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孟子「已むべからざるに於いて」
已むべからざるに於いて已むる者は、
已まざる所なし。
厚くすべき者に於いて薄くするは、
薄くせざる所なし。
其の進むことはやき者は
其の退りぞくこと速やかなり。
やめるべきではない所でやめてしまう人間は、
何をしても中途半端なことしかできない。
力を入れてやるべき時に手を抜く人間は、何をしても適当なことしかできない。
進むのがはやい者は、やめてしまうのも速い。
ヤマを超えて展望を開こう
孟子「道は近きにあり」
「道は近きにあり、しかるにこれを遠きに求む」
物事の原理はシンプルで簡単なことが多いのに
難しく考えて枝葉を求めようとする
ものごとを無駄に難しく捉えず、
本質を見抜く力をつけたい
孟子「己を枉ぐる者」
己を枉(ま)ぐる者にしていまだ能く人を直くする者あらず
自分の中にある原理原則を曲げて人に迎合する者は人を正しい方向に導くことはできない
妥協が必要なこともあるが、自分の中でどうしても譲れないものは必ず守り通すべきだ。
自分の信念を貫き通せば、認めてくれる人はいる。
孟子「智慧有りと雖も」
智慧有りと雖も、勢いに乗るに如かず。
鎡基有りと雖も、雨期を待つに如かず。
どんなに優れた人でも、
時流に乗って勢いのある者には及ばない。
どんなによい農具が揃っていても、
季節はずれでは収穫を期待できない。
実力があってもそれだけでは叶わないこともある。我慢強く時が来るのを待とう。それまで実力を上げる努力を怠らない。