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羽ばたけ子どもたち


先日、来春就職予定の娘から、
アルバイト先の、自分の後任を探しているのだけど、誰かいないかと、相談されて考えていると、

『あ、でも、ちゃんと自発性のあるような人じゃないとダメだよ!』

などと釘を刺され、

なるほど、いざ社会に出ると、急に自発性を求められるわけだ…と、改めて感じたわけです。

昔も今も、小学校では

先生に言われた通りの行動ができる
 従順な子  = "良い子"

勝手な発言や、勝手な行動をする
 自我の強い子  = "問題児"

となります。

もちろん小学校は、集団生活や協調性を身につける場でもあり、決まりや指示を守ることを学ぶ場でもあるのですから、
この構図は真っ当です。

勝手な行動は危険にも繋がりますから、
子どもの自己判断は、たとえ間違ってはいなくても、咎めなくてはならないのだと思います。

……モヤモヤします。

自己判断を咎められてきた子どもが、
社会に出て
言われた事しか出来ない
と、たしなめられるのも

……モヤモヤします。

だんだんと、臨機応変を覚えて、自発性を身に付けていくものなのでしょうが、

中学生になると、校則に加えて、部活動に受験…と
更に従順は絶対的になります。

高校も、概ね変わらず、

大学生になる頃には、すっかり従順が身に付き、大半が自発性など意識することもなく、社会に出るのではないかと思います。

かくいう私も、その一人で、自発性など全く無いままに社会に出て、アタフタしながら今に至る…ような気がする…

ベビーブーム世代の私達は、それでもなんとかなったのでしょうが、
少子化が叫ばれて久しい昨今
人材不足に喘ぐ雇い手は、即戦力を求め、

少子化世代の若者は、社会に出るとまるで、巣立ったばかりの、飛ぶことすらおぼつかない雛鳥が、いきなり、餌を獲ってくるよう命じられるような、そんな不憫さを感じます。

でも、それが現実です。

身につけた従順を、順応にかえて、
恐れず、自信を持って羽ばたいて欲しいと思うのです。
一人として欠かせない、日本の宝なのですから。

私達世代のできる事は、元気でいる事!
病院に罹らず、元気に、日本を盛り立て、若者に頼りにされるような存在でいる事…でしょうかね。

そして、子どもに関わる大人たちが、
日本の未来が、この子たちの手に託されている!
という気持ちで接することが、ひいては
子どもの自発性に繋がると信じて、関わっていきたいと思うのです。




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