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温かさ、優しさ、それから

9月27日
関西にいるあの子の誕生日。ハッピーバースデートゥーユー。東京から愛を込めて。そして素晴らしい一年を。また、関西か東京で会おうねとLINEを入れると関西弁で「ありがとうな♡今日朝寝坊して会社遅刻しました。爆笑」と彼女らしい返事が返ってきた。その一言で彼女が元気にやっていることが分かる。元気で、優しくて、ドジな部分があってもあなたはあなた。いつまでもその笑顔を忘れないで。

その彼女をとおして最近出来た新しい友人とサン・ローラン展を見に行った。出会って二回目。三週間ぶりに会った彼女はヘアスタイルが大きく変わっていたけれどよく似合っていた。一方の私はというと珍しく少し緊張をしていた。なぜか。大人になって出来た友人ほど大切にしたいし、変な人と思われたくないから。その気持ちが強かったのだ。展示品は全部で十章から成り立つのに二章くらいまで上手く話せなかったと思う。でも、三章目くらいからは会話が盛り上がってきた。アクセサリーが展示している場所でえらく光るアクセサリーがあった。私たちは「あれ、ダイヤかな?」「いくらだろうね。」なんて話していたのにそのブースの最後の説明に宝石は使われておりませんの一言を見つけて二人で驚いた。そして素晴らしいサンローランの服や貴重な資料の数々を観てただただ圧倒された時間をあの場で過ごした。私も彼女もこうした展示会や展覧会に興味があって、頻繁に都内の美術館などに通っているのが分かり、今度はモネの展覧会が上野であるので一緒に観にいく。「東京はこういう展示会が多いから楽しいわ。」と彼女から出身地である関西弁の言葉が思わず出ていて、それが少しでも気を許してくれている証拠なのであるならば嬉しい。「100%モネ」と書かれてあったチラシを見て「今時のワードチョイスやな。」と言ったのも見逃さなかった。

その後、近くのカフェで話し込んだ。お互いに地方から東京に来ているので東京に来た経緯を話すことになり、私の話をした。今自分が東京に来てこうして生活をしていることは「運命」だとは思っているけれど出会って二回目の子に「運命」というワードチョイスをするのはいかがなものかなと判断してあえて言わずに経緯を話し終えると「運命やん。」とはっきり言ってくれてエスパーかと思った。怖い怖い。でも、なんとなくだけど私たちは好きなものや人からの言葉に対する受け取り方の感覚が似ているのかもしれない。直感的に「この子とは長い付き合いになりそうだ。」と思った。

良い友達は良い友達を連れてきてくれる。そんなことを思った2023年の9月。こうした人間関係を大切にしていきたい。そして友人たちにはいつも心からたくさんの感謝を込めて。

さて、10月だ。

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