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IT思い出話(45)

クラウド化に思う

私自身、今どきのクラウドの環境での開発経験はないのですが、現在のような何でもかんでも自社のシステムリソースを外部のサーバに載せて利用するという形態はある意味こうなったのも必然という気がします。

しかし、その反面システムの基盤をすべて外部のリソースに依存することの危うさも感じています。まあ、当然と言えば当然でしょう。一番基礎となる部分が人任せになるのですから。

自社のシステムが、外部業者の施設のどこかに収容されて、通信回線一本で接続されていることの危うさがどうにもぬぐえません。

案の定、時々大手のクラウドサービスが障害を起こし、全世界的な問題になることも起こっています。

また、国の安全保障にもつながるケースもあります。自国政府のシステムを海外のサービス業者に任せていいのかという問題です。

通信回線の信頼性があがり、暗号化技術もあがり、セキュリティ対策の技術もあがってきた現在、大きなトラブルなく重要なシステムを運用することの選択肢が増えてきたのは喜ばしいことですが、何事もバランスが肝要ということだと思います。

一つのことを妄信したり、過信することなく大局的な立場からのシステム運用が望まれます。

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