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フリーランスのノーコーダー→エンジニア転職。その記録をまとめました。

今まで約2年間、ノーコードエンジニアの肩書きで個人事業主をやってきましたが、自分のやりたいことを考えた結果、会社員として転職することにしました。

今年に入ってからぼんやりと考え始め、9月に決断。10月から転職活動を開始。
大変ありがたいことに、12月にエンジニアとして内定をいただきました。
翌年1月から会社員として働く予定です。

長期化せずに、転職活動に区切りをつけられたのは良かったです。
とはいえ決してスムーズではありませんでした。
この3ヶ月間で悩み、考え、勉強し、多くの方のお世話になりました。

ここでは、僕の転職活動における考えや、やったことを残します。
フリーランスから会社員になりたい方、ノーコード専門家からのキャリアアップを検討している方などの参考になれば嬉しいです。

転職を決断した理由

一般的に、フリーランス→会社員になるのは難しいと言われがちです。
自由を手放すこと、組織に溶け込むことなど様々な要因があり、自分にとっても会社にとっても転職の障壁となります。
それでも僕が会社員になりたいと思ったのは、以下の理由です。

チームとして"良いプロダクト"を作りたいから

僕の考える良いプロダクトとは、ざっくり言うと「ユーザーの課題を解決するもの」です。
それを達成するには、作ることはもちろん、使ってもらうことも含め、様々な知見と行動が必要です。

フリーランス初期は主に1人で開発を請け負っていましたが、プロダクトの質に限界を感じました。
個人開発も視野には入れてますが、1人で全てを完璧にこなすことは難しく、やはりチームを作るべきだと考え始めました。

その後はチームに参加したり、チームを構築したりして、様々なチーム開発に携わりました。
しかし僕はまだまだ未熟で、チームに貢献することもリードすることも難しかったです。
そしてフリーランスという性質上、ひとつのプロダクトの拡大に注力することが困難でした。

フリーランスの魅力や楽しさはたくさんありましたが、それ以上にチームでひとつのプロダクト開発に携わるためには、会社に所属することが最も近道であると判断しました。

ノーコードの制約に縛られたくないから

ノーコード開発を続け、どこまで実装できるか自分の中で判断できるようになってきました。
その結果「何を作るか」でなく「ノーコードではどう作ろう」という思考になっていました。

制約があることは、スピード面では大きなメリットです。今後も需要はあると思っています。
しかし僕は制約の範囲でなく、ユーザーの課題解決のために「何を作るか」を考え抜きたいです。

20代ラストの転職になりそうだから

自分が何者になるのか。
確定することは一生ないが、ある程度の目星はつけながら生きたいと思っています。
僕は現在28歳で、様々な経験をし、様々な選択肢を知りました。
考えていた選択肢のスタート地点に立つために、20代というステータスは大いに活用できるはず。
人生の区切りとしても、最後のチャンスだと思いました。

結婚を機に

なんだかんだ、大きな理由のひとつです。
今までかなり自由に活動してきましたが、そういうわけにはいかなくなりそうです。
守るべきものができると考え方が変わるというのは、本当だったようです。

しかし決して保守的になるわけではありません。
視点や立場は変わろうとも、目標に向けて自分にできることをやっていこうと思っています。


職種の選択肢

今回の転職活動では、ずっと職種が定まらずにグルグルしていました。
結果的にエンジニアになりましたが、直前まで迷い続けていました。

エンジニア or データアナリスト or マーケター

最初はこの選択肢でした。
使ってもらうプロダクト作りには、データ分析やマーケティングの力が重要だと思ったからです。
この考えは今も変わらずで、今後機会があれば携わりたいです。

しかしまずは、根幹であるプロダクト自体の質を高めたいと思い、この中ではエンジニアを選択しました。

エンジニア or PM

ここで言うPMは、プロダクトマネージャーです。
プロジェクトマネジメントも含んでいますが、やりたいことはプロダクト寄りです。
プロダクトの質を高める意思決定がしたいです。

迷ったのは、エンジニアとしての開発経験をすべきかという点。
個人でのノーコード開発だけでなく、チームでのコーディング経験をすべきではと思い、たくさん相談し考えました。

ここで出した結論は「人それぞれ」。
開発経験が無くてもPMとして成功している人もいる。その理由は、個人の強みを把握し、発揮できる環境にいるから。
なので、エンジニア経験を積んで将来強みにするもよし。PMになって今ある強みを発揮するもよし。
自分にとってはどちらでも正解だと思ったので、エンジニアもPMも応募しました。

結果、エンジニアの内定をいただき、PMとしては落ちてしまいました。
PMとしては実力も経験も、そして自信もありませんでした。
この結果を受け止め、今はエンジニアとして歩み始める決断ができました。


やったこと

転職活動中にやった、具体的な行動です。

履歴書・職務経歴書・資料の作成

最初はとにかく、ひたすらに、面倒でした。
しかし書き終えた頃には実績の棚卸しができており、自分のためにも書いてよかったと思えました。
その後は応募や面談や転職サイト登録などを通し、ブラッシュアップを繰り返しました。

また、実績を紹介するためにスライド資料も作成しました。
各実績で何を学んだか、自分の強みはどう活かせたか、整理することができました。

転職サイト・エージェントへの登録

doda
今回はじめて転職エージェントを使ってみたく、CM等で知名度のあるdodaをとりあえず登録。(後で知りましたが、掲載件数は多い方らしい)
エージェントとの面談で経歴を深堀りして話したのですが、そこから自分の強みを言語化してもらえました。
活動初期にこれは大変有り難かったです。

その後もコミュニケーションを取りながら的確に募集を紹介いただき、数社応募させてもらいました。

Wantedly
今回の内定企業は、ここで応募しました。
SNS形式なのでカジュアルに応募できるし、スカウトも届きます。
職務経歴書を参考に、初期からプロフィールを作り込んでおくと良さそうです。

今だとYOUTRUSTもアツいですが、今回は使いませんでした。
Wantedlyは数年前の転職でもお世話になっており、慣れているのが理由です。
どのサービスだとしても、最近のSNS転職はオススメしたいです。

TechTrain
転職相談したエンジニアの方から紹介いただいたサービス。
ここでは本当にお世話になりました。

本気で実力を上げたい人へ向けた
エンジニアリング学習コミュニティ

TechTrain | https://techtrain.dev/

プログラミング学習目的で登録し、実際に大きくスキルアップできたと思います。
しかしそれ以上に、多様なメンターの方々による転職相談がとても良かったです。
エンジニア向けサービスにも関わらず、そもそもPMと迷っているという僕に対し、親身になって相談に乗っていただきました。

また、コミュニティ内のタイムラインにて、自分の考えや選考結果などを発言していました。
その過程で、同じく転職活動やプログラミング学習をする方々と繋がりました。
反応があったり、話をしたりと、転職活動の大きなモチベーションになりました。

TechTrainは「エンジニアリング学習コミュニティ」と謳っている通り、温かい雰囲気のコミュニティであることが、僕にとっては最大の魅力でした。

プログラミング学習

TechTrain
HTML/CSS/JavaScriptを学習。
道標はあるものの、基本は自力で調べてコードを書くようになっています。
プログラミングの「体験」から卒業し「実践」の第一歩として、学習ができたと思います。

MDN Web Docs
TechTrainは実践を通して学ぶ場なので、必要知識が備わっていない場合は厳しい場面が出てきます。
特にJavaScriptにてその場面が多かったため、MDNにて基礎を網羅的に学習。
TechTrainと並行して活用しました。

転職相談

エンジニアだけでも、同年代からシニアレベルまで。プロダクトマネージャーやデータアナリストなど、幅広く相談させていただきました。
おかげで、各職のイメージや自分のやりたいことが明確になっていきました。

社長との面談のはずが、転職・人生相談になったこともありました。
エンジニアになって技術を大切にしたい、と話したところ
「技術を大切にしたいなら、技術者を大切にしてください」という言葉をいただきました。
自分の役割範囲を決め、それ以外はヒトを大切にすること。
何でも自分で、という思考が強い僕にとっては刺さる言葉で、今後も肝に命じておきたいです。

職務経歴書の添削

現役フリーランスエンジニアの方に、職務経歴書を添削していただきました。
エージェント等でも添削してもらっていましたが、実際に経歴書を片手に現場を渡り歩いている方の添削は、やはり全然違います。
鋭いフィードバックをいただきながら、職務経歴書をより洗練させることができました。
そして、自分の実績を振り返り、目標を定める良いきっかけとなりました。


ノーコーダーからエンジニアになれるのか?

勉強すれば、なれます!
ノーコード開発によって開発の流れが見えるようになっているので、勉強はしやすくなっているはずです。


ノーコーダーのみなさんへ

ノーコードでのプロダクト開発は、実装コストが小さい分、開発の全体像や、それ以外の領域にも目をやることができます。
視野を広く持てることこそが、ノーコード開発の隠れメリットじゃないかと僕は思います。

ノーコーダーを軸に付加価値をつけることも、他の興味を持った領域に特化することも、ノーコードを活用しビジネスを始めることも全部正解です。
ノーコード開発を足がかりに、どの領域にも踏み出せるはずなので、自分の興味の方向へチャレンジすべきだと思います!

(将来は、大学生や専門学生もプログラミングでなくノーコードを学ぶことで、より早くプロダクト開発の全体像を学び、楽しみ、選択肢を知れるようになるといいなと思ったり)

ChatGPTに転職相談してみた

僕はエンジニアになることを選びましたが、これでノーコードから離れるわけではないです。
休日のプロダクト開発や仮説検証など、場面に応じてノーコードを活用します。
またSwoooにて、ノーコードに関するプロジェクトに参加中だったりします。
また交流したり情報を集めたりできればと思っているので、ノーコーダーのみなさん、今後ともよろしくお願いします!!

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