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私が飼っている魔物
30歳を超えてからというものの毎年、年明けの1月から3月末ごろまで私は弱る。具体的にどう弱るかというと、急に襲ってくるどうしようもない不安、仕事と自分に対しての後ろ向きな言動と思考。そして何もかもに自信がなくなる。本当にこれでいいのか。どうしたらいいのか。簡単に言えばメンタル不調である。これが一日ならいい。それがほぼ毎日伴う。会社に出社して平気な顔で仕事をこなしても、家に帰るとなだれ込むように倒れるし、休日は一歩も家から出ない。(食事はウーバーしまくる。)それよりも周りの人に気づいてほしくない、傷つけられたくない。私は自分が弱っていることを誰にも見せたくないという気持ちが大きい。
今年もこのシーズンがやってきた。昨年の今頃も傾向はわかっていたのに、対策については一つも考えてこなかった。それが仇となって何度もトイレで吐いて、家で泣いた。あの苦しい経験をまたするのか。それは嫌だ。自分なりに考えて、3月まで有給を多め入れた。どうせ残っている休みだし、使わなければ使わなかったで無駄になる。社員の権利としても使った方がいいに決まっている。覚悟を決めた。少しづつ仕事を休むことを。
とは書いたものの、長期休暇ではない。木曜日と金曜日の二日間を有給を取ることで木金土日と四連休にしたり、水曜日という週の中日に一日休みを入れたりしてできるだけ自分のケアをする日に当てている。「休み」という希望。この希望があるので、「あと何回会社行ったら休みだ。」というカウントしていくことで、会社にいても、家にいても幾分か気持ちが楽になる。
休みの日は大体、家から出ない。It's me Hikikomori.
10時くらいまで泥のように寝ている。それから映画を見たり、本を読んだり、こうしてnoteを書いたり、あとは夜の散歩に出かけたり。仕事のことを考えないようにし、自分自身の気持ちをありのままに受け入れるようにしている。「仕方ないよね。」「そんなときもある。」「これが気に入らなかったんだよね。」「こういう風に考えてみよう。」など。いい大人が自分自身を子供をあやすように目線をうんと低くして語りかける。あとは、何も考えない。こういう気持ちの切り替えや、思考の変化が自分にとって、気持ちを立て直す要因になった。
東京の最高気温8度。春まではまだ長い道のりになりそう。それでも、凍死するわけにもいかず、生きていかなきゃならない。生活も仕事も、自分のことも守らないといけない。可愛くないことを書いていると思うけど、それでもやっぱり私は私なので仕方ない。強く生きていく心構えではなく、自分への許容が今の私には必要だ。早くこの気温的な寒さと心の寒さの両方が過ぎ去り、春の暖かさを待っている。
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