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You Am I

★ガレージロック50%
★オルタナティブ40%
★ポップロック10%

まるでウエスタン映画からそのままでてきたような風貌のティム・ロジャース率いるオーストラリアの大御所バンド。ティムは美しいバラードの見せ方も、激しいロックンロールのやり方や立ち振る舞いも全て熟知していて、まるでそのダンスがしたいがためにその曲を書いたんじゃないかっていうような、曲とパフォーマンスのシンクロ率が高い曲を作る。同じくオーストラリア出身バンド、JETのニックセスターも影響を受けたと語るバンド。


■おすすめ曲

Rumble (#4 Record/1998年)
 キャッチーなリフにポップでジャンキーなメロディはまさにライブハウスに来る女の子たちを踊らせるために作ったような曲である。ライブ版(映像↓)だと'Here is the Rock n roll tune for you kids!'(ヘイキッズ!ロックンロールしようぜ的な意味)ってティムが絶叫してリフを弾き始めるんだけどそれがめちゃくちゃかっこいい。オーストラリアではミュージカル映画'Bootmen'のテーマ曲にもなっている。

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Junk (#4 Record/1998年)
 ティムの曲はバラードもロックもそうだが、一癖も二癖もあるような曲をティムのソングライティング能力で無理やりまとめあげているようなものが多い。その中でもこの曲はその真骨頂とも言えるような、不思議なリズムなのにキャッチーで、曲の名前の通りこちらがジャンキーになってしまう曲だ。2番の歌詞にある、'This city's been sucking on me like a cheap cigarette' (この街はおれを安煙草のように吸い尽くしてしまう)とかティムのあのウエスタンな風貌で歌われたらきっとYou Am I ワールドに引き込まれてしまうんだろうな。(というか初めて聞いた時1〜2週間戻ってこれなくなるくらい引き込まれた笑)

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Cathy's Clown (Hi Fi Way/1995年)
 イントロは敬愛するビートルズの'Everybody's Got Something to Hide Except Me And My Monkey'(↓)から拝借しているのだと思うが、リフはむしろキンクスのYou Really Got Meっぽい。ビートルズやストーンズ、キンクスが子供の頃のヒーローだったバンドはやっぱりロックンロール伝統をしっかり重んじている分、一本筋が通っていてかっこいい。

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■まとめ
 ポップでロックでバラードも美しいバンド、You Am Iの魅力は紹介した3曲だけでは全然語りつくせないが、ビートルズを聴いて育っているだけあってリズムがひねくれているし(いい意味で笑)、キンクスを聴いて育っているだけあって歌詞もとても深い。日曜日にでも歌詞カードを片手に一枚のアルバムを何度も何度も聴くことをおすすめする。大切な日曜日にそれをするだけの価値があるすばらしいバンド。

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■どうでもいい話
・ティムは5歳の頃からフットボールクラブ'Sturt'の大ファンらしい。
・テイムロジャースは’曲作りに迷うとキンクスに戻る’と語っている。

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