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星詠みにひとり、思いを馳せる

本を手に取るきっかけというのは、色々あります。

本屋さんのオススメから気になるものを選ぶこともあれば、誰かがオススメしてくれた1冊を選ぶこともある。『表紙で選ぶ』なんていうのも結構よくあることで、手に取る本のジャンルが偏りがちな私にとっては、新しい作家さんとの出会いに繋がるための、大切な選択肢のひとつとなっていたりします。

満月珈琲店の星詠み。

この本を手に取ったきっかけも、表紙に描かれたイラストに、強く惹かれたからでした。

登場人物たちの悩みや不安を、西洋占術をベースに紐解いていくこの物語。悩める登場人物たちを繋ぐ大きな物語には、心がふわっと温かくなりました。

当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません。
p.51

進むべき道へと導いてくれる不思議な喫茶店『満月珈琲店』では、お客様はメニューをオーダーをすることができません。なんと、マスターが星詠みをして、その人にピッタリのメニューを用意してくれるのです。

・満月アイスのフォンダンショコラ
・星屑のアイスコーヒー(朝焼けのシロップ入り)

想像しただけでロマンチックなメニューの数々。巻頭に付けられたスイーツのイラストもまた素敵で、私もいつか満月珈琲店と巡り合いたい…だなんて、思わずにはいられませんでした。どこかにそんなメニューを出すカフェが実在したりしないのかな。

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この物語を読んだとき、ふと数年前に訪れた新宿のカフェのことを思い出しました。そのカフェのメニューには、12星座をイメージにしたブレンドティーがあったからです。

もちろん、わたしは迷うことなく自身の星座のブレンドティーをチョイス。なぜだか分からないけれど、自分の誕生月や星座に絡んだメニューや商品というのは、それだけで他のものより特別なもののような気持ちになってしまうから不思議です。

「女性は占い好きだ」なんて言われることがありますが、きっとわたしもその1人。物語の余韻に浸っていたのも束の間、ついつい「自分の星詠み」が気になってしまって、ホロスコープを検索してしまいました。

当たり前の話なのですが、ホロスコープを見たところで、占術の知識もなく、星詠みができないわたしには、自分の運勢を読み解くことはできませんでした。自らおあずけを食らいにいった私は、今もまだモヤモヤする気持ちを消化しきれずにこの記事を書いています。

占いといえば、わたしはハリー・ポッターとアズカバンの囚人に登場する「ティーカップ占い」に、長年密かに憧れを抱いていたりします。ティーカップ占いは、物語の中だけのオリジナルなのかと思いきや、イギリスに昔からある占いなのだと知りました。

しかも、2022年3月27日まで開催されている「ハリー・ポッターと魔法の歴史展」にて、ティーカップ占いグッズが販売されているらしいのです…!

もしこの展示に行っていたら、間違いなく購入していただろうなあ。なんてことを思いつつ、ネットでやり方が紹介されているし、今度家にある茶葉でやってみたら面白いかも!なんて密かに計画しているわたしなのでした。

きっと、だなんて言ったけど前言撤回。わたしは結構占いが好きな女みたいです。

皆さんからの応援は、本の購入や企画の運営に充てさせてもらっています。いつも応援ありがとうございます!オススメの1冊があれば、ぜひ教えてください。