【映画レビュー】外国語習得者のかがみドイツ人と死にもの狂いで言語を教えるユダヤ人を描いた「ペルシャン・レッスン」の感想
これまでいろんなホロコーストの映画を見てきたが、この作品もまた他とは違う角度から深く考えさせられた。
ユダヤ人がペルシャ人になりすまし、しかもナチスの大尉にペルシャ語を教えるという意表をつくストーリーだったが、結果から言うと、(実話に基づいてはいるが話自体はフィクション)フィクションだからこそ、より伝わることもあると感じた内容だった。
ラストシーンがズンとくる。
ペルシャ語を学んでテヘランでレストランを開きたいという夢を語るコッホ大尉と、いつバレるか生きた心地がしないユダヤ人ジル、親衛隊同士の人間関係と非人間的な粗末極まる扱いを受けるその他の収容所のコントラストが脚本の良さを物語る。
もう少し大きくなったら子供にも見せたい映画の一つ。
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