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The Beatles

★ロックンロール30%
★ポップロック40%
★マージービート30%

 ロックンロールの曲はビートがぶっ飛んでるし、ポップロックは地球上に20年くらい生きていれば大抵誰もが口ずさめるようになるほどポップで親しみやすく、マージービートをやらせれば初めて聞くのにもかかわらずどこかメロディが懐かしい。みんな認める最強バンド。ビートルズは1周も2周もしてやっぱり音楽という芸術は最高だってことを何度でも思い出させてくれる。

ビートルズの名曲を全部紹介するのもやりがいがありそうだが記事を書くのに1ヶ月位かかってしまいそうなので、今回は私の個人的趣向で以下の3段階に分けて書きたいと思う。

①ビートルズ聞き始めたばっかりのころ
②ビートルズ聞き出して3年くらいたったころ
③ビートルズ聞き出して10年、一周回ってやっぱり最高だなって悟り始めるころ

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①ビートルズ聞き始めたばっかりのころ

A Hard Day's Night(A Hard Day's Night/1964年)
 ビートルズってどんな人たち?有名なのは知ってるけど聞くきっかけがない、という人がもしいたらぜひこの曲から聴いてほしい。

 ジョン・レノンとポール・マッカートニーは世界で一番すごい作曲家だ。...というのはもしかしたら言いすぎかもしれない。
だけどレノン=マッカートニーのタッグで言えば右に出る作曲チームは他にいないだろう。

「Imagine」を作ったジョン・レノンと
「Yesterday」を作ったポール・マッカートニー
が同じバンドにいて
お互いがなんとなく口ずさんだメロディを横で聞いていた相方が「それいいじゃん」とか言って1つの曲をかきあげたり、
反対に相方が作詞で悩んでいるときはもうひとりが相方のメロディに歌詞をつけたり
そりゃもう毎日そんなことをしていたのだ。

わかりやすく言うと
300年前にバッハやモーツアルトが作った曲を今でも私達が聞くように
300年後の未来の人たちも空飛ぶ車に乗りながらジョン・レノンとポール・マッカートニーが作った曲を聞くだろう。
この2人が一緒にバンドをしていたのはそのくらいすばらしいことなのだ。

この曲はそんな2人が「Imagine」も「Yesterday」も作っていない頃に作った曲(と言ってもこれは実質ジョンだけど)でビートルズのポップさや曲調など多分みんながイメージする「ビートルズっぽさ」が一番詰まっている曲。

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②ビートルズ聞きだして3年くらいたったころ


I've Just Seen A Face(HELP!/1965年)
 ビートルズの曲はある日急に心に飛び込んでくる瞬間がある。

3年くらいビートルズを聞いた人はわかってくれると思うが、一通り「Yesterday」や「Let It Be」「Twist And Shout」などの有名どころを聞いてビートルズいいなー、と思いながらなんとなくアルバムを聞き続けていると
そのときまであまり注目していなかった曲がある日突然光り輝いて心がロックオンされることがある。

この曲もそうで、有名な曲と曲調が違うのでなんとなく聞き流していたけど、ふとしたタイミングでよくよく聞くとカントリー調のビートも最高だし歌詞も普遍的で文句のつけようがないし、
なにより自分で口ずさんだときの口当たりの良さと言うか言葉のリズムが気持ちいいのだ。

私がこの曲にロックオンされたのはインフルエンザで行った病院の待合室だったのを今でも覚えている。
聞いてて、
あれ?→こんないい曲だっけ?→めちゃくちゃかっけえじゃんなんで今まで気づかなかったんだ!
ってなった。
もしかしたら病気で脳がいつもと違う状態だったのでいつもの曲が新鮮に聞こえたのかもしれない。インフルエンザに感謝である。

ちなみにこのアルバムは、
アルバムタイトルにもなっている1曲目の「Help!」から始まり、リフもシンプルで最強なロックンロールナンバー「Dizzy Miss Lizzy」で終わるという曲順で、ビートルズのいろんな一面を楽しめるアルバムだと思っている。6曲目と12曲目にはマージービートのメロディが美しい「You're Going to Lose That Girl」や「I've Just Seen a Face」も入っており、この2曲が一つのアルバムに入っているだけでもそこらへんのバンドでは考えられないくらい名盤だと思うが、さらに「Yesterday」や「Ticket to Ride」なんて曲も入ってるんだからやっぱりビートルズは伝説お化けバンドだな。「Act Naturally」なんていうディズニーランドで流れてそうなカントリーな曲をポンと入れるセンスもたまらなくかっこいい。

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③ビートルズ聞き出して10年、一周回ってやっぱり最高だなと悟り始めるころ

Dr.Robert(REVOLVER/1966年) 
 この10年を振り返ってみると仮にビートルズを聞いていない人生でも特に困らなかったと思うしそれなりにハッピーに暮らしてたと思う。
けれど聞き始めたことで例えば街なかでかかっているだけで楽しいし、世界に無数にあるビートルズを扱った作品やオマージュを理解できるようにもなった。

 さて曲の紹介に戻ると、この曲は65年までのビートルズを思い出すようなシンプルなロックンロールの曲...かと思いきや途中でポールの作った「well, well, well, you're feeling fine」というテンポもビートも一転するverseが入ってくる。
このあたり「このまま終わると思ったか」とでもいうかのようなひねくれ者集団の思惑が見え隠れしている笑

この曲もずっとアルバムの中の一曲だと思っていたけどある日突然、

ポールのベースの音の粒ひとつひとつが
ジョンのリズムギターのドライブ感が、
なにげないコーラスやいつもの皮肉に満ちた歌詞が

まるで大切なことを思い出したときの感覚のようにハッと自分の中に飛び込んできてその日から一週間ずっとこればっかり聞いた。そのくらいいい曲だと思うようになった。

極たまーにビートルズ好きじゃないなんて人もいるけど(ストロークスのジュリアンはビートルズは「そんなに好きじゃないらしい」)誰がなんと言ってもビートルズはすごい。ビートルズを好きじゃない人も、きっとその人の好きな別なアーティストはビートルズの影響を受けていると思うし地球に住んでいる限りビートルズを聞かずに一生を送る方が難しい。ロックンロールのビートにしろマージービートのハーモニーにしろ普通に音楽の世界遺産だと思うのでぜひ聴いてみてほしい。あの感動が新鮮なまままだ残っていると考えるとビートルズをまだ聴いていない人が羨ましい。

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■まとめ
例えば、「All You Need Is Love」は数え切れないくらいの人の結婚式で流れてお祝いの場に華を添えてきただろうし、
数え切れないくらいの人がドライブしながら鼻歌で「Please Please Me」を歌っただろうし、
数え切れないくらいの人が辛い場面で「The Long And Winding Road」を心の中のBGMにして試練を乗り超えてきただろう。
その事実だけで誰がなんと言おうとビートルズは偉大で、みんなの心の中の遺産なのだ。 

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■どうでもいい話
・ポールはお金持ち過ぎて、自分の子供が何万ドルもする絵に落書きしちゃっても怒るどころか「Oh, much better(お〜、前よりよくなったじゃん)」とか言っちゃうらしい。
・ジョンの「ビートルズはキリストより有名だ」というこれ以上ないくらいロックンロールな発言は世界中で物議を醸すことになった
・Appleのステーブジョブズはビートルズの大ファンでipodのデモ講演でビートルズの楽曲を流したりするほど。
・ドラムのリンゴはイギリス版きかんしゃトーマスの初代ナレーター。

■昔のツイートより↓

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