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プラハで店員に唾を吐くキチガイに遭遇した話

6月、日本では梅雨に差し掛かる頃、ここプラハでは日差しはほぼ真夏。
キャミソールに羽織りというかなりラフな格好がちょうど良いほどの過ごしやすい気候。天気も良かったので、用事のあったKarlinから、家の近くのFlorencまで、タラタラと、プラハの街をお散歩することに。

かなり天気がよく、ピクニックしてる人が沢山

服は現地調達しようと思っていたので、到着時にささっとPRIMARKで揃え、その後は、同じ服を着まわしていました。歩いてみて分かったのが、Karlin近辺にはセカンドハンド(古着屋)が非常に多いこと。服だけではなく、靴、鞄なども多く揃っていて一日かけて見るのも面白そう。PLAKTONのサンダルも3000円弱で売っていて!本格的な夏に入る前に手に入れたいな。

そこで3件目に入ったReStyle Second Handがなかなかに可愛く、掘り出し物が多かったので、真剣に服を見ていた。

すると、ここでタイトルに書いた事件が。

女性店員に、客と思われるガタイの良いロン毛のおっさんが何かを怒鳴っている。もちろんチェコ語で。チェコでは街中でよく口論している人がいるから、そんなに気にも止めず店内に入った。

おっさん、何言っているかわからないけど、めちゃくちゃ怒ってるのは分かる。わ、なんだかやばそうな感じ。店内には女性客だけだったこともあり、誰かが助けに行くこともできず、みんなそーっと覗き込んでいる感じ。

その後もおっさんの暴言はヒートアップし、
血管を浮かび上がらせながら、怒鳴り続けている。
女性店員も何かを説明していて、まさに口論し合っている感じ。

ついには、ダンッッッッッッッ!!!!
レジの机を思いっきり叩いた。
男性が力づくで威嚇するの、本当に怖いからやめてほしい。

そして、女性店員に殴り掛かろうとまでした。
流石にこれはやばい。誰か警察呼んで。早急に。

「もういい!」とでも言ったのか、おっさん、退店。

安心したのも束の間。
3分くらい後に、おっさん、戻ってくる。

と、その瞬間。
女性店員に勢いよく向かってくると思ったら、
なんと唾を女性店員に吐きかけた。
唖然としてしまった。

女性はショックで泣き出しながらも、
催涙スプレーをレジ下から取り出し、そいつにかける。
(やられっぱなしじゃないの、強くて感心してしまった)

そのキチガイさんは店から出て行ったものの、
唾をかけられた女性店員は泣きながらも
唾で汚れた服を拭い、顔を洗うため更衣室に入ってしまった。
店内にいた客も呆然としていた。
その場では何も出来なかったのがもどかしい。
でも、何が出来たんだろう。
そーっと店を出て、警察呼ぶべきだった?

あとで調べてみたら、日本では唾を人に吐く行為は暴行罪に当たるみたい。2年以下の懲役刑、30万円以下の罰金刑又は科料(1000円以上1万円未満)

てか、そんなんでペイできるほど安くないよ。
私だったらきっと一生トラウマに残る。
人が怖くなって、接客業できなくなりそう。

日本では、少なくとも私の住んでいた地域では、
出会うことのなかった壮絶な体験でした。
苛立って人に唾をかけるという発想が、まずきもいわ。
彼女が今晩、悪夢に苛まれることなく、
安全に眠れていることを願います。

事件の後、私はちゃっかり古着をゲット。

ポロシャツとワンピ、かわいい。

ちなみに、この日はこのお店でセールをやっていて、なんと全品50kc(約300円)😳ポロシャツとワンピ2点かっても、手数料込みで700円くらい。

とっても良い買い物はできたけど、
この服を着るたびにこの事件を思い出すんだろうな。


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