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#論語
論語「陳に在して糧を絶つ」衛霊公第十五2
「陳に在して糧を絶つ。従者病みて能く興つこと莫し。子路慍って見えて曰く、君子も亦窮すること有るか。子曰く、君子固より窮す。小人窮すれば斯こに濫る。」論語 衛霊公第十五2
孔子一行は陳で食糧がなくなった。皆は飢えで動くこともできなくなった。子路が怒って先生に尋ねた。
「人格者でも困窮することがあるのですか」
先生はこう答えた。
「人格者でも困窮することはある。つまらない人間であれば、ここで取り乱す
論語「子路、君子を問う」憲問第十四 44
「子路、君子を問う。子曰く、己を脩めて以て敬す。曰く、斯くの如きのみか。曰く、己を脩めて以て人を安んず。曰く、斯くの如きのみか。曰く、己を脩めて以て百姓を安すんず。己を脩めて以て百姓を安すんずるは、尭舜も其れ猶お諸れを病めり。」論語 憲問第十四 44
子路が人格者について尋ねると、先生はこう答えた。
"自分を修めることによって人を敬うことができる者だ。"
子路が、それだけでしょうか、と尋ねると
論語「上、礼を好めば」憲問第十四 44
「子曰く、上、礼を好めば、則ち民使い易し。」論語 憲問第十四 44
先生がこう述べた。
”上に立つものが礼を好めば、人も従順になる。”
論語「子、磬を衛に撃つ」憲問第十四 42
「子、磬を衛に撃つ。蕢を荷いて孔氏の門を過ぐる者あり。曰く、心あるかな、磬を撃つこと。既にして曰く、鄙きかな、硜硜乎たり。己を知ること莫くんば、斯れ已まんのみ、深ければ厲し、浅ければ掲す。子曰く、果なるかな。難きこと末きなり。」論語 憲問第十四 42
衛の国でのこと、先生が打楽器を鳴らしていると荷物を担いだ人が家の前を通りかかった。そしてこう言った。
"世を憂えるあなたの気持ちが音にこもってい
論語「子路、石門に宿る」憲問第十四 41
「子路、石門に宿る。晨門曰く、奚れよりぞ。子路曰く、孔氏よりす。曰く、是其の不可なることを知りて而もこれを為す者か。」論語 憲問第十四 41
子路(孔門十哲のひとり)が石門に宿泊した。
門番が子路にどこから来たのか尋ねたところ、
子路はこう答えた。
"孔子の弟子だ。"
すると門番はこう述べた。
"あの不可能なことを達成しようとしている奴の弟子か。"
論語「賢者は世を避く」憲問第十四 39
「子曰く、賢者は世を避く。其の次は地を避く。其の次は色を避く。其の次は言を避く。子曰く、作す者七人。」論語 憲問第十四 39
先生がこう述べた。
"賢者は好ましくない世を避け、乱れた地を去る。人をよく観て、その言葉を聞き、危うきを避ける。これができたのは7人だ。"
論語「公伯寮、子路を季孫に愬う」憲問第十四 38
「公伯寮、子路を季孫に愬う。子服景伯以て告して曰く、夫子固より公伯寮に惑える志し有り。吾が力猶お能く諸れを市朝に肆さん。子曰く、道の将に行なわんとするや、命なり。道の将に廃せんとするや、命なり。公伯寮、其れ命を如何。」論語 憲問第十四 38
季孫は魯の支配者の筆頭である。
子路(孔門十哲のひとり)は孔子の推薦で季孫氏の家宰を勤めていた。
ある日、公伯寮(孔子の弟子)が子路のことを季孫に訴えた。
論語「徳を以て怨みに報いば」憲問第十四 36
「或るひとの曰く、徳を以て怨みに報いば、何如。子曰く、何を以てか徳に報いん。直きを以て怨みに報い、徳を以て徳に報ゆ。」論語 憲問第十四 36
ある人が尋ねた。
"怨まれたときには恩恵を与えてはいかがか。"
すると先生はこう答えた。
"では恩を受けたときには何を与えるのか。
怨まれても正しさを貫き、恩を受けたときには恩を返すのがよい。"
論語「驥は其の力を称せず」憲問第十四 35
「子曰く、驥は其の力を称せず。其の徳を称す。」論語 憲問第十四 35
先生はこう述べた。
"名馬はその能力が称えられるのではなく、
その性格が称えられるのだ。"
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論語「微生畝、孔子に謂いて曰く」憲問第十四 34
「微生畝、孔子に謂いて曰く、丘、何爲れぞ是栖栖たり者ぞ。乃ち佞を為すこと無からんや。孔子対えて曰く、敢て佞を為すに非ざるなり。固を疾むなり。」論語 憲問第十四 34
微生畝(隠者)が先生にこう尋ねた。
"丘(孔子のこと)はいつも忙しそうに動き回って
いるが、 世間に媚びて回っているのではないか?」
すると先生はこう答えた。
"世間に媚びようとしているのではありません。心身が固まってしまわないよう
論語「詐りを逆えず」憲問第十四 33
「子曰く、詐りを逆えず、信ぜられざるを億らず、抑々亦先ず覚る者は、是賢か。」論語 憲問第十四 33
先生がこう述べた。
"人にだまされるのではないか
人から疑われているのではないか、
などと憶測をめぐらさない。
それでいて、相手の真偽を直感的に見抜く。
このような者を賢というのではないだろうか。"
論語「子貢、人を方ぶ」憲問第十四 31
「子貢、人を方ぶ。子曰く、賜や、賢なるかな。夫れ我は則ち暇あらず。」論語 憲問第十四 31
子貢(孔門十哲のひとり)が人を批判していると
それを聞いた先生はこう述べた。
"子貢よ、お前は人を批判できるほど賢くなったのだな。私にはそんなことをしている暇はない。"
論語「君子は思うこと其の位を出でず」憲問第十四 28
「曾子曰く、君子は思うこと其の位を出でず。」論語 憲問第十四 28
曾子がこう述べた。
"人格者は、自分の職務の範囲を超えることは考えない。"
社会の一員として自分の今置かれている立場を考え、自分がすべきことを全身全霊をかけて全うする、世の中の一流のプロがそうであるようにそれが人格者なのではないでしょうか。
論語「遽伯玉、人を孔子に使いせしむ」憲問第十四 26
「遽伯玉、人を孔子に使いせしむ。孔子これに坐を与えて問いて曰く、夫子何をか為す。対えて曰く、夫子は其の過ち寡なからんことを欲して、未だ能わざるなり。使者出ず。子曰く、使いなるかな、使いなるかな。」論語 憲問第十四 26
遽伯玉(衛の大夫)が先生に使いをよこした。先生は使いの者を招き入れてこう尋ねた。
"主人はどうしておられますか"
すると使いの者はこう答えた。
"人生の過ちを少なくすることを望