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三度目の夏、波の上に立つ

7月が終わろうとしている事実をなんとか受け入れようとしている最終週の日曜日。明日を終えればもう8月。二万発の花火が一瞬で打ち上がって消えていく。そんな感覚。夏はいつだって早く過ぎ去る。嫌いじゃないけど寂しい。

7月はようやく今年初めてのサーフィンに行けた。本当は6月に行く予定だったけれど台風の影響で波が高いという理由から二度も中止になった。約一年ぶりの湘南、茅ヶ崎は変わっておらず、スクールの先生も一緒に行った人も何も変わっていなかったのがなぜか安心した。今年小学一年生になった先生の娘さんも相変わらず人見知りがあったけれど、それも含めて可愛かった。

今年初の海はまあまあ荒い波と強風でビビり倒した。私、これ、本当にボードの上に立てる?と自問自答を繰り返す。同じレッスンを受けていたおじさんがそんな私を見て「大丈夫!もしなんかあっても保険あるから!」と笑い飛ばしてくれたのはかなり良かった。一緒に行った人とそれ聞いて爆笑して気持ちが和らいだ。

東京から茅ヶ崎に通いサーフィンを始めて三度目の夏。約一年ぶりの波は歓迎してくれるかのように面白いくらいボードの上に立てた。去年は笑えないくらいボードに立てなかった日々が嘘のようだ。三度目を迎える夏になってようやく自分の形がサマになってきた気がする。そんな今が一番楽しい。

来月もサーフィンに行く。どこまで上達できるかは未知数。でも、やる気と根性と楽しむ気持ちがあれば高まるポテンシャル。海の中ではせめて波の上に立つ楽しさと好奇心で埋め尽くして。女は海。好きな男の腕の中でもちがう男の夢を見るってか。さっさとお眠りなさい私。

今年の夏はまだ終わらない。終わらせない。やるせない夏にしない。

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