海外大学院留学 ~奨学金応募について~
※2023年10月追記 96いいねありがとうございます!一部内容を修正・追記しました。
こんにちは。ベルギー大学院生のあやです。
この記事を見てくださっている方は、きっと海外留学に興味がある方だと思います。そんな方に、今日は私の奨学金の出願経験を共有します。
海外留学にはお金も問題がつきものです。私も奨学金に関してはかなり頭を悩まされましたし、本当にたっくさん落ちました!(笑)
大学生向けの奨学金は世の中にたくさんあるんですが(トビタテ留学JAPAN、業務スーパードリームジャパンなどなど)、社会人向けの奨学金になると数が絞られます。
もちろん社会人として給与を貰ってはいるものの、円安の影響もあり(特に2023年年始以降)、貯金だけでは留学費用を賄えないケースも多いかと思います。
なので、私の奨学金戦績のブログを少しでも参考にしていただきたくて、勉強や出願履歴とともに振り返ります。
前提として、コロナの影響もあり私は2年連続で大学院の出願をしました。
プロフィール
26歳まで留学経験ゼロ。27歳になる直前でベルギーの大学院に進学。
大学時代は留学に憧れがありつつ、サークル活動等で忙しく留学には行かず。
社会人になってからも海外生活に憧れがあったが、一方で会社を退職するまでの気持ちがなく、日々業務に忙殺されていた。
しかし、「やった後悔より、やらなかった後悔の方が大きい」と感じ、一念発起して仕事をしながら海外留学を目指した。
2019年出願時
2019年3月 なんとなく新宿での留学フェアに足を運び、留学を考え始める
2019年4月 IELTSの模擬テストを受験・5.5のレベル。毎週土日は英語の勉強を始める(日曜日は7〜8時間程度)
2019年5月 人生で初めてIELTSを受験・6.0を取得
2019年8月 社会人の夏休み10日間をすべて勉強に返上し、IELTSを受験・7.0取得
2019年11月 世界ランキングだけ参考にし、イギリス各大学院出願。マンチェスター・リーズ・サセックス・ランカスター大学大学院等 合格
2019年12月 第一志望だったエディンバラ大学大学院 合格
2020年1月 UCD(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)合格
2020年1月 平和中島財団不合格(書類選考)
2020年3月 日本スコットランド交流協会奨学金 合格
2020年6月 イタリア・ボローニャ大学大学院 合格(給付型奨学金つき)
2020年6月 コロナにより海外大学院への進学を断念
ー2019年夏から秋
私が大学院のリサーチを始めたのは2019年8月頃。とりあえず世界ランキング上位の大学院に行くことしか考えておらず、今振り返ればロクに調べていませんでした。また、その時点では給付型奨学金について全く知らず(留学のアカウント等も持っていなかったから、留学経験者と繋がることもなく1人で調べていた。)、自費で留学する覚悟でいました。
その後、たまたま給付型奨学金の存在を知り…大変後悔しました!!「何でもっと早く給付奨学金の存在に気付かなかったんだろう…?」って。
奨学金の申請って、留学する前年度に行う場合が多いんです。気づいた時には、ほぼほぼ奨学金の募集が終了していて…。
なので、給付では無く、返済が必要なJASSOの奨学金を申請することに切り替えました。大学院の申請で必要だった推薦状を頼んだ大学の教授に再度「ごめんなさい!!」と連絡して、JASSO用の推薦状を書いてもらいました。給付奨学金じゃなくても推薦状が必要なのは正直面倒でした。
ー2020年3月頃
2020年3月に日本スコットランド交流協会の奨学金に合格しましたが、30万円という額だったので、ほぼほぼ全額自費で留学に行くことに。
イギリスの大学院の授業料が高すぎ問題で(授業料だけで400万円程度)、社会人で働いて貯めてきた貯金をすべて使うことになりそうでした。
一方で、2月下旬頃から新型コロナのニュースで世間が騒ぎ出すようになり、私も留学できるかどうか気が気でなくなりました。
3月以降、仕事もフルリモートに切り替わったので、在宅勤務で時間に余裕ができた分、留学情報についてよりリサーチできるようになりました。
そこで、学費が安いイギリス以外の大学院も探しました。中でもイタリア・ドイツ・スウェーデン・ベルギーの大学院の学費の安いこと!修士課程でも年間30万円くらいの大学院もありました。
私が目指していたのはビジネススクールだったので、一般的な大学院よりは高く、イタリアやベルギーでも大体150万円~200万円のところが多かったです。
ー2020年5月頃
イタリアのボローニャ大学のビジネススクールが面白そうだと感じ、出願することにしました。大学院の入学が2020年12月~だったので、出願も2020年5月~でした。2020年6月に、面接とオンライン英語試験の結果を経て、上位3位以内で合格をしたため、給付型奨学金をもらえることになりました。
ただ、この時はまさにイタリアでコロナの死者数が増加しているというニュースが日本で流れていた時だったので、万が一イタリアでコロナに罹患した際のリスクを考え、合格を辞退しました。
イギリスの各大学院でもオンライン授業に移行するというのを聞き、対面授業を希望していた私としてはそこが引っかかってしまい、エディンバラ大学大学院の合格を辞退し、次年度の入学を目指すことにしました。
エディンバラ大学には入学金(Deposit)を振り込んでいましたが、全額返金されました。
2020年出願時
2020年11月 エディンバラ大学大学院出願
2021年1月 ベルギー大学院出願、Erasmus Mundusプログラム出願
2021年1月 Erasmus Mundusプログラム合格
2021年1月 エディンバラ大学大学院合格
2021年1月 チーブニング奨学金 不合格(書類選考)
2021年2月 ベルギー大学院 合格
2021年3月 ロータリー奨学金 合格
2021年4月 Erasmus Mundus Scholarship 不合格(審査)
2021年5月 埼玉県世界発行き 不合格(書類選考)
※他にも奨学金を申し込んだ気がしますが、おそらく「不合格」の通知を破り捨てたので、もう覚えていません(;^ω^)
2年目の出願となれば手慣れたものです。また、世界ランキングで大学院を選ぶのではなく、自分が学びたいと思えるカリキュラムを提供している大学院に出願しよう、ということで出願校は3校のみに絞りました(エディンバラ大学大学院、ベルギー大学院、Erasmus Mundusプログラム)。奨学金についても余裕をもって申請をしました。
第一志望をベルギー大学院 or Erasmus Mundusプログラム、第三志望をエディンバラ大学大学院と決めていました。
ロータリー奨学金に合格後、Erasmus Mundus のプログラムのScholarshipの連絡が来て、結果は不合格でした。調べてみると、私が出願したErasmus Mundus のコースで私費留学生はほとんどおらず、ほぼ全員Scholarshipをもらっている学生とのことでした。
「Scholarshipを貰えなかったら、それは自分の力不足だから進学を辞めよう」、と出願当初から思っていたので、この時点でErasmus Mundusの合格を辞退しました。
…ということで、現在はロータリー奨学金を受給しながらベルギーの大学院に通っています。ロータリー奨学金では、授業料、家賃、留学保険料、往復航空代金等を負担いただけるので、大変助かっております。
⇒ロータリー奨学金関連の記事も書いています。
奨学金の戦いを終えての感想
正直奨学金出願の書類だけでかなりの時間がとられてしまうので、当時社会人として働く身としては、多くの奨学金に応募できる状況ではありませんでした。周りの留学生の話も聞く中で、JASSOの奨学金が一番倍率が低いと推測していますが、JASSOは学部時代のGPAが必要になるので、その要件を満たしていない私は出願資格がありませんでした。
また、奨学金の応募書類作成は精神的にもつらいものがありました。(チーブニング奨学金は、2019年の応募では日本からの合格者は数名?だったので「受からないだろうな」と思いながら書く書類ほどキツいものはなかったです)。
ただ、当たり前の話ですが、奨学金合格者より不合格者のほうが多いので、途中からは不合格でも当たり前という考えでいました。
私にアドバイスできることがあるとしたら、
①出願できるものには出願する
②奨学金の財団について事前に調べ、自分がどう貢献できるか考える
の2点だと思います。
今回の記事が参考になれば幸いです。
大学院出願、頑張ってください!
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