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深夜一時の見栄

夏の旅行の予定が決まった。5年ぶりの国際線。航空券を買うのに30分もかかった。何度も日付を確認して決済完了。予約確認のメールが来たのが深夜1時過ぎ。翌日の朝は千葉まで海鮮を食べにいくという予定があるため早起きをしなければいけないのにチケットを取るまでこの旅行で現地集合を予定している友人とGoogle Meetを使いながらダラダラと話し込み、ホテルをとったら余裕で会話時間が1時間を超えていた。この友人と一緒に海外に行くのは何度目だろう。いつもお互いに旅行やフェスなどのイベントに「誰か」を誘いたい時、90パーセントの確信を持って「この人を誘ったら間違いなくYESと言ってくれるだろう。」と思える友人だ。今、こうしてnoteに書いているけど、私も友人もどちらかが何かに誘うとき断った記憶がほぼない。同じくらいのテンションで楽しんでくれる。なんてありがたい存在なのだろうか。

今までそろそろ恋愛の方を…と何度も書いておきながら重要である中身を全く書いてきていない。お世話になっている飲み屋のオーナーから「見栄っ張り!」「ちゃんと良いところも悪いところも見せた方が人間的に可愛いく見えるよ!」と言われて自分がどれだけ人の目が気になる人なのかを思い知らされている。初めに伝えておきたい。私は未来がどうなるか分からないことはあまり言いたくないし、書きたくない。だから今までも書いてこなかった。だけど、今回はいい機会なのでちゃんと書こうと思う。先月末、マッチングアプリをとおしてある方と会った。お相手の年齢は私よりも年上でシックなカフェで会った。見た目も中身も真面目な方で私の話を「うんうん」と聞いてくれた。途中で私の声が小さかったのか周りがうるさかったのか聞き取れず、何度か聞き変えしてくれる優しい人だった。私も相手のことを知ろうとしてメッセージでは聞けなかったことやどういう恋愛を望んでいるかを聞いたりした。JRの改札の前で別れる前に本屋に行くと言ったら丁寧に行き方まで教えてくれた。最後はお互いに「良い一日を。」と言って彼は改札に入って行った。本屋に行くまでの道のりで私は「あ、ナシなんだな。」と雰囲気を感じ取った。本屋に入ってから彼との会話の中で「良いなと思ったら自分から誘う。」と言っていたのを思い出し、彼にとって私は良い人になれなかった現実と私は向き合うしかなく、それと同時にこの一回きりの出会いに終わったことを確信させた。私の方はいいなと思っていたので、何がダメだったんだろうとか本当は考えた方が今後の自分のためなんだろうけどやっぱりオーナーの言うとおり見栄っ張りなのでその本屋で本を3冊買った。「あかるい花束」「初恋と不倫」「私を救った言葉たち」最後の一冊を取ったとき、ショックを受けたんだなと思った。でも、いつまでもクヨクヨしてても仕方ない。本屋を出た後にクロワッサンを買って家に戻った。クロワッサンはサクサクしていて美味しかった。HP回復。早すぎる。マッチングアプリは懲りずにやり続けている。いつかパートナーができたらこのnoteの存在は教えたくない。見栄とかではなく、ただ単に恥ずかしい気持ちの方が大きい。

誰かにとっての何かになりたいのに、なれないままでいる。なったとしても、ならなくても私という人に変わりはない。だけど、誰かには見栄っ張りじゃない私を見せたいし、私は誰かに安心や信頼、笑顔を与えたい。


また深夜一時だ。
そろそろ寝ないと。
それでは、おやすみなさい。


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