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不安な夜対処法

不安に押しつぶされそうな夜。これを読んでいるあなたにもあるだろうか。
そういった夜をみんなはどうやって越えているのだろうか。

不安なままでいると、しんどくなっていく。どんどんネガティブな思考になって、楽しいことも楽しめなくなったり、眠れなくて日常生活に支障がきたすこともある。死とか、人生の大変なところとか考えたところでどうにもならない、壮大なことを考えて、必死に最悪のケースを想定する。

私にとっての不安な夜はそんなことを考えていることが多い。

しかし、ここまでの人生の中で、不安な夜があんまりやってこなかった時期がある。それがシェアハウスに住んでいた時期だった。シェアハウスにいるとなぜ不安な夜がやってこないのか考えてみる。

私の場合、不安な夜は必ずといっていいほど、ひとりの時にやってくる。一人でいると、自分の思考の中にぐっと潜っていってしまう感覚がある。妄想の上に妄想が重なり、その中でもネガティブな要素に反応してさらに良くないこと、不安が大きくなるようなことを考えてしまうのが良くある流れだ。今までなら、そういう時はひたすら考えるか、夜だからといって寝ようとするのをやめて作業を始めたり、何か食べたりいつも通りの暮らしの中のことをする。

この不安な夜発動条件の中に「一人でいること」が、あるならば、シェアハウスをしていると寝る直前まで誰かの存在を感じているから、不安がやってこないという仮説になる。今まで私が住んだシェアハウスの寝室は、ドミトリー形式の4人部屋のとき、2人部屋、1人部屋の3パターンだったが、3パターンともに不安な夜の発動確率は、実家暮らしの時、寮で一人暮らしの時と比較して明らかに低かった。

4人部屋や2人部屋の場合、誰かの存在を感じつづけながら寝るわけなので、発動条件の「一人でいること」から外れるが、一人部屋でも起きづらかったのはなぜなのか。

考えてみると、一番有力な要素が「生活音がしつづけていること」だった。一人でいるときに、考え事に考え事を重ねてしまうときは無音であることが多い。無音だと時が止まったような感覚になる。シェアハウスをしていたときは、最大7人くらい住んでいたお家にいたので、夜でも誰かしら、何かしらの音が聞こえる。加えてシェアハウスは全て戸建てのところに住んでいたから、外の音もよく聞こえてくる。考え事をしていても、音があると無意識に注意が音の方にそれて、考え事がストップする。

このことを利用して、先日やってきた不安な夜の時に、音を意識的に流してみた。しかも、その時は父の体調が悪くて(風邪)このまま起きてこないで死んじゃうんじゃないかと思ったところから色々考え始めてしまったのでその内容に合わせてPodcastを聞いてみた

実際に聞いていたのは、へんなお茶会の#死について話そうぜ

ぶーちゃんとせましさんの二人のお話で、小さい頃親が死ぬと知った後に悲しくて夜泣いていたというまさに、私の状況と同じような時のことを話している回だった。2人は昔の小さいころのことをきゃっきゃと話していて、あ、本来このくらいの年齢だと死に対してこういうノリだった〜〜と思い出せる。

自分だけで考えていたことを、他人の意見に引っ張ってもらう感覚というか、無理やり自分に客観性を与える感じがとても良かった。

不安に押しつぶされそうになったら、お気に入りの他人の会話を聞くこと、誰かの存在を感じることが有用かもしれない。という、人生がちょっと楽になる発見だった。


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