秋の夜長に物語の旅を
年内にこの本を手に取ることは難しいだろうと思っていたが、思っていたよりも早く順番が回ってきて、私は楽しみにしていた1冊を読み終えることができた。
シリーズ第1作目の「むかしむかしあるところに死体がありました」に続き、今度は西洋の童話をモチーフにして書かれたこの作品。
「赤ずきんちゃん」といえば、お見舞いに行ったとき、おばあちゃんになりすましていた狼に食べられてしまうお話だが、この本ではその赤ずきんが、探偵さながらの名推理を次々に披露していく。(あの国民的探偵アニメのように、このお話では、赤ずきんの進む先々で事件が起こるのだ…!)
やはり、探偵役のいる推理小説というのは気持ちが盛り上がる。短編として独立されているそれぞれの物語と、全てに繋がる大きなひとつの物語。毎度のことながら、作者の仕掛けるそのカラクリには「えっ…!」と驚かされてしまった。
1作目と2作目、どちらが面白かったかと聞かれれば、私は迷わず「2作目!」と答えるだろう。基盤が西洋ものというだけあって、どこかファンタジーを感じさせる物語が、私の好みにハマったのかもしれない。
そしてなんと…!この昔話シリーズ、2021年10月に続編が発売されたそうだ。どうやら私の物語の旅も、まだまだ続きそうである。
表紙のイラストを見るだけで、次に収録されている物語のベースは色々と想像できるが、それがどんなミステリーに繋がるのか。今からかなりワクワクしてしまう。本を手に取るその日まで、私の物語の旅はちょっとひとやすみ。
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シリーズ1作品目の紹介記事はこちらからお読み頂けます(⇩)。
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