、それを解決するために根気強く考え、最善の解決策を出す。そういう仕事が得意でない方は向いてないと思います。
あと、実際に手を動かしてもらうことになるので、ピープルマネジメントだけをやりたい人も今回の募集とはミスマッチだと思います。

ありがとうございます。次は働く環境について教えてください。

働く環境としてはフレックス、フルリモート制を導入しています。コアタイムがあるのでフルフレックスではありませんが、エンジニアチームはほとんどがフルリモートで働いています。
また、前述したアップルワールドの親会社じげんはベトナムに開発会社を持っており、そこと協力して開発をしているので、海外との交流もあります。
アップルワールドのメンバーがベトナムに行くことはありませんが、実際にベトナムのメンバーがアップルワールドに出向することもあります。

チーム全体はどんな雰囲気ですか?

役職や立場の分け隔てなくフラットに発言できる環境です。
BtoCの部分でお話しした「自分自身で提案できる」に繋がる話でもありますが、メンバーがユーザーとして体験したことがそのまま新たな施策になることもあるので、誰もが気軽に発言できる環境を心がけています。
また、メンバーは技術が好きな人たちばかりなので、新しい技術を積極的に取り入れていく姿勢をチーム全体でもっています。

評価制度についても教えてください。

メンバーがやったことが正当に評価される環境作りを心がけています。360度評価という制度を取り入れ、上司だけでなくメンバー双方向で評価することで、評価の偏りをなくしています。
また、これはエンジニアチームというよりアップルワールド全体の話ですが、3ヵ月(クオーター)に一度評価があるのも特徴ですね。

アップルワールドでエンジニアとして働くと得られること・メリットを教えてください

定期的に勉強会を実施しており、新しい技術を積極的に習得できる環境です。
使う言語やフレームワークが多いのが大変さのひとつだとお話ししましたが、逆に言えば、得意な言語をお互いに教え合ったりしてさまざまな技術・知識が得られる環境でもあります。
また、BtoBなら営業と、BtoCならマーケと話し合って開発を進めていくので、上流工程に携われます。

どういったキャリアパスがありますか?

今回はマネージャー経験がある人を募集していますが、2〜10人規模のマネジメントを経験して、さらに大きな規模でマネジメント経験をしたいという方は歓迎です。
また、事業に深く関わる仕事も多いので、開発だけでなく事業に興味がある方はPMより上の立場に行けるチャンスも十分にあります。

面接から採用までの流れを教えてください

アップルワールドではカジュアル面談を設けています。そこでは事業の内容の説明だったりシステムマネジメント部の課題だったり、こちら側の事情や現状をざっくりとお話しします。そのあとにエンジニアになった理由や志望動機などを聞いています。
カジュアル面談のあとに一次面接、そのあと代表との最終面接を経て採用、という流れです。

ありがとうございます。最後に、応募者に伝えたいことやメッセージはありますか?

技術が好きな人やマネジメント経験を積みたい人、事業にも興味がある人は成長できる環境です。そういうやる気や意欲のある方はぜひ応募してきていただきたいです。
旅行業界はまだまだDXが進んでいないのが現状。一緒にさまざまな課題に向き合って、新たな価値を創り出していきましょう。


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