IT思い出話(6)
入社式の思い出
いよいよ入社の日がやってきました。1983年4月1日、金曜日でした。ということは入社式が終われば週末で、実際の業務の始まりは月曜からというある意味ラッキーな状況でした。
入社式は会社のすぐ近くのレストランで、なんとフランス料理のフルコースがふるまわれました。ああ、いい会社に入ったものだと単純に思ったものです。
食事の時、私の左隣にすわっていた同じ大学出身のS君が慣れないフランス料理にビビっていたのが印象的でした。しかし、このS君、なんとのちにこの会社生え抜き初の社長になるのです!
人生とは、おもしろいものですね…
新人研修
さて、週が明けた月曜からは新人研修の始まりです。私の入社した会社は、自社で今でいうサーバを置くデータセンターを持っており、そこで研修を受けることになりました。
同じフロアには、IBMの中型汎用機が設置されており、プログラミング実習にはこのマシンを使用することになります。
研修の内容は大きく3つくらいに分かれて、会社についてのいろいろな説明、コンピュータ関連技術の講義(座学)、そしてハイライトがプログラミング実習でした。
講師は社の先輩たちが交代で担当するのですが、プログラミング実習を担当したのは、一年上の先輩でした。会社からやれと言われたのではなく、自ら志願してのことだったそうです。
プログラミング実習
大学や専門学校で経験があれば、プログラミング実習はそんなやっかいなものではないのですが、全くの未経験、ずぶの素人である大多数の同期生にとっては大変な苦労の連続でした。
ちなみに、同期生はメインが四年生大学の卒業生、一部、事務職で短大卒の女性でした。この時は、関連会社の研修と合同ということで、関連会社の人たちはみな専門学校卒でした。
そして、このプログラミング実習、なんとできるまで帰れないという過酷なものでした…
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