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食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(8)便秘 せんせー、おなかが痛い

初めての仕事は保育士(当時は保母さん)だった。3歳児二十七人のクラスを一人で担当、母親と別れるのを嫌がり泣き叫ぶ子供たちを相手に格闘した日々が懐かしい。笑

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「食卓の向こう側」今回のテーマは便秘について。。。


食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(8)便秘 せんせー、おなかが痛い

「むかしは、腹痛を起こす子のほとんどが食あたりだったのに」。ひかり保育園(福岡市南区)の保育士、冨田芳江がつぶやいた。今、園児の便秘が深刻化しているという。

お腹が痛いと泣く園児をトイレに連れて行くと、ポロポロとヤギのふん状のものが出てくる。力めない小さな子は保育士が子どもの便をかき出してやる。

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「せんせー、お尻から血が出とー」。トイレから叫んだ園児は、硬い便を繰り返したせいで、切れ痔(ぢ)になっていた。


子どもの排便と食事はどうなっているのか。冨田ら南区内の二十二の民間保育園は二〇〇二、〇三年度の二年間、約三千二百人の園児について調査した。

便が「毎日は出ない」のは一歳児で約二割、二〜四歳児で約三割、五歳児で約四割。

朝食を「食べない日がある」のは、一〜五歳児で二割前後。食べている場合でも、パンやドーナツ、カステラなどが多かった。

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夕食は「テレビを見ながら」がほとんど。「テレビがないと、はしの使い方から偏食まで子供を注意してばかりで、疲れると言う親もいる」(冨田)。

「排便が数日置きでも、スムーズに出るなら便秘じゃない」という意見もある。しかし、なぜ便が毎日出ないのか、が問題だ。

「朝食を食べさせるため、三十分でも早く起きようとする親が少なくなった。夕食中は、食べ物よりテレビに夢中。食事が『ついで』になってるから、体のリズムが崩れ、排便習慣も身に付かない」と冨田。


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わが子が便秘かどうかさえ把握していない親、ひかり保育園は、園での排便を保育士がチェックし、連絡簿で保護者に伝えている。


お乳を加えた二ヶ月の息子が、うんうんいきむ。出るのはガスだけだ。「どこか悪いの?」。福岡市の主婦中島朋子(33)の問いに、助産師の平田喜代美(61)が答えた。「便秘ですよ」

乳児でも、便秘が増えている。原因は、肉や脂類、甘いものが多い食事から作られたどろどろの母乳。「それを飲むと、赤ちゃんの消化力が落ちる。便を運ぶ腸の動きも鈍くなる」。中島の息子の排便は、三日に一度だった。

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平田は、母親たちに、母乳をよくする食事指導をした上で「赤ちゃんの便秘予防体操」も教えている。

平田によると、人間が便意を覚えるのは、一歳半から二歳半ごろ。腸が鈍感だと、便意を感じにくい体質になってしまうことも考えられる。

「『うんちがしたい』と感じて出せば、赤ちゃんでもすごく気持ちがいい」と平田。それは情緒の安定にもつながるという。

一方、「健康」なのに四、五歳まで紙おむつが取れない子どももいる。吸収力が高く、子供が不快感を感じない紙おむつに慣れてしまったのか。自分の意思で排泄を調節できないため、自立心が乏しい傾向がみられるそうだ。

「下の話」と敬遠しがちな排せつ。実は、生きる力の礎になっている。


4割が学校でうんちしない

TOTO(本社・北九州市)が全国の小学生約1000人を対象に調査したところ、「学校でうんちをしない」と答えのは37%だった。高学年ほど高く、2、3年生の27%に対し、6年生は51%。理由は「恥ずかしいから」「トイレが汚ないから」など。

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転載終わり


この記事に登場している平田喜代美さん、2004年当時61歳、今は何をしてるのかな?

と思ったらユーデミーで発見!プロフィールは「78歳助産師」33万人ものママがお世話になった力強い味方は健在だった。

「助産師歴56年」、1995年に福岡県知事賞を受賞、2015年には厚生労働大臣賞も受賞した平田さん…

現在は約12000人も登録者がいる有名ユーチューバーになっていた。笑

✨Line公式アカウントまである🤣

こういう元気なシニアが活躍してる姿を見るとこちらまで元気になる。これからも日本中のママさんをサポートしてくださいね〜。イギリスから応援してます💖

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